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2023年5月20日 アウェー鹿島戦の旅

 年に一回くらい行くアウェーの旅、今年はカシマスタジアム。これ、行くって決めたとき、ホームでは勝てるけどアウェーだと負ける、みたいな状況が続いてたとき。なんかそのジンクス悔しいから行こうよ、ってなって。

 そう決めたあとにアウェーで勝利したからそのことはどちらでもよくなったんだけど、なんかチームがどういう方向に行くのだろうと懸念してた時期に当たったので、これを見届けるのも縁かな、という解釈にした。

 鹿島神宮に寄ってから行こう、そしたら金曜の夕方出て幕張あたりで泊まって午前中出ればいい感じじゃない? って夫が宿の予約とかしてくれて、私なんにも気づいてなかったんですけど翌朝の窓からの景色がこれ。↑

 見たことあるね、あの建物あのグラウンド。JFA夢フィールドが眼下にありました。そういえば日本代表の練習の映像とか見るとここのホテルのビル普通にうつってるよね。


 というわけで、もってきてる応援グッズを机に並べて「彼らがここに呼ばれますよーに」とJFA夢フィールドさんにおねがい。

 幕張って、過去に通勤してたりしたことがあるなじみのある場所なので宿泊地の候補にはなかなかあがらないのですが、泊まるとなんか気分が違うね、一気に旅行に来た気になれる。

 前夜は雨風すごかったけど、なんとか試合時間には降らないでくれる、かなあという感じ。

 鹿島神宮に寄っていきます。

 雨上がりだから空気が最高だった。風もすごくよかった。以前来た時は夏で蒸し暑くて歩くのが苦痛だったんだけど今回は気温もそこまでじゃないし足元のぬかるみがすごいけど歩いていて疲れを感じることはなかったです。坂道がきつくても少し待ってると良い風が吹いてくれるので。

 ここは鹿島アントラーズが勝利祈願しに来るところだから「東京をひいきしてください」っておねがいするのは失礼かなー、どうしようかなー、と考えて、前節ばらばらになりそうだったものを繋いでまとまった感じになれた我がチームだから、どうかその繋がりがちゃんと強くなれるような試合になるように力を貸してください、ってお願いした。勝敗には言及しなかった。今大事なのはひとつになってる感じ、だと思った。勝てばより良いけど、ね。


鹿さん、えさくれ、という感じ。


こういうの見るとアウェーに来たって楽しい気分になります。わりと旅の醍醐味。いつも見ない風景、自分の環境でのあたりまえと思うものとは違う景色。


 カシマスタジアム。今回は公式で売ってる駐車場チケット、っていうのを購入していたので駐車場を探さなきゃ、というのがなかった。

 地元の方が貸してる駐車場はたくさんあるので行ったその場で止めさせてもらうことが可能なのですが、「ないかもしれない早くいかなきゃ」とあせらないでいいのは気持ち的に楽。


この日のおひる。わりと並んでるので「とりあえず私の食べそうなもの買ってきてー」と夫に丸投げ。からあげが私の、ですね。私は「困ったらからあげ、とりあえずからあげ」という人間なので夫もそうしてくれます。

 カップに入ってるのは神栖メンチ。中にピーマン入ってるメンチなの。味のバランスが好みでおいしかった。

 今回はメインスタンドでアウェーのグッズを身に着けていても良い席。サッカーの場合、どの場所なら自分の応援してるチームのグッズを身に着けていいかをまず確認してチケット買う感じになります。スタジアムによっていろいろ違うのでそこはちゃんと考えて買わないといけない。

 この席はどちらのチームのファンの人も入れるエリアだったので、グループで来てそれぞれ鹿島と東京のユニフォームで楽しそうに話しながら見に来ている人たち、カップルで鹿島と東京のそれぞれのサポーターの方、とかいらしてなんだか和気あいあいとしていていいなあと思った。

 応援してるチームは違うけど、仲良く楽しくサッカーの話しながら見られるのっていいよね。お友達同