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2024 NBAドラフト:ロッタリー候補たちの評価まとめ

NBAの未来を変えるかもしれないドラフトの日が近づいて来ています。今年のNBAドラフトは2回に分けて行われる事になっており、1巡目指名が6/26の夜8時(ET)、2巡目指名が6/27の夕方4時(ET)に予定されていて、6/27の夜にはバイデン大統領対トランプの公開討論番組という大イベントがあるので、ESPNが2巡目の放送を夕方に前倒したと言われています。

今年のドラフトで良く耳にするのは、未来のスター選手ではなく素晴らしいロールプレーヤーがたくさんいるという事です。そのため、ハッキリとしたNo.1候補がいないため、誰が1位になってもおかしくないと言われていて、モックドラフトもむずかしくなっています。今年と良く比較されるのが、アンソニー・ベネットが1位指名された2013年のドラフトで、その中からフランチャイズスターになったのは13位指名だったヤニス・アデトクンボで、今年のドラフトも同様に、誰が大きな成功を収められる選手になるのかの予測が難しいものになっています。

同時に、この不確実な状況が、ドラフト当日の盛り上がりと興奮をさらに高める要因となりそうです。そして、それを楽しむためにはロッタリー候補が誰でどのような特徴がある選手なのか知る必要があります。そこで、今回は各メディア(ESPN/The Ringer/The Athletic/Yahoo Sports/Breacher Report)のモックドラフトを元に、ロッタリーに入るであろうと予想されている14人の特徴をまとめました。この中にダイヤの原石はいるのでしょうか?

掲載順位はESPNの最新(*6/20)のモックドラフト順位をベースにしています。

No.1 アトランタ・ホークス:ザッカリー・リサシェイ

  • 年齢:19.2

  • 身長:6’.8”

  • 体重:202

  • ウィングスパン:6’7”

プラス

ノックダウンシューターに急成長。今シーズンスリーを47.1%で決めている。後ろへのステップからのスリーやスクリーンからのスリー、トランジションでのウィングからのスリーなどのシューティング・スキルが多彩。キャッチ&シュートはこのクラスでベストのひとり。

スリーは38.9%だが、ツーが51.6%でフリースローからは71.9%。ビッグ・フォワードとしては稀な数字なので指名に値する。

サイズにしては手堅いハンドル。ディフェンシブ・リバウンドの後やスチールの後でボールを持ってあがれる。

クローズアウトをアタックできるスラッシャー。

パッサーとしての素早い判断。ハンドルが上達すればファシリテイターになれる。ベースラインはコネクティブ・プレーヤーだ。

長さがある。ウィングのように横に動ける。

フィールがある。

NBAはシュートができて、パスができて、守備ができる6-10のウィングに飢えている。彼の才能をもってすれば、もっと継続的に試合にインパクトを残せるようになれる。

ヘルプディフェンス。明らかにローテーションレベルで使える。身長があるウィングで、ペリメーターで動け、特に横のクイックネスはとても良い。

3&Dの原型

マイナス

ハーフコートでリムで得点することに苦しんでいる。今シーズンはリムでのFG%たったの51.3だった。

ドリブルからのバーストやリムでのリフト

10代のヴィクター・ウェンバンヤマやクリント・カペラのようにフランス・リーグを破壊している訳ではない。彼のPERは14.8だ。フランスリーグレベルでは問題ないが、エリート・プレーヤーではない。

歴史的にみてもこのような選手をフランスから指名するのはよい結末を迎えない。この20年で成功だったのはエヴァン・フォーニェとニック・バトゥームだ。ふたりはドラフト前のシーズンでもっと素晴らしい数字を残していた。フランク・ニリキーナとセコウ・ドゥンブヤはリサシェイよりもちょっと悪いシーズンを過ごしたが、結局指名された順位は高すぎた。

フランスリーグレベルでオンボール能力が欠けているので、彼のアップサイドはスターというよりもロールプレーヤーだろう。特にシューティングはまだ証明できておらず、フリースローはたった72.6%なのでシューターとして良くなれるのか証明しなければいけない。

タフさがなく体も細い。

No.2 ワシントン・ウィザーズ:アレックス・サー

  • 年齢:19.1

  • 身長:6’11.8”

  • 体重:224

  • ウィングスパン:7’4.3”

