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「0313wed-2日目 大部屋デビュー」潰瘍性大腸炎入院日記#7

6時起床。

とはいっても、普段の生活が夜ふかしで短めの睡眠時間だったのでさほど寝ていない。だが仕事をするわけでもないのでさしたる障りもない。

看護助手さんがおしぼりが5本持ってきてくれた。それぞれ色分けされていて白が顔用、赤が体用、オレンジが下用だそうだ。これが持てないほど熱いのだが、すごく気持ちよく生き返る思いだ。風呂に気軽に入れない身にとってはかなり有り難い。

身体を拭き終わって、実質個室の二人部屋はかなり快適で、部屋内にトイレがあるので誰にも気を遣うことなく用便出来るのは好い。などと考えていたら、大部屋が空いたそうですぐ移動とのこと。急な話だが、一ヶ月間も差額部屋代払ってたらえらいことになるので有り難い。

看護助手さんに連れられ大部屋へ移動した。新入りの挨拶でも軽くするのかとも思ったがそういうのもなく我がスペースへ直行。

大部屋は7つベッドがあり、二人部屋と同様にカーテンでそれぞれ仕切られている。自分の場所は幸運にも開放感のある窓際。仕切りはカーテンなので当然の如く音や気配は筒抜けで、寝息やいびきや起きて何かをしている気配もする。

「歯磨きしたら、うがいして」

「うがいした水は出して」

と子供に言い聞かせるような口調で話しかける看護師の声が聞こえてくる。

隣人たちの中には要介護者のような人も居るようだ。

すぐ隣の仕切りからは

「喋ってないで早く仕事しろよ」

とか

「早くやって行けよ」

などと看護師さんに向けて悪態をついている老人の声が聞こえてくる。看護師さんはそれを忍耐強く優しく対応している。

大部屋は常にこんな調子で色々と聞こえてくるが、独房のような実質個室よりは退屈しなくていいかもしれない。

退屈といえば、暇すぎて何かしたいって子供の頃以来の久しぶりな感覚な気がする。あまりにも暇で色々と考えていたらある気づきを得た。

そうだ、インプットして過ごそうとしてるから暇なんだ!アウトプットすればすごく暇つぶしになるじゃん!お絵かきしよう!

ということで早速会社に置きっぱなしだったipadを自宅に送ってもらうように同僚に依頼。届いたら嫁様に持ってきてもらえば暇持て余す問題は解決!

よっしゃ!長い入院生活もなんとかなりそうだ。

実は今回の潰瘍性大腸炎、結構ポジティブに捉えていて、ついでに数年健康診断で指摘されていた脂質の改善もできるし、ついに禁煙出来るいいきっかけになるし、嫁様への感謝も深まるし、色々といいきっかけになると思っている。

ipad早く来ないかなぁ。

いただいたサポートはポカリ代にさせていただきます。