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古文の学習法②

周りにいた秀才

高校1年の頃、
担当の先生は
散歩が好きな詩人は
杜甫という駄洒落を言う人でした。

周りの友人に
どうやって勉強するの?
と聞くと
便覧のあれこれを見せて
ここをこうやってゴロで覚えるの
と教えてくれました。
覚えてどうするの?
と聞くと、
模擬試験を見せて
ここでこう問われるから
こうで、こうで
と丁寧に説明してくれました。

納得した私は
一所懸命暗記しましたが
暗記した内容の
2%程度しか出題されていませんでした。

また同じ友人に
これだけやってこのくらいしか
出ないのに
なんであなたは
いつも満点なの?と尋ねました。

あー。それは
これを読んだり、ここがこうだし
なんか見たことあるし。

意味不明でした。

今思うと
その友人は
教科書や便覧
資料集という類のものは
教科を問わず
ボロボロになるまで
読み込んでいました。

何をしてたんだろう

あれから何年も経って
その当時の話を聞く機会がありました。

結局あれってなにしてたの?

ああ、あれは、
背景を調べてたの。

背景?

そう
どんなものにも
前提みたいなのがあって
世界史だと
戦争が起こるのは
食糧、資源と
過去にされたことへの不安と恨み。
だし
古文だと
例えば平安時代は300年もの
平和な時代で
時間を持て余す感じが伝わるし
江戸時代だと
交通が発達して
紀行文が多くなる、みたいな。

前提、背景が
どうなってるのかを調べてたのか

そう
で、背景を細かく調べてると
あ、動いた、と感じる瞬間とかあって。

この人の話は
聞いてても
(−_−;)

な感じになるのですが
調査学習
といのは
一つの鍵になるようです。

紙の辞書を使う

その人曰く
絶対に紙。
やればわかる。
らしいです。

私も
紙派です。

ある一定区間は
デジタルが早いですが

学習して試験を受けるまでの
トータルで考えると
間違いなく紙の圧勝です。

特徴としては
1、俯瞰できること
2、手づれがつくことで
  記憶に残りやすいこと

などがありますが
感覚的に
情報との距離感が
他人と身内くらい
違う気がしてます。

大学を出て知り合った人たち

諸事情があり
大学を出た後も
いろんな人に
学習法について聞きました。

もちろん他教科もですが
古文でも
辞書は使いましょう
と賢い人ほどいいます。
言い方は悪いですが
受験経験者気取りな人は
市販の問題集や
文法書を進めて
5周しなさいっていいます。

この2種類の人を比べて
わかったのは
前提を知ろうとしているかどうか
ということでした。

文法書は
たしかに
無駄な情報を省かれ
すっきりとまとめられているので
覚えるには便利なのですが
辞書派の私らとしては
まとめる前の
無駄な部分がないことの
違和感
どうしても気持ち悪い。
だから
結局調べちゃう。
または
調べられないと
前に進めなかったりするのです。

友人たちは
結構オタク気質が強くて
聞いてない話、
役に立たない話を
本当によく話してくれます。
でも
その役に立たない話があるおかげで
重要な情報が
しっかり浮き彫りになって
鮮明に見えてきます。

ある友人曰く
無駄8割、必要2割
なのだそうです。
行き詰まってる時は
無駄がたりないから、
と言ってました。

前置きが長くなりましたが

古文の具体的な学習方法は
結局のところ
物語に出てくる言葉を
片っ端から調べる
という、
非常にアナログな答えになりました。

古文学習には
全訳読解古文辞書
がいいと思いますが
辞書の他には
学校で配布される文法書や
資料集(便覧)
あった方がいいです。
ない場合は
中古で十分なので仕入れましょう。

これらを使って
あーだこーだ調べてると
気づけば
古文が大好きになります。

おそらく
なぜ識別をするのか
とか
なぜ単語を覚えたり
古文常識を
学んだりするのか
その背景か見えてくるはずです。

もし古文学習を通して
調査学習の基礎が見えたら
生物や世界史、
現代文、など
さまざまな教科に
応用していけます。

ただし
数学はちょっと違うので
やらないことをおすすめします。


ある学生がやってる学習スタイルです。辞書で調査したことばは黄色、文法用語はピンクにしているようです。PCを使って1行ごとにコピぺ片面印刷で閉じてました。
どうやら助詞の識別に関心があるようです。


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