プラス

珍しくサイズ、技巧、爆迫力を兼ね備えたウィングのようなセンター。

素晴らしいディフェンダーで、機動力があり、スイッチは特に良い。NBA初日からスイッチができる。彼のディフェンスのスキルはドラフト全体でもっともリターンがあるものだろう。オンボール・ディフェンスでは足をスライドし、ガードをペリメーターで抑えられる。

ブロック率はNBLトップだが、ファウル率はビッグにしてはとても低い。30試合でたったの41PFだった。

リバウンダーとディフェンダーとしてのハイレベルなエフォートとハッスルがあり、長さを活かしてバスケットでクローズアウトしたりヘルプに飛んだりする。

リム・プロテクション。

ムラがあるが、集中した時はディフェンスでゲームを変える。

アスレチックなフィニッシャーで常にリムへのカットのチャンスを伺っている。ポストアップでは肩を使ってスペースをつくり、レイアップやフックショットを撃てる。

ウィングのようなハンドル。ドライブしてスピンして右に行くのが好き。

ピック&ポップやフェイク・ドリブル・ハンドオフからのスリーはすごく自然で、ドリブルからのシュートあり。

ドリブルからのパスのスキルがある。ショートロールで良い判断をするのでリムランナーとしての可能性がある。PnRのターゲットとしてはすばらしい才覚がある。ハーフコート・オフェンスではエクセレントなパス能力を見せた。

サイズ、長さ、機動力、ディフェンシブ・ヴァーサティリティー、スキルのすばらしい組み合わせがあり、NBAの新しいハイブリットセンターの型に当てはまる。

マイナス

ジャンパーを良く撃つが決められない。パースでスリーは29.5%で、FTラインからは61%。1年前のOvertime Eliteでの平均と変わらなかった。バスケットを離れてのタッチがない。スリーは決めらるようにならないかもしれない。まだシュートにはサイドスピンがかかる。

オフハンドでのフィニッシュができない。

クローズアウトをアタックする時にトラベルが多く、フットワークを良くする必要がある。

7フッターのセンターとして13.3%のリバウンド率は悪い。同じリーグで2巡目指名されるかもしれない7フッターでないアリエル・ハクポーティのリバウンド率は27.6%だった。

リバウンド率が低いのはただフィジカルが弱いだけではない。彼はクラウドの中でリバウンドを取れない。

オフェンスの欠点が多い。

NBLはレベルが毎年あがっているが、ほとんどのヨーロッパのリーグに比べればまだ弱い。彼は良い活躍をしたが支配的ではなかった。

No.3 ヒューストン・ロケッツ:リード・シェパード

  • 年齢:20

  • 身長:6’3”

  • 体重:182

  • ウィングスパン:6’3.3”

プラス

素早く高くディープレンジのあるエクセレント・シューター。動きの中でもシュートできる能力あり。スリーが52.1%。フリースローは83.1%。小さなガードとしては2が55%。56% FG/52% 3PT%/83% FT。

シュートは教科書のような右肩からのリリースで、クイックでコンパクトなのでもっとシュートを撃てる。

オフボールでプレーする選手としてはアシストレートは高く、100ポゼッションで8.4を記録。

スピーディーな左から右へのクロスオーバーやヘジの動きがあり、PnRでのパスのビジョンがある。ドリブルからのショット・クリエーションの片鱗も見せるので、次のレベルではフルタイムのポントガードもできるかもしれないと考える人もいるだろう。

両手のソフトタッチと良いフットワーク。フローターはないが、タッチを見ればできるようになる。

コネクティブ・プレーヤーとしてはエリート。ハーフコートでも素早い判断をする。

小さいが本能と素早い手で大きなディフェンシブ・インパクトを与える。どのようなボールハンドラーも困らせる。パスレーンを塞ぎ、スクリーナーよりも1歩早く動き、アクションを壊す。

ブロック率は彼のサイズでは聞いた事のないような数字の2.5%。

スチール率はすばらしい4.5%。

キャラクター。スカウトたちやエグゼクティブたちが称えていた。

メンタルの強さ。

最悪でも高アシスト率のノックダウン・シューターになれる。

スタッツがいいので、いくつかのチームのドラフトモデルではNo.1ランクになっている。ロケッツのようなアナリティクスに頼るフロントオフィスの注目を受けているのは確かだ。

マイナス

サイズ。サイズがなく腕も短いのでウィングでのプレーには苦労するかもしれないし、パワーのある選手相手はこの先も守れないかもしれない。

ボールプレッシャーに弱い。アイソのレップがない。ドライブで長さのあるディフェンダーに飲み込まれる。オフェンスのフローの中でパスをするよりもドリブルをやめて手にとってしまうクセがある。

