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日記#3義父を偲ぶ

夏と冬になると義父を思い出す。

胃癌を煩ってあっという間に遠くへ行ってしまった義父。

畑仕事を晩年は頑張っていると季節の野菜を事ある毎に贈ってくれていた。

じゃがいも、さつまいも、里芋、にんじん、だいこん、たまねぎ、はくさい、れたす、きゅうり、とまと、ピーマン等々

どれもどれも近隣の店で買う野菜とは全く味が違い、濃厚でびっくりする程だった。

じゃがいもなんてフライドポテトにした時はどれだけでも食べられると好評すぎてあっという間に無くなった。

どの野菜も美味だった。

あの野菜達は絶品だったなぁと今更ながら思い出す。

田舎の土地は肥沃だからだろう。


夏と冬の季節にはお世話になっているせめてもの気持ちを添えて義父の好きな焼酎を毎年贈っていた。

焼酎には麦、芋、米、胡麻、他にもあるかもしれないが下戸の私は全くわからない。

義父が麦焼酎を飲んでいると聞いてからは、色々な酒屋で店主に選んでもらったり、ギフト製品のカタログとにらめっこして選んだり。

帰省して持参したり…

いつもは安くて大きな大きなボトルで購入して飲んでいると見せてくれた。

その隣に去年私が送ったであろう焼酎が並んでいる。

大事に飲んでるんだと嬉しそうだった。

お酒が入ると普段は口数が少ない義父も、もらった焼酎はどれも美味しかったと饒舌になっていた。

そんな義父がいなくなって~もう焼酎を選ぶ事は無いんだなぁ~とふと感じた事があった。

寂しかった、義父がいなくなったとしみじみ感じた。

ご縁あって家族になりお世話になった。

ありがとうございました。

義父を偲ぶ。

読んでいただきありがとうございます

今日も明日も良いことがありますように


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