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身体は左右非対称

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左右均等にバランス良く鍛えてきた身体。実は身体はそもそも非対称だった。
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#身体の可能性

左右均等で身体を痛めてしまう理由

今回で「身体は左右非対称」のシリーズは一旦、ここまでにします。 次回以降は、その他の身体の原理原則をお伝えしていきますね。 パワーロスが原因で身体を痛めてしまう今回は力の流れについてです。 いくら筋力がある方だったとしても、パワーロスが起こってしまうと力をうまく伝えられないだけではなく、そのパワーロスした力が自分の身体を痛めることにもつながります。それだけ大事な要素になります。 今回は言葉だけだと説明が難しいので、こちらの動画を見ていただくとわかりやすいと思います。 見

肩甲骨と骨盤を使うコツ

肩甲骨や骨盤が大事というのは、雑誌や本でも書かれていると思います。 スポーツ誌でも、肩甲骨や骨盤を使ってスイングするというような解説もされていますね。 身体の構造を見ても、肩甲骨は腕の根っこになりますし、骨盤は脚の根っこなので、全身を使っていくという意味でも重要な場所です。 今回は左右非対称をお伝えしていく上でそこにつながっていく大事な法則があるので、そちらをお伝えさせていただきます。 それは「関節は一つ飛ばしに協力して動く」です。 腕であれば、手首、肘、肩関節、肩甲

背骨は、らせん構造で動いている(ねじり編)

背骨のイメージと実際背骨って人によってイメージが違うと思いますが、あまり身体のことに触れてこなかった方からすると、一本の棒のようなイメージをされている方もおられると思います。 身体はそのイメージどおりに動いているので、ある程度の構造を知っておくのがおすすめです。(また機会があれば、お伝えさせていただきます) 実際は、椎骨(ついこつ)といわれる小さな骨の集合体が背骨と言われていて、頸椎(けいつい)といわれる首の骨7本、胸椎といわれる肋骨とセットになっている骨12本、腰椎(よ

身体の軸はまっすぐじゃない!?

身体には大きく分けると2つの軸が通っています。 一般的に言われている頭から足の先までを突き抜ける物理的な軸=体軸。 そしてスイングをするなど身体を回転させる時の軸=回転軸。 (ここについては明確な定義がないので、自分なりに名称と使い方を分けてみました) 一般的に軸と言われているものは、頭から足の先に突き抜ける体軸で、地球に引っ張られる引力に対しての反作用として足先から頭を突き抜けます。 そして回転軸というのは、左肋骨から丹田を通っています。 この回転軸を体軸と同様に捉えて

身体は左右非対称(脚編)

前回の日常編では、お箸や歯磨きの時の使い方についてお伝えさせていただきました。 今回は、脚の役割の違いについてです。 左右の脚でも役割が違う前回の内容を思い出していただくと、 左:火のエネルギー▶下から上に移動 右:水のエネルギー▶上から下に移動でしたね。 これは脚の役割としても同様です。 左脚は、つま先▶骨盤に力が移動し、 右脚は、骨盤▶つま先に力が移動します。 足裏の重心移動で見ていくと、左足はつま先からかかとに移動し、右足はかかとからつま先に移動します。 普段

身体は左右非対称(日常編)

前回の記事で身体は左右非対称だと書きました。 メインで稼働する関節は左右によって違う身近な例でいうと、お箸の使い方も左右で異なってきます。 右でお箸を使って食べようとすると、主に手首を返してお箸を使うことが多いですが、左で食べようとすると、主に肘を返してお箸を使うことが多いです。 手首を返すと身体から近い位置に腕がありますが、肘を返すと、腕は身体から遠い位置に移動します。 左利きの方と横に並んで食事をするとぶつかりやすいという経験をした方もおられるかもしれませんが、そう

身体は左右非対称である

まず身体の働きとして知っておいてほしいことは、身体は左右非対称ということです。 わたし自身も選手として左右を均等に、バランス良くと氣をつけてきましたし、左でもできるだけ動けるようにと練習してきました。 しかし一つひとつ確かめていくと、身体は対称ではなさそうです。 そこに氣づくきっかけとなったのはテニス。ありがたいことにテニスでは、フォアハンドとバックハンドというように時計回りにも反時計回りにもスイングを行います。 ゴルフや野球のように一方向のスイングが基本だと氣づかなかっ