横の動きとサイズがないので、スチールにギャンブルし過ぎ。

1-on-1でボールにプレッシャーをかけない。ストレートライン・ドライブで簡単に抜かれる。

No.4 サンアントニオ・スパーズ:ステファン・キャッスル

  • 年齢:19.6

  • 身長:6’5.5”

  • 体重:210

  • ウィングスパン:6’9”

プラス

フィールが良いプレーメイカー。テンポをコントロールする。リズムを変え、減速できる。

セカンダリー・ボールハンドラーとクリエーション。100ポゼッションで6.2アシスト。アシスト/TO率は2:1。スキップパス、キックアウト、インテリアフィードなどのシンプルなプレーができる。スペースがあればPnRでスライブできる。

フローターやレイアップでのソフトタッチ。シューターとしての希望がある。フリースローは改善し、コネチカット大の最初の15試合では68.9%だったが、それ以降は90%だ。

サイズと運動能力とボールスキルでNBAのオープンフロアーで活躍できる。シュートは問題だが、昨シーズンはフリースローは75.5%だった。コンバインのスターシューティング・ドリルでスリーを25本中18本決めた。

全てができるジャンボサイズ・ガードで、ジャンパーを習得できればスーパースターになれる可能性サイズと長さがある。

ボディーコントロール、フットワーク、ドライブ。

コンタクトがあっても両手でフィニッシュできる。

大学でベスト・ディフェンシング・ガードのひとり。

チームが違うスキームを使えるようなバックコートにサイズをもたらす事ができるプラスディフェンダー。オフェンスで開花しなくても手堅いディフェンダーになる。

横の動きはトップレベルではないが良いものがあり、ストレートライン・ドライブでは抜かれない。

リムプレッシャー、パス、オフェンシブ・リバウンド、ディフェンシブ・タフネスでゲームにインパクトを与える。

リバウンドやオフボール・ディフェンス。ベンチでも試合に集中している。

マイナス

シューティング。シュートのバランスとフォームはキャッチからシュートするのか、左へのドリブルからシュートするのか、右へのドリブルからシュートとするのかで変わる。時としてガイドハンドが邪魔をしてお互いの腕が当たりそうに見える時がある。高校ではフリースローが70%以下で、スリーは30%以下。大学でもスリーは26.7%

シューターでもないし、プレーメイカーでもないし、エリートなアスリートでもない。スキルは良いものがあるが、どれも突出して素晴らしくない。

ヘジやチェンジ・オブ・ディレクションに一歩遅れる。

ファウルが多い。

メニスカスのケガでシーズンはじめの1ヶ月を欠場。

No.5 デトロイト・ピストンズ:マタス・ブゼリス

  • 年齢:19.7

  • 身長:6’8.8”

  • 体重:197

  • ウィングスパン:6’10”

プラス

ヴァーサタイルなオフェンシブ・プレーヤー。パッサーとしての高いフィールがあるので、どのようなスキームでも使う事ができる。モーションシステムでは、DHOで活かされる。

シューターとしてのアップサイドあり。高校からスリーがかなり良くなっている。ドリブルからのミッドレンジとステップバックからのスリーを撃ったり、シミーとボールフェイクでミッドレンジでスペースをつくる。彼のストロークはスリーが26%のものではない。3年目までにリーグ平均のシューターになれなければ驚きだ。

ツーの53%、PERの13.6、トゥルーシューティングの55.7%という数字は、同じイグナイト出身だったジョナサン・クミンガよりも良い。本物のPGがいる本当のチームでプレーすれば良くなるだろう。

ポストからのフックやフローターのソフトタッチがある。

PnRからの判断は素早い。

カットするチャンスを狙っている。

コミュニケーションが取れ、ボールなしでもオフェンスの流れを生む。

トランジションは素晴らしい。一生懸命に走り、キックアウトに備える。リバウンドからボールを持って走れる。

良いチームディフェンダー。高いモーターとオフボールのフィールがあり、ディフェンシブ・プレーメイキングができる。

ビッグガードで複数のポジションを守れる。サイズで横の良い動きをする。
イグナイトではフォワードだけでプレーしていたが、筋肉をつければNBAでストレッチ5になれるかもしれない。

