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【株価】米国上場FinTech    24年6月第1-2週 先発メンバー10社入れ替えでFinTech50が進化FinTech50


※当記事は弊社のFinTechニュースサイト「NCB Library」からの抜粋です。
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1.NCB FinTech50リニューアル

NCBは2023年11月、米国上場FinTech50社の株価変動レポートをスタートした。

目的は、米国FinTechへ興味をもってもらうこと。株価は企業の成長性や収益性を反映する。単に株価を追うのではなく、FinTech50に取り上げた企業のビジネスモデルまで踏み込んだ考察をレポートすることが主旨である。

スタートから約半年、テスト的に運用してきたが、今回本格的に展開するにあたり、10銘柄を入れ替えることになった。

読者の皆さんからの声で一番多かったのが「日本で買える銘柄に絞ってほしい」というもの。

FinTechの動向やビジネスモデルを知る上においては問題ないのだが、やはり気にいった銘柄を買いたいと思うのは当然のことであろう。

日本の大手ネット証券で売買取引ができないFinTech銘柄としてリストから外したのは、以下の6社である。

▼Forge(プライベートエクイティ投資市場)
▼Janover(商業用不動産融資)
▼Modiv(商業用不動産投資)
▼P10 Holdings(投資)
▼Prestige Walth(総合金融コンサル)
▼Sezzle(決済:BNPL)

このうちSezzleは騰落率でトップの銘柄だっただけに、除外することは惜しまれたが、日本で取引ができないのではいたしかたない。

もうひとつ考慮したのは時価総額である。

時価総額が低いということは、財務状況が悪いか、売り上げや利益が限定的で株価が低く、リスクが高いことを物語っている。この観点から以下の3社を除外した。

▼Bakkt(暗号資産)
▼FiscalNote Holdings(金融情報提供)
▼OppFi(融資)

さらに、NCBの観点で今後成長が厳しいビジネスとして1社を除外した。

▼CompoSecure(メタルカード製造)

デジタルウォレットの時代にあっては、物理カードの需要は減少トレンドから逃れられない。

代わって新たに組み入れたのは以下の10社である。

▲Clearwater Analytics/CWAN(投資:管理ソリューション)
▲Coinbase/COIN(暗号資産)
▲Dave/DAVE(バンキング)
▲Enact/ACT(保険:住宅ローン)
▲Lending Club/LC(融資)
▲Loan Depot/LDI(融資:住宅ローン)
▲Oscar/OSCR(保険:健康保険)
▲Paymentus/PAY(決済:B2B)
▲Payoneer/PAYO(決済:国際送金)
▲Remitly/RELY(決済:国際送金)

決済、保険、融資、投資(暗号資産)、バンキングなど、バリエーション豊かな注目企業がFinTech50へ新規参入した。

では、6月第1週の結果はどうなったのだろうか。

2.FinTech50 騰落率ランキング

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