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腕を自由に使うために

今回の題材は、スポーツ選手にとっても、一般の方の肩こりの予防にもとても大事な話になってきます。

肩の可動域が狭まってしまう理由

肩の可動域が狭まって窮屈になったり、肩こりを感じて動きにくくなるのは、図のように首の緊張と肩の緊張がぶつかった時に起こりやすいです。

人間を含めた動物を見た時に、人間だけが肩こりを抱えているように見えます。人間とそれ以外の動物の違いを見ていくと、人間だけが直立二足歩行で、その他の多くの動物は四つ脚歩行(四つん這い)です。

肋骨の自由さを取り戻す

四つ脚の動物たちは、上の図の赤い場所を優位には使っていません。
ではどこを優位に使っているのか?それは「肋骨」です。

この写真を見ていただいてもわかるように、猫や犬の肋骨はすごく柔らかいです。肋骨が柔らかいと、背骨からの波をそのまま四肢に伝えられたり、固めることなく柔軟に動くことができます。

直立二足歩行で得たもの、失ったもの

人間は直立二足歩行になった際に、手先が器用になりました。
デスクワークなどをしていても細かい動きがとても得意ですが、その反面、肋骨を固定することによって、その器用さを得てきました。

しかしこの状態だと、先程の図のように首や肩に緊張を作りやすくなって、なかなか本来の身体の動きがしづらくなってしまいます。
更に女性は常に下着の締め付けで肋骨を固めてしまいます。

肋骨が自由に動くようになると、腕を使うときも、赤印のところ起点に動き始めます。そうすると、原因だった青印のところが力むことなく動けるようになります。こうやって力まない(=ブレーキがかからない)状態で動くことによって、腕を自由に使うことができます。

肋骨の柔らかさを取り戻すために

柔らかい手で肋骨の上から触れて、縦に皮膚を動かしてあげてください。
(※強く触れてしまうと筋肉が固まってしまいます)

そうするとぴちぴちできつかった身体のウェットスーツに余裕ができて、身体に弾力が戻ってきます。この辺りは呼吸に関係した筋肉があるので、ゆるんでくると呼吸も楽になってきます。またビフォーアフターで肩の可動域を比較してみるのもおすすめです。ぜひお試しください。

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