ブロック率5.7%はセンターではない選手としては高い。

サイズ、シュート、どこでもプレーできる能力を備えたコネクティブ・プレーヤー

シュートが良くなれば、最悪でもローテーション・レベルで使えるようになる。

マイナス

シューターとしては何者なんだ?高校の最後の年ではスリーを43.1%で決めていて、スムースなフォームとハイリリースで動きの中で様々なショットを決めていた。しかし、今年Gリーグではスリーが26.1%で、フリースローは69.6%。

ジャンプはできるがバーストがなく、セパレーションを生み出すのに苦労している。ショット・クリエイションはこのクラスのセンターではない選手と比べて成長の余白は見られない。

アシスト/TO率はネガティブ。ボールをストリップされ、ドリブルで問題に向かって突っ込んでいく。ハンドルを改善する必要がある。

リムでのフィニッシュはかなり練習が必要になる。コンタクトには苦しみ、オフハンドは使いたがらない。爆発力も強さもない。

ドリブル・ペネトレーションを防げない標準以下のディフェンダー。素早い選手にはスイッチできない。

フォワードの2つのポジションをこなすためには体を大きくする必要がある。

成長に時間がかかるかもしれない。

0-on-1(相手がイスやコーン)なら、このドラフトクラスでは1位になれる。

No.6 シャーロット・ホーネッツ:ダルトン・コネクト

  • 年齢:23.1

  • 身長:6’5.3”

  • 体重:212

  • ウィングスパン:6’9”

プラス

このクラスでスリーのシュート数と正確さはトップだ。ダイナミックなノックダウン・スリーポインターでレンジが深い。しかも2番手のオフボールとしてではなく、ボールをメインに持ってやっている。それだけでも自動的に今のNBAに入れる。

強い体格と良いサイズでキャッチからのショットやドリブルからのショットを特に左に行く時にとても簡単に撃つ。ドリブルから複数の動きでスペースをつくれる才能あるシューター。リリースは早くて高い。

少なくても大学レベルでは、オンボールのショット・クリエーションは本物だ。

プレーメイキングの本能を見せる。ダブルチームも落ち着いて対応でき、オープンチームメイトにパスができる。

ハンドルがあり、クローズアウトのアタック、スラッシュ、トランジションが武器になる。

スリーレベル・スコアラー/どこからでも得点できる万能型スコアラー

とても良い2フット・リーパーで跳躍力がある。

コンタクトを受けられる強さがある両利きのリムフィニッシャー。どのアングルからもレイアップできるタッチがある。

PnRのフィール。

小さな事をすべてやる。ミスマッチではポストからフィニッシュできる。ペリメーターの得点以外にも価値を与える。

NBAで即戦力になれる。

コーリー・キスパートとボグダン・ボグダノヴィッチの間のどこかになれば良い。ボギーのハンドルやパスはないが、キスパートよりも脅威があるムーブメント・シューターでショット・クリエーション能力がある。スターターというよりもローテーションピースになる可能性が高い。

マイナス

ツーはたったの49.9%で、フリースローはたったの76.8%なので、スリーの数字が示すようなエリートなシューティングを持っていないのかもしれない。

ショットクレイターになるなら、長さがあるディフェンス相手にそれができると証明する必要がある。

ディフェンスでは5人の中でもっとも弱くなるので狙われる。横の動きを改善しない限り、それはNBAでも同じになるだろう。

年齢:23歳。

No.7 ポートランド・トレイルブレイザーズ:ドノヴァン・クリンガン

  • 年齢:20.3

  • 身長:7’1.8”

  • 体重:282

  • ウィングスパン:7’6.8”

プラス

7’7”のウィングスパンでリム・プロテクター。

PnRでの素晴らしいドロップ・ディフェンダーの可能性を秘める。腰の回転が良く機動的で、ペネトレーションを止める。サイズをうまく使ってリムをプロテクトする。機動力があるのでペリメーターでヘッジもでき、ローラーにリカバリーもできる。

大学でブロック率が12.2%でウォーカー・ケスラーの領域には及ばないが、マーク・ウィリアムズやジェイレン・ダーレンよりも良い。ジャンプをしないでブロックができる。

