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呼吸は常に移り変わるもの

ある方と個人セッション中のやり取りです。
その方は先日、ぎっくり腰になって整体に行かれて、その最中にすごく呼吸が浅いことを感じられたそうです。

それに対して今回の個人セッション中に、「今、呼吸が深くできているのを感じた」という話をされました。

これも先日記事にした身体が自然に選択していることに氣づいた例ですね。

呼吸はシチュエーションによって常に移り変わる

ただ、呼吸はシチュエーションによって移り変わるものなので、その人の普段の呼吸が浅いとか深いということに直結するわけではありません。

例えば痛みを感じているときや、恐怖や焦りを感じている時は呼吸が浅くなったり、早くなったりします。その状態で呼吸を深くしましょうと言われてもそれはなかなかうまくいきません。
それで深く呼吸をするように意識すると、お腹まわりの筋肉を(無意識に)固めて、結果的により浅くなってしまいます。

呼吸が深くなるのは、呼吸が深くできる身体の状態だから呼吸が深くなるだけで、(意識して)呼吸を深くしてるわけではないからです。

呼吸を氣をつける前にしてほしいこと

呼吸を深くしようと氣をつける前にしてほしいことがあります。
それは今の自分にとって、どういう姿勢を取ると呼吸がしやすくなるか?を探すことです。

やってみると体感できると思いますが、疲れているときって意外と丸まってみた方が呼吸が入りやすくなります。

氣を張っていたり、引っ張っていた筋肉がゆるむからです。

そして呼吸が入りやすい姿勢が見つかったら、呼吸の変化を観察します。
呼吸が入りやすくなるというのは、身体の調整が進んだという身体からの合図です。

ある程度呼吸が深く落ち着いたら、元の姿勢に戻してみてください。
そうすると、元の姿勢でも呼吸が入りやすくなっています。

こうやって身体の姿勢・状態→呼吸という順番でアプローチしていくと、自然に楽な呼吸ができるようになっていきます。

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