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内から光る(日記)
皆一様に桜を見上げる今日この頃。
急に暖かくなったせいでしょうか、一分、五分、気が付けば満開と目眩くような開花でしたね。
まるで花の神様が通りゆき、桜に意志を与えていったかのようです。
春のやわらかな陽光をうけて、淡い桜の色が照り返ります。
それがどうも、桜が内から光っているように見えてなりません。
人の桜に惹かれるのは当然のようでいて、少し異常に思えるのです。揺れているだけで心地よく、目を惹かれるのは、「桜が好きだから」という理由だけでしょうか。
人の感覚に訴える何かを発しているような。
あるいは本当に神が宿っているような。
(桜の語源はサ神の御座(みくら)だそうですね)
あるいは梶井基次郎の言うように…?
…
桜を見ると、人を思い浮かべます。
ささやかに笑み、幸福をもたらす人。
儚く、大切にしたいと思わせる人。
静かに、優雅に、強かに、佇まう人。
内から光るような人。
そういう不思議な人がいませんか。
どうしたらそんな風になれるのでしょうか。
眩しすぎて到底近付くことができないけれど、
心の底から憧れています。
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