エプロン時代の幕開け:そのフリーエージェンシーの影響やそれから見えてくるもの
オリンピックというかなり濃厚なイベントがあったためか、いろいろあったこの夏のNBAフリーエージェンシーの記憶が薄れてきました。完全に忘れてしまう前に、この辺りで今年のフリーエージェンシーを振り返ってみたいと思います。そこから今シーズンのリーグやチームの方向性も見えてくるかもしれません。
セカンドエプロンの影響
まずはこの夏から本格的に導入されたセカンドエプロンについて見ていきましょう。その影響はどのようなものだったのでしょうか。
セカンドエプロンの復習
セカンドエプロンはタックスラインよりも$17.5M上に設定され、今年は$188.9Mになります。これは優勝するために金をおしまずに使っていたクリッパーズやウォリアーズのようなチームのチームづくりを制限し、リーグ内でより競争力がより均等になるように導入されたものです。中にはこれをクリッパーズの大富豪オーナーのバルマーから名前を取って「バルマー・ルール」と呼ぶ人たちもいます。
具体的にそのセカンドエプロンで何が制限されるかというと、主に次のようなものがあげられます。
エクセプションで使えるのはミニマム・エクセプションとドラフト・エクセプションのみ
サイン&トレードで選手を獲得できない
前年度につくったトレード・エクセプションを使えない
トレードでは出すサラリーよりも大きなサラリーを受け取れない
トレードのサラリーマッチのために契約をアグリゲートできない
トレードでキャッシュを使えない
自分のFAをサイン&トレードで出す時にセカンドエプロンを超えるサラリーを受け取れない
サイン&トレードでつくったトレード・エクセプションは使えない
フルMLEの$12.8Mよりも高いサラリーの選手をウェイバーからクレイムできない
セカンドエプロンを超えたままシーズンを終えれば、そのシーズンの7年後の(2032年)1巡目指名権が凍結(トレードに出せない)される
次の4年のうち2年セカンドエプロンを超えると、凍結した1巡目指名権が自動的に30位になる
これによって、今までもうひとつチームを持ててしまうような莫大なタックスを払ってチームづくりをしていたクリッパーズやウォリアーズは、タックスペイヤー・ミッドレベル・エクセプション(以下ミニMLE)やサイン&トレードで補強ができなくなってしまいました。
セカンドエプロン・チームができる事はといえば、プレーオフで優勝には貢献しないであろうフリーエージェントとミニマムで契約するか、自分のフリーエージェントと再契約をするくらいです。後はドラフト指名の精度と若手選手の育成にかかっています。
それでは昨シーズンと今シーズンのセカンドエプロン超えのチームの顔ぶれを比較してみましょう。
ちなみに、今シーズンのサラリーキャップの主要な数字はどのようなものになっているかと言うと…
2024-25シーズンのサラリーキャップ
サラリーキャップ:$140.5M
タックスライン:$170.8M
ファーストエプロン:$178.1M
セカンドエプロン:$188.9M
ファーストエプロンとセカンドエプロンの間はおよそ$10.7Mです。
昨シーズン中にセカンドエプロンだったチーム:
優勝したセルティクス
アリーナを所有しているウォリアーズ
オーナーが超のつく大富豪のクリッパーズ
新オーナーの元で優勝を狙うサンズ
ヤニス健在中は優勝を狙い続けるであろうバックス
今シーズン、セカンドエプロン($188.9M)を超える見通しのチーム:
新オーナーの元で優勝を狙うサンズ:サラリー $225.4M
初優勝を狙うウルブス:サラリー $205.9M
連覇を狙うセルティクス:サラリー $196.5M
ヤニス健在中は優勝を狙い続けるであろうバックス:サラリー $195.4M
セカンドエプロンの厳しい罰則を意識してか、ウォリアーズとクリッパーズがセカンドエプロンとファーストエプロンを抜け出し、ウルブスが新たにセカンドエプロン・チームに入りました。
ウォリアーズとクリッパーズがセカンドエプロンを回避したのは、このエプロン時代に長期的に競争力を維持していくためだと言われています。また、両チームの主要選手が30代半ばと衰えが見えはじめている状況&高いタックスを払ってもプレーオフ進出やプレーオフで勝ち進めないという現実もそれを後押ししたと思われます。逆に、まだ中心選手たちがプライム前半のセルティクスやウルブスはセカンドエプロン制限の中でも競争力を維持し続けられると考えているのだと思います。
タックスだけではなくセカンドエプロンまで一気に超えてきたウルブスは現在オーナー権を巡って現オーナーとマイノリティー・オーナーの争いがあり、両者ともにチームファーストのPR合戦を繰り広げているため、チープに見えないようにタックスやセカンドエプロン超えを許容する方向です。このPR合戦はここで紹介しているので、興味のある方は読んでみてください。
また、前年度優勝したナゲッツを破ってカンファレンス・ファイナルズに進出し、ファイナルズがあと少しのところまで勝ち進んだのもセカンドエプロン・チームになった要因のひとつでしょう。このまま数シーズンは優勝を狙ってエプロンチームとしてセカンドエプロンに留まりそうです。
セカンドエプロン・チームのチームづくり
セカンドエプロンを超えたセルティクス、ウルブス、バックス、サンズですが、フリーエージェンシーの動きはかなり限定的で、そのほとんどはミニマム契約や自分のフリーエージェントをバードライツ使っての再契約で終わっていました。
セルティクス→再契約(ルーク・コーネット、ゼィビア・ティルマン、ニーミアス・ケイタ)、契約延長(ジェイソン・テイタム、デリック・ホワイト、サム・ハウザー)
バックス→FAミニマム契約(デロン・ライト、ゲーリー・トレント、トゥリーン・プリンス)
ウルブス→FAミニマム契約(ジョー・イングルス、PJ・ドジアー)、再契約(ルカ・ガーザ)、指名権を出してスパーズからドラフト8位でバックアップPG(ロブ・デリンハム)を得る
サンズ→FAミニマム契約(タイアス・ジョーンズ、モンテ・モリス、メイソン・プラムリー)、再契約(ロイス・オニール、ジョッシュ・オコギー、ボルボル、デミオン・リー)、トレード(EJ・リデル)
どのチームもできる事をできるだけしたという感じがします。
セルティクスやサンズはトレードバリューがある自分の選手と$8M~$10Mのサラリーで再契約や契約延長をしてトレードアセットに変えています。サム・ハウザーは4年$45Mの契約延長、ロイス・オニールは4年$42Mの契約延長、ジョッシュ・オコギーも2年$16Mを得ていますが、将来のトレード候補になるでしょう。これによってタックスが増えることになりますが、将来のチームづくりを考えればこれが最善策です。
この中でも、注目なのはミニマム契約をしたタイアス・ジョーンズとゲーリー・トレントです。ふたりはミニマム以上の実力があり、確実にNBAローテーションに入れるため、彼らのミニマム契約は驚きでした。
なぜそのような選手がミニマムで契約しなければいけなかったのでしょうか?