きちんとボックスアウトをしてリバウンドを取る。

ポジショニングやオフボール・ディフェンスも良い。正しい場所にいる。

バスケットまわりでは全てをダンクする。ロブダンクはNBAでもすぐ通用する

大学2年生でソフトフックを習得し、左でも右でも決められる。フットワークも良くなった。

むずかしいパスもつかめるソフトハンドとフィニッシュのコーディネーションあり。サイズの割には器用で、高いパスも低いパスにも問題はない。

サイズ、強さ、アジリティーを持ち、頼りになるスコアラーの可能性を秘める。ペイントでの認識力あり。フリーになるためにオープンスペースへのリロケーションもできる。

ポストアップやエルボーからのパスがあり、正確さも兼ねそろえる。
ダブルチームにも焦らない。

サイズの割には良く走る。

シュートのストロークは良い。

身長が高いだけではなく全体的に大きい。脚も太く、体格は頭から足まで強い。ポストで小さな選手を圧倒できる。スターティング5とオールスターの可能性。

足をケガしたのでメディカル・レポートが重要だが、コンバインでは誰もそれほど心配をしていなかった。ケガが骨ではなく腱だったからかもしれない。

マイナス

ハッカブルのフリースロー。FT率は1年生で51.7%、2年生で57.4%。高校ではスリーを撃っていたが、大学では効果的ではなかった。

キャッチ&フィニッシュのスペシャリストで、ポストの動きに欠ける。

取れるかわからない50/50のリバウンドが取れない。

ペリメーターではスローだ。スペースを守れると証明しなくてはいけない。

プレシーズンでは足のケガをしていた。

No.8 サンアントニオ・スパーズ:ロブ・デリンハム

  • 年齢:19.4

  • 身長:6’1”

  • 体重:175

  • ウィングスパン:6’2”

プラス

ダイナミックなショットクリエイター。ショットクリエイターとしてはこのクラスでベストのひとり。

チェンジ・オブ・ディレクションを使って行きたいところに行ける。

ドリブルからスムースなクロスコートのパスや左手でのパスが出せるスキルがあるプレーメイカー。オフェンスのフローの中で素早い判断をし、ボールを動かし続ける。

PnRでは57のポゼッションでパスを出し、Overtime Eliteから43%もアップした。チームコンセプトに合わせてスタイルを変える意思もあることを見せた。

ユーセッジが30%でもすばらしいプレーをした。ベンチからの出場で相手のバックアップに対してだが。

スリーは44.4%、100ポゼッションで平均35.3点。

キャッチ&シュートがほぼ半分を決めた。スポットアップでもムーブメントからでも決められる。

フローターやレイアップをしにペイントまで入り込める。

スリーからも撃てる。

カットしたりスクリーンをかけたりもできる。プレーメイキングができるビッグと組めば、スクリーンやハンドオフでは危険な存在になれる。

ディフェンスでのエフォート。スクリーンやDHOでシューターを追いかける。

長期的なスターターというよりはルー・ウィリアムズのような6マン・オブ・ザ・イヤー候補。

マイナス

6’1”とサイズがなく芯が細い。筋肉もあまりつけられないだろう。ディフェンスでは常に問題になる。サイズがない選手はディフェンスがマイナスなので、NBAでの成功があまりない。

ディフェンスでクイックネスとスピードを武器にしない。エフォートはあるので、トレ・ヤング・レベルほど悪くはならないが、良くはならない。サイズ、長さ、体重はトレ・ヤングと同じだが、ヤングはアシストができる。彼はヤング並みのプレーメイクはできない。

ディフェンスでは気が抜け、相手が何をしているのか理解していない時やポジションを間違う時もある。サイズがないため、基礎をかなり改善する必要がある。

NBAオフェンスをランするためのパスの正確さがない。

NBAレベルでもフィニッシュできるのか?

シュートフォーム。キャメロン・ペインほど悪くはないが、ショットを打つ時に体を1/4ほど回転させる。

ターンオーバー率の高さ。

スチール率の低さ。

ファウル率は6.1%でビッグではない選手としてはひどい。このクラスのペリメーター選手の中で最低だ。

No.9 メンフィス・グリズリーズ:コディー・ウィリアムズ

  • 年齢:19.6

  • 身長:6’.65”

  • 体重:178

  • ウィングスパン:7’1”

サンダーのジェイレン・ウィリアムズの弟

プラス

フィール。

オープンコートの運動能力があり、両手でバスケットまで行ける能力のあるスムースなボールハンドラー。

厳しいアングルからでのフィニッシュできるタッチ。

長い歩幅とディレクションチェンジ。

ベストな役割はポイント・フォワード。素早い判断と正しい読みができ、PnRができる。

スリーは41.5%。フリースローからはEYBLでは80%。ショットは壊れていない。彼の兄もスリーポイント・シューターとしては遅咲きだった。シュートフォームがいい。

リバウンドが取れれば、オープンコートでボールをプッシュできる。オープンコートでは頭を上げて長いパスを探る。

ハッスルと長さを持つディフェンダー。オンボール・ディフェンスやスイッチもできるディフェンシブ・ヴァーサティリティーを持つ。

小さな選手をスクリーンで追う機敏さはある。

得点、プレーメイキング、ペリメーター・ディフェンスの片鱗を見せる。

マイナス

跳躍力のなさ。

ミッドレンジからのプルアップ。

ドリブルからのスリーが撃てないので、スリーの本数は少ない。

強さ。兄にジェイレンと違って体格がとても細いので、ディフェンダーとしてのヴァーサタリティーに限界がある。運動能力がエリートではないので、インテリアのヘルプディフェンスにも疑問。

身長が6’8”でジャンプができるウィングであるにも関わらず、リバウンド率がたったの6.4%で、6’1”のポイントガードよりも悪い。

コンタクトとフィジカリティーに対して萎縮してしまう。

ハーフコートでは常に右手を使い、2番目のディフェンダーへの意識がない。

ディフェンスではボールへのプレッシャーがなく、次の動きを読む事ができない。すぐに動かされる。

試合でただ有酸素運動をするだけの選手になるかもしれない。

No.10 ユタ・ジャズ:ニコラ・トピッチ

  • 年齢:18.8

  • 身長:6’6”

  • 体重:200

  • ウィングスパン:6’8”

プラス

巧さのあるショット・クリエイター。

フィール。

ボールハンドリング。

ペイントでのセンセーショナルなスコアラー。普通ではないアングルで両手フィニッシュできる。

微妙なペースチェンジ、ヘッドフェイク、鮮やかなフットワークなどで捕らえられないドライバー。ファウルのもらい方もわかっている。

リムでのソフトタッチとFT%が良いのでシューターとしても成長するかもしれない。22試合でたったスリーを26本しか決めていないが、フリースローはこの2シーズンで88%と89%だった。

コンタクトを受けてからラップアラウンドパスをカッターに出したり、アークの後ろにいるシューターにキックアウトするのが好き。

プレーメイカーとしての素早い判断ができる。判断力はこのクラスで最速かもしれない。ボールを受けてからすぐにオープンの選手にパスをしたり、PnRでは両手でオーバーハンドのフックパッスをカッターに出せる。

ビッグガードで他の選手のためにプレーをクリエイトできる。すべてのチームが欲しがるようなアーキタイプだ。

18歳でアドリアティック・リーグのチームでシュットクリエーションの役割を担い、PERは20.0を記録。

ヨーロピアン・チャンピオンシップのU18とベルグレードのNIJTトーナメントでMVP。

年齢:ホーランドよりも若い。

マイナス

オープンでない限りジャンプショットを撃とうとしないし、リリースが低い。フローターやプルアップのようなミッドレンジのゲームを見せていない。

ドリブルからのシュートができるようになる必要がある。

スリーは30.6%。

ディフェンダーとしてインテンシティーにムラがある。体も細いので、そこを改善してもディフェンスは平均以上にはならないかもしれない。

全体的な運動能力の欠如。ブロック、スチール、リバウンド率は低い。

スカウトはトピッチの比較によくジョッシュ・ギディーを持ち出す。トピッチはギディーよりシュートを良く決め、リバウンドはギディーより悪いだろう

No.11 シカゴ・ブルズ:デヴィン・カーター

  • 年齢:22.2

  • 身長:6’2.3”

  • 体重:193

  • ウィングスパン:6’8.8”

元NBA選手のアンソニー・カーターの息子

プラス

オフェンスで小さな事をすべてやる。スクリーナーとしても優秀。

今シーズンはスリーを40%で決めた。最初の2シーズンは30%以下だった。フォームは崩れているが効果的だ。スリーのアテンプトが2倍になったにも関わらず、37.7%と良くなった。父のようなムーンボール・ジャンパーを撃つ。

長さとコンタクト相手にもリムで両手でフィニッシュできる。強さでスペースをつくり、リムの下からいろいろなアングルでレイアップを決められる。

リードプレイメイカーというよりもスラッシャーやコネクター。

パスのビジョンあり。

PnRをランでき、クローズアウトをアタックする。

判断のフィールがいい。

2番手のショット・クリエイターになれる。

すぐにでもローテーションに入れる可能性がある。行くチーム次第ではスターターになれる可能性がある。ハイメ・ハケズのように正しいチームに行けばすぐにプレーできる。

コンバインではおそらくベスト・アスリートだった。垂直跳びはコンバイン1位で、レーン・アジリティーは3位だった。スプリントはコンバイン記録。

プロデーでは、30フットのプルアップ・ジャンパーを簡単に決めた。

長さ。ウィングスパンは6’9”。

クイックネスとインテンシティー。

IQ。

ハードプレーをし、6’3”のガードであるにも関わらず、ディフェンシブ・リバウンドは23%とビッグイーストでトップ。ドノヴァン・クリンガンもいるのに!

オフボール・ディフェンスの直感。サイズがないのに33試合で32ブロック、毎試合2つ近くのスチール。ボールプレッシャーはそれほどかけないが、アングルと低い確率のショットへと誘い込む。

ポイント・オブ・アタックのロックダウン・ディフェンダー。強さ、長さ、マインドセットで大きな選手にもスイッチでき、相手をハラスメントする。

スーパーアクティブなリバウンダー。ボックスアウトでのタフネス。ミスしたボールがどこに行くのかわかる。

ディフェンスをするが、ファウルがかなり少ない。

マイナス

シューターはどこまで本物か?シュートフォームに難ありで、リリースは低く遅い。ドリブルからのシュートは限定的だ。キャッチからはシュートは決められるようになったが、最初の2シーズンでスリーのキャッチ&シュートは33%だ。

フリースローが74.9%なので、プロになればスリーをそれほど決められないかもしれない。

プレッシャーやダブルチームに弱い。

ハンドルやセカンドギアがないため、ドリブルでポストアップになる事が多い。

ファーストステップとパスはエリートではないので、オフボール・ガードになるだろう。

ターンオーバーが多い。

年齢。

No.12 オクラホマシティー・サンダー:ティジョーン・サローン

  • 年齢:18.8

  • 身長:6’9”

  • 体重:203

  • ウィングスパン:7’1”

プラス

スリーポイント・ラインで常に動きオープンになる。足を揃えるのが早く、リリースはスムースで高い。この2年での急成長を考えれば、トレイ・マーフィー的な選手になる可能性も考えられる。

フリースローが81.5%なので、スリーは31.6%だがさらに良くなる可能性を秘めている。

アスレチックなフィニッシャー。オフェンスのフローを潰さない。

ボールありなしに関わらず、常にカットしたりスクリーンをセットしようとしている。動きのあるオフェンスで活きる。

片鱗を見せているショット・クリエーションが本物なら、彼はトップ指名だろう。

運動能力とシュートレンジがあるので、6-9の体を大きくすれば4でプレーできる。

ロックイン・ディフェンダーで、オフボールのニュアンスを理解する。リムでは常にショットにコンテストする。パスのレーンを潰し、スクリーンを超えられる。

長さ、素早さ、マインドセットがあるため、ペリメーター・ポジションでスイッチもできる多様性のあるディフェンダーになれる。

フィジカリティー、スリーポイント・シューティング、コンペティティブ・モーターの組み合わせはどのドラフトでも見つけるのは難しい。

マイナス

ハンドルはルーズで、ショット・クリエーションが限られている機械的な選手で、それをタフさと運動能力で補っている。スリーとダンク以外になるとひどいプレーもする。

タッチは本物ではないかもしれない。フローターもなく、レイアップも苦労し、フリースローからは70%だ。

ドリブルからのシュート能力。

スリーは31.6%。

パス。定期的にディフェンダーにパスをしてしまっている。シンプルなプレーを急いでしまい読み間違える。

判断力。

クロスアップされ過ぎなので、オンボール・ディフェンダーとしてポテンシャルを最大限引き出すなら、基礎をしっかり身につける必要がある。

フランスリーグで平均的な数字を記録している。

ほとんどの年ではトップ20に入れないかもしれない。オフェンスのフィールは限定的で、フィールがないのでバストになる可能性が本当に高い。

貢献するのに1年~2年かかるかもしれない。

No.13 サクラメント・キングス:ロン・ホーランド

  • 年齢:18.9

  • 身長:6’.8”

  • 体重:195

  • ウィングスパン:

プラス

Gリーグでは効率が悪かったと言われるが、チームにはクリエイターがおらず、ユーセッジが30%の中で点を取らなければならなかった。そんな状況でも数字は同じGリーグ出身のジェイレン・グリーンと比べて遜色はなく、PERはグリーンの15.4に比べて15.8だった。トゥルーシューティングはグリーンは61.3%でホーランドは56.5%。シュートはグリーンより悪いが、グリーンのユーセッジは24%だった。フリースローを得る率はGリーグトップ10に入り、ターンオーバーは問題だったが、アシスト/TO率はグリーンと実質的に同じだった。グリーンはこのドラフトで1位指名になれたろう。ホーランドもそうなれておかしくはない。

バスケットでの爆発力があるフィニッシャー。空中に留まれてコンタクトを受けてから得点できる。

キャッチよりもドリブルからのシュートが良い。低いプッシュショットだが、フリースロー72.8%を見れば、スリーが24%のシューターではなく、もっと良いシューターになれる可能性がある。ショットは壊れていない。

ファウルを得られる。

フローターもある。

スピードがあり、トランジションで走り、ハーフコートではカットを狙う。

パッサーとしての能力を垣間見える。時々ノールックや素早い判断をする。自分勝手ではない。

ボール・ハンドリングは改善している。

ハッスルあり。

オンボール・ディフェンス。スチール率は3.5%。リバウンド、スチール、ブロック率はイグナイト出身でロッタリー指名だったダイソン・ダニエルズよりも良い。ダニエルズはNBAレベルで素晴らしいディフェンダーになった。ホーランドもディフェンスではエリートになれそうだ。

ヴァーサタイル・ディフェンダー。速い選手にもスイッチできる。常にハッスルし、チェイスダウン・ブロックのコツをわかっている。

ツーウェイ・ウィングの可能性。

このクラスでもっとも若い選手のひとりで、他のハイロッタリー選手と比べても1年近く若い。ドラフトの時点ではまだ18歳。USAバスケットボールのジュニアで金メダル2つ獲得など大きな舞台を経験している

マイナス

スリーはGリーグで24%

スポットアップ・シュート。足を揃えるのに時間がかかり、ギャザーが長い。

フリースローは平均以下。

ショット・クリエーションがなくアイソで有利に立つのに苦労している。クリエイターというよりもストレートライン・ドライバー

リムのフィニッシュでオフハンドが使えない。

トンネルビジョン。

判断力。

No.14 ポートランド・トレイルブレイザーズ:ジャコービー・ウォーカー

  • 年齢:19.8

  • 身長:6’4.3”

  • 体重:198

  • ウィングスパン:6’10”

プラス

スクリーンからやハンドオフからのペリメーター・シューター。ヘジを使ってプルアップやサイドステップ。フォームはスムースでエレベーションは高い。プレッシャーでもショットを決められる特性がある。

素早いファーストステップでのフィジカルなドライバー。コンタクトを受けて両手で決められる。ドリブルドライブではパンプフェイクしたりして忍耐強さを見せる

高校ではドリブルから両手でパスを決められ、プレーメイカーとしてのポテンシャルも垣間見せていた。プレッシャーの中でもPnRでは良い直感を見せた。

エモーショナルな選手でチームメイトを鼓舞する。ディフェンスにプライドを持つ。得点なしでもゲームに影響を与えられる。

ディフェンスでは良く動き、サイズもある。ドリブラーにプレッシャーをかけてスチール率は良い。

オフボール・ディフェンダーの資質。ローテーションのコミュケーション。パスレーン潰す。

長さのあるディフェンダーでストップを渇望している。

フィジカル的にはNBAのシューティングガードで通用する。

シュート能力と長さで使える3&Dになれるチャンスがある。

マイナス

ファーストステップに爆発力が欠ける。

ハンドルがない。ドリブルはルーズな時があり、他の動きに移る時にギャザーし直す。

フィニッシュとショット・クエーション・スキルは赤旗。危険信号。

スリーを良く撃つが正確ではない。エリートなチームにいるにも関わらず、スリーポイントライン内では40.6%とひどかった。

ディフェンダーの上からダンクできるようなエリートなアスリートではないので、フィニッシュするにはパワーと巧さに頼らなければいけない。

リード・プレーメイカーとしては証明されていない。

アシスト/TO率はマイナス。

ポジションで速いわけでも高さがあるわけではない。

ディフェンスは普通で許容範囲内だ。

エリートな長さと強さがディフェンスの可能性を妨げる。ストッパーになるには横の速さを改善しなければいけない。


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