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真夜中読書倶楽部 2024年5月

これはJ-WAVEで毎週火曜日の深夜に放送中のラジオ「BEFORE DAWN」の人気コーナー「真夜中読書倶楽部」で紹介された推薦図書の記録です。

私が読んだ本には感想や備忘録を付けています。


5/8 まにまに/西加奈子

ごはんぐるり/西加奈子

会員の推薦図書の紹介をしつつ、燃え殻さんも西加奈子さんの本を読んだと言って「ごはんぐるり」を紹介してくれた。

私も西加奈子さんの本は、さまざまな年代・環境の女性を主軸にした短編集「おまじない」とノンフィンクション「くもをさがす」の2冊を読んだことがある。
私は普段から頭の中が騒がしく、何かを考えたり感じたりすると、すぐにパンクしてしまうから、できるだけ速やかに言葉にして声に出したり、文字にして書き出すことで自分を保っている節がある。不意に自分が見失っていた「自分とは?」という原点、はじまりの場所を思い出そうとして、霧がかかったように視界が不明瞭で、今、自分がどこにいるのか、はじまりの場所とはどこなのか、自分自身がわからない不安や焦りや恐怖に足元が抜け落ちるような感覚になる時もある。そうしたときに西さんの本を読むと、語られる物語を眺めている自分というのを掴んで「私は今、ここにる」と安心する。
私にとって、この2冊はそういう感覚だった。

「まにまに」「ごはんぐるり」も読んでみようと思った。積読リストin.

5/22 美しく枯れる。/玉袋筋太郎

そういえば、本を書く芸人は多い。漫才やお笑いだけでなく、それとは違うフィールドで他にも稼ぎになるものを身につけているから、そういう人たちを「芸人」と呼ぶのだろうと思った。本を書き、絵を描き、演奏し、踊る。

私は人生のほとんどがテレビのない生活だったので、誰が誰だかあまり知らないし、わからない。雑誌は好きなものだけ買って読んでたけど、そんなに芸能人やアイドルに興味は湧かなかった。
若い頃に少しだけテレビ局の中で働いたことがあるけど、その時も平等に接しすぎて「芸能人」を不愉快してしまったくらいに、興味がなかった(私は家にテレビもない哀れな人、ということでその場は流した)
興味がないというだけで、存在を否定したり、価値を貶めるような言動はしていないのだけれど、周囲からの注目や賞賛がないと気を悪くする人もいるのだと早めに学んで良かった反面、機嫌取りをする癖がついてしまった。

著者が「玉ちゃん」として愛されているのはわかる。それ以上は読んでみないと分からない状態で保留している。「芸人」に対する興味が湧かないからだ。積読の中でも、せっかくだから読んでみようかな枠に配置している。

5/29 悪魔のいる天国 /星新一

収録作品「帰郷」についての紹介だった。
星新一さんの著作は1月の「ボッコちゃん」に続いて2作目だ。
長期入院するとか、死ぬまでのカウントダウン期間中に全作品を読了してみたい。読み終えて、人気作品上位10を当てるまで死ねま10!みたいな。
なんだよ、楽しそうじゃないか。

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