キャップスペースやエクセプションがある再建チームはタンク予定のため、実力ある選手を避けると同時に、若手の経験のためにベテラン選手をとらないという事情もあり、ジョーンズのような選手を必要としていません。では、プレーインやプレーオフを狙っているキャヴスやロケッツのようなチームはどうして彼らを$5Mの契約などで獲得しなかったのでしょうか。その要因にはMLEの新しい使い方が出てきた事が考えられます。
このMLEであるノンタックスペイヤー・ミッドレベル・エクセプション(以下フルMLE)とタックスペイヤー・ミッドレベル・エクセプション(以下ミニMLE)、それにルーム・エクセプションの新しい使い方の影響を見ていきましょう。
フルMLEとルーム・エクセプション
基本的にチームはサラリーキャップを超えている場合、エクセプションを使ってしかFAを獲得することができません。チームがアクセスできるエクセプションにはいろいろありますが、サラリーキャップを超えていて且つタックスを超えていないチームが使えるのがフルMLEです。具体的に言うと、サラリーが$140.5M~$170.8Mの間のチームがフルMLEの$12.8Mを使うことができます。
それがこの夏からトレードとウェイバークレイムでもフルMLEが使えるようになりました。これはフルMLEだけではなく、他のMELであるルーム・エクセプションやBAEも同じです。例えば、もしフルMLEが$7M残っていれば、トレードやバイアウトで$7Mまでの選手のサラリーを吸収できます。これはCBAの神様と呼ばれるラリー・クーンが新しいCBAでチームがどう対応していくか注目していたポイントでもあります。
現状フルMLEが残っているチームは以下になります(*8/14時点)
ホークス (全額残っている。タックスまで$1.2M)
ネッツ(全額残っている。タックスまで$1.2M)
ブルズ(残り$4.2Mを使えばタックスぎりぎり。タックスまで$4.7M)
キャヴス(全額残っている。ロスター2人分空いていて、タックスまで$9.7M)
ロケッツ(全額残っている。タックスまで$6.8M)
クリッパーズ(残り$3.3M。ハードキャップのファーストエプロンまで$4.8M)
グリズリーズ(全額残っている。タックスまで$0.8M)
ブレイザーズ(全額残っている。タックスまで$3.7M)
ラプターズ(全額残っている。ロスター1人分空きあり。タックスまで$9.2M)
ウィザーズ(残り$6.4M。タックスまで$7.6M)
この中で現実的に残りのフルMLEが使えるのは、ロスター枠が残っているキャブス、ラプターズあたりでしょうか。ハードキャップ制限がかかっていないチームでフルMLEが使えるのはグリズリーズ、ブレイザーズ、キャブスだけになります。中でもグリズリーズやキャブスはタックスさえ気にしなければ、トレード・デッドラインやバイアウトでのウェイバークレイムでフルMLEを使う事ができるので、来年もっとも動きそうなチームと言えるでしょう。カンファレンス優勝を狙える位置にいれば、タックスを超えてくるかもしれません。
ルーム・エクセプションになると、ホーネッツ 、ピストンズ、サンダー、マジック、スパーズ、ジャズのようなキャップに制限がかかっていないチームが一気に増えてきます。おそらく、これらのチームはトレード・デッドラインでサラリーダンプ・トレードで使うために残していると思われます。これは詳しく後述します。
このように、この夏はフルMLEやルーム・エクセプションを使わなくなったチームが多く出てきました。その結果、ジョーンズやトレントのような中級クラスの選手のサラリーがスクイーズされ、このフリーエージェンシーでフルMLEを使ってサインした選手はたった6人だけでした。一昨年の30人や昨年の25人と比べるとかなりの減り幅です。
このエクセプションの新しい規定がなければ、ジョーンズやトレントはミニマム以上の契約が得られたかもしれませんし、まだチームを見つけられていないロニー・ウォーカーやロバート・コヴィントン、レジー・バロック、マーケル・フルツらのフリーエージェンシーの中にはもう契約していたかもしれません。(*8/13時点)
ファーストエプロンの影響
セカンドエプロンと比べると制限も少ないですが、ファーストエプロンも意外にもやっかいで次のようなことができなくなります。
サイン&トレードで選手を獲得できない
前年度につくったトレード・エクセプションを使えない
トレードで出すサラリーよりも多いサラリーを受け取れない
トレードでつくったトレード・エクセプションが使えない
$12.8Mよりも高いサラリーの選手をウェイバーからクレイムできない
続いて、今シーズンのファーストエプロン・チームです。
レイカーズ (セカンドエプロンまでわずか$45,001)
ヒート (セカンドエプロンまで$1.2M)
ナゲッツ
ニックス
シクサーズ
これらチームの夏の動きもセカンドエプロン・チーム同様に限定的でした。ただ、キャップスペースがあったシクサーズとタックスまで$20M以上(アヌノビーのキャップホールドは除く)あったニックスは例外で、優勝を目指し、敢えてファーストエプロンを超えて来ています。
では、すでにファーストエプロンにハマっていたレイカーズ、ヒート、ナゲッツの今年のチームづくりを見てみましょう。
レイカーズ:再契約(レブロン・ジェームズ、マックス・クリスティー)
ヒート:FAミニマム契約(アレック・バークス)、再契約(ケヴィン・ラヴ、ヘイウッド・ハイスミス、トーマス・ブライアント)、契約延長(バム・アデバヨ)
ナゲッツ:ミニMLE(ダリオ・シャリッチ)、FAミニマム契約(ラッセル・ウェストブルック)、再契約(デアンドレ・ジョーダン、ヴラコ・チャンチャー)
この中でもレイカーズとヒートはハードキャップにかかっていないので、$5.1MのミニMLEを使う事ができます。ミニMLEを使うかどうかはセカンドエプロン入りをどう考えるか次第でしょう。レイカーズはレブロンがもらえるはずだったサラリーを削ってまでセカンドエプロンを回避したため、それは今シーズンも続くと見て間違いないでしょう。
このように、どちらのエプロンも超えてしまうと、これまで競争力維持のために使えたミニMLEやサイン&トレードの選択肢がなくなり、チームづくりに支障が出ているレベルになってきているように見えます。来シーズンの夏はシクサーズとニックスもファーストエプロンを超えるかどうかのレベルなので、同様の問題を抱えるかもしれません。
ハードキャップ
このオフシーズンは今まで以上に「ハードキャップ」という言葉を聞いたのではないでしょうか。
ハードキャップをチャットGPT先生に聞いたところ、「NBAにおける『ハードキャップ』とは、チームが超えることのできない厳格なサラリーキャップ(給与総額の上限)のことを指します。通常のサラリーキャップには『ソフトキャップ』という仕組みがあり、特定の条件や例外規定に基づいてキャップを超えることが許される場合があります。しかし、ハードキャップが適用されると、チームはその上限を絶対に超えることができなくなります」と一瞬で答えてくれました。
GPTに付け加えるとすれば、新CBAのハードキャップにはファーストエプロンとセカンドエプロンの2つのハードキャップがあると言う事です。
何がきっかけでハードキャップになるかまとめると次のようになります。
ファーストエプロン・ハードキャップ
トレードやウェーバー・クレイムでBAEを使った時
フルMLEでミニMLEの$5.16Mと同額以上を使った時
MLEの一部をトレードやウェイバークレイムで使った時
サイン&トレードで選手を獲得した使った時
レギュラーシーズン中にウェイブされた選手のサラリーがフルMLE以上だった時
トレードで受け取ったサラリーが出したサラリーよりも多かった時(トレードでサラリーキャップを使った場合は問題ない)
前年度につくったTPEを使った時
セカンドエプロンのハードキャップ
フルMLEを使って選手と契約した時
ミニMLEを使って選手と契約した時
トレードでサラリーマッチのためにふたり以上の選手をアグリゲイトした時(サラリーが$5Mと$6Mの選手とサラリーが$4.5Mの選手のトレードはOK。理由は$5Mのサラリーが$4.5Mよりも大きいため。)
トレードでキャッシュを使った時
サイン&トレードのサラリーマッチで選手を引き受けた時。
サイン&トレードで選手を出した時にうまれたTPEを使った時。
ファーストエプロンでハードキャップがかかっているチームは12もあり、意外と多い印象です。カッコ内はファーストエプロンまでの数字です。
マーヴェリックス($493,056)
ウォリアーズ($533,659)
ペリカンズ($4.2M)
クリッパーズ(4.8M)
キングス(4.9M)
ネッツ($5.2M)
ホークス($5.3M)
ウィザーズ($7.9M)
ブルズ($9.7M)
ラプターズ($10.4M)
ロケッツ($11.6M)
サンダー($17.4M)
これらのチームが今シーズン中に最高でいくら使えるか確認しておけば、今後の選択肢が読みやすくなると思います。例えば、ウォリアーズはロスターにひとつ枠が空いているのですが、ハードキャップなのでフリーエージェントとミニマム契約もできない状態になっています。同じくバイアウトで出てきた選手も獲得できません。おそらく、気に入った選手が出て来ない限り、このままだと思われます。
ついでなので、セカンドエプロンのハードキャップになっているチームは…
カッコ内はセカンドエプロンまでの数字です。
ナゲッツ($5.1M)
ニックス($7.6M)
ペイサーズ
ホーネッツ
ペイサーズやホーネッツはトレードでキャッシュを送ってハードキャップにかかっていますが、特にチームづくりに影響が出ることはないでしょう。
また、ハードキャップにはボーナスもカウントされます。このため、試合数クリアなどの細かいアンライクリー・ボーナスが減っていくとも言われています。バックスとの契約延長でボーナスが$20Mだったジュルー・ホリデーも、セカンドエプロン・チームのセルティクスとの今年の契約延長でボーナスは得られませんでした。
タックス回避とMLEチーム
このオフシーズンで$170Mのタックスを超えたチームは14チームで、なんと去年の8チームから2倍近く増えています。(*8/15時点)
ただ、次の5チームは1トレードでタックス回避ができるので、思っているような成績を出せなければ、シーズン中にタックス回避の動きをするはずです。
ウォリアーズ($5.7Mオーバー)
マーヴェリックス($5.3Mオーバー)
クリッパーズ($2.4Mオーバー)
ペリカンズ($1.6Mオーバー)
ペイサーズ($160,000Mオーバー)
ペリカンズは毎年のようにシーズンをタックスではじめてデッドラインで回避するパターンを続けています。今年もかなり良い順位にいない限りはタックス回避するでしょう。ペイサーズも間違いなくタックスを避けようとするでしょう。クリッパーズは来年から爆上がりするリピータータックス回避するために動きそうです。PJ・タッカーをなんとかしたいところですね。カリーのために少しでも良いチームを与えたいウォリアーズも、デッドラインまでに順位がプレーインレベルならタックスから抜け出す方法を検討すると思います。
これらのチームのサラリーダンプの相手ですが、前述したように、フルMLE、BAE、ルーム・エクセプションがトレードで使えるようになってるため、トレード先候補は多そうです。特にその中でも再建チームであれば、若手や指名権のアセットと引き換えによろこんでトレードをしてくれそうです。
サラリーダンプのトレード・パートナー候補
再建チームで$7.98Mのルーム・エクセプションやフルMLEが残っているチームはどこか見てみましょう。
ルーム・エクセプション:
ホーネッツ(全額残っている)
ピストンズ(全額残っている)
サンダー(全額残っている。ハードキャップのファーストエプロンまで$18.9M)
マジック(全額残っている)
スパーズ(全額残っている)
ジャズ(全額残っている)
フルMLE:
ラプターズ(全額残っている。タックスまで$9.2M)
ウィザーズ(残り$6.4M。タックスまで$7.6M)
このあたりのタックスチームや再建チームが来年のトレード・デッドラインでの主要プレーヤーになりそうです。ひょっとしたら、成績次第ではブルズもこの中に入るかもしれません。
来年はタックス回避のためのトレードが多く見られそうです。そのため、実質的に、タックスチームの数は去年とあまり変わらない9チームほどに落ち着くかもしれません。そして、ハードキャップやトレード条件が厳しくなっている事もあり、勝つためのトレードは減って行くと思われます。
このようにNBAは本格的にエプロン時代に突入しました。チームはエプロンやそれに付随する制限に順応するのは大変そうですが、逆に制限が多いため、できることが限られています。そのため、ファンにとっては自分が応援するチームのできる事が予想しやすくなっていると思います。みなさんもぜひお気に入りのチームのサラリーキャップを再確認してみてください。新しい発見があるかもしれません。
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