見出し画像

【談】ガンダム名言に噴き出すうちの家族の話


聴いてみよう

この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2023年8月29日配信の書き起こしです。

読んでみよう

にゃおのリテラシーを考えるラジオ

読書と編集の千葉直樹です。

このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書きそろばんを中心に様々な話をしています。

今回のタイトルは 、

【談】ガンダム名言に噴き出すうちの家族の話

というものです。

初代ガンダムからこつこつ

火曜日は日頃考えていることを適当に話しています。

今年は暑いのであまり外に出たくなくて家にこもってアニメばかり見ているので、この配信も連日のようにアニメの話ばかりになっていますが、そういう時期ということでご勘弁いただければと思います。

先週の火曜日、654回目に「ガンダムを頑なに避けてきたのに魔女に捕まった話」という配信をしました。

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」を見てしまったら、ガンダムを最初から確認したくなったという内容でした。

それで、最近のアニメを見まくっている合間に、初代ガンダムをこつこつと見ているのです。

昨日見たのが確か30話目だったかな。

ずっと見ていくと時代の空気が見えて面白いなと思います。

面白さのポイントは3つあって、ひとつ目はテクノロジーのこと、ふたつ目はポリコレ的なこと、そして暴力的なことなのでした。

初代ガンダムおもしろポイント①テクノロジー

テクノロジーの観点はどんなことかというと、

初代ガンダムが放送された時代は、世の中でソフトウェアが一般化していなかったということです。

ガンダムは未来の話です。

でも、それを描く人々の意識は1970年代なわけです。

コンピューターは出てくるけれど、それは常にハードウェアとしてのコンピューターです。

陰キャのアムロはコンピュータのハードウェアを組み立てているし、紙のマニュアルを見ながらガンダムを操作し始めます。

通信はアナログで、暗号電文はセイラさんが座っているコンソールから紙にプリントされます。

ホワイトベースのメンテナンスでは、壁のパネルを開けてゴソゴソいじったり、基盤上で半田付けを行ったりする場面が描かれます。

システムのデバッグっぽいことは、オシロスコープっぽいものを使ってやっています。

僕はディスプレイが存在しないコンピューターの操作をかろうじて知っていたり、ハードウェア開発でロジックアナライザーを使うのを横で見ていたこともあるのでなんだか懐かしい気持ちになりましたが、

水星の魔女ではスマホのようなものを使っているのを見て、これも何年か後にはちょっと古くさいものに見えるだろうなと思いました。

未来をわかりやすく表現するのは、いつになっても難しいものなのですね。

初代ガンダムおもしろポイント②ポリコレの観点

2つ目のポリコレ的なところはこんな感じです。

結構ヒヤッとするセリフが出てくるのです。

ガンダムは初代の時代から女性が活躍しています。

ホワイトベースのメインのメンバーは言うに及ばず、至るところにかっこいい女性が出てくるのが魅力の一つですよね。

そして、ガンダムを操るアムロはちょっと情けない感じに描かれます。

このちょっと駄目な男の子像は、エヴァンゲリオンのシンジにも引き継がれている感じです。

そういうダメな子に対して「男でしょ」なんて叱咤する場面が出てきます。

これは裏返すと女らしさみたいなものにもつながるわけで、例えばミライさんが子供たちをお風呂に入れている場面で、なんと胸があらわになっていたりもして、まだこういう表現が許される時代だったのだなあ、などと思うわけですね。

ま、難しいテーマではあるし、当時の表現を今の価値観で批判するのは安直すぎると思うのですが、やっぱりヒヤッとはするのですね。

初代ガンダムおもしろポイント③暴力的表現

3つ目の暴力表現の代表格は平手打ちです。

そもそも表現していることが戦争なのであって、それは暴力の最たるものなのですが、

初代ガンダムでは男女を問わず平手打ちをする場面がよく出てくるのですね。

情けないことを言うとすぐに平手打ちが飛んでくる感じ。

これも今ではヒヤッとする表現です。

よく出てくるということは、当時は割と当たり前だったということでしょう。

もちろん当時も現実の世界では人を殴るなんてあまり褒められたものではなかったですし、そういう行動を取る人は今も相変わらずいると思いますが、今はそういう表現は避けるというのが当たり前ですよね。

でもそれは言葉の世界に移っていて、ある意味本当に手を上げるのでなければ許容されるという誤解が広まっている感じもします。

殴ると言えば「親父にもぶたれたことないのに」というセリフが、有名なネットミームになっていますよね。

うちで初代ガンダム第9話を見ていた時、かみさんと長女はそれぞれスマホでゲームをしたり本を読んだりしていたのですが、このセリフを聞いてその場で二人とも噴き出したのです(笑)

初代ガンダムは僕も見るのが初めてで、家族もやっぱり見てはいないのですが、このセリフは頭に入ってるわけですね。

お笑いのネタとして使われたこともあって、すでに出所は知らないけれど、このセリフは知っている人の方が多いのです。

こういうミームはいろいろあるのですが、実は背景とは別に言葉だけが流通しているケースは相当の数に上っていて、その中には人を傷つける言い回しも結構あるなとふと思いました。

こういう時、単純に言葉狩り・表現狩りに走ることがよくあって、

それはコンテキストへの理解を欠く実に暴力的なやり方であることを理解しない人もいて、ポリコレや暴力表現でヒヤッとするのはそういうことなのだろうなと考えたりしたのです。

ガンダムの楽しみ方

こんな小難しいことを考えずに作品を楽しめばいいのですが、そこは僕の思考のクセで、まあ考えること自体も合わせて楽しんでしまうので、さらに深く考えるためにこんなふうにアウトプットをしてみたわけですね。

ガンダムは引き続き見ていこうと思っていますので、「ガンダムではこの作品のこの話が好き」というのがありましたら、ぜひコメントで教えてくださいね。

今回は、ガンダム名言に噴き出すうちの家族の話 をしました。

今日はここまで。

マガジンはこちら

コメントはこちらで

noteのコメントだけでなく、LISTEN、Stand.fmのコメントや Twitter の DM などでコメントをいただけると嬉しいです。

配信の中でお返事をしたいと思っています。

おわりに

読書と編集では IT を特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。

ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。

詳しい内容については、概要欄のリンクから、または「読書と編集」と検索して、猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。

概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。

この配信の書き起こしをnoteで連載しています。

今日もワクワクする日でありますように。

千葉直樹でした。

ではまた。

AI読み上げによる自己紹介

YouTubeはこちら

Podcastの聴き方

Podcastの聴き方は以下のnoteをお読みください。


いいなと思ったら応援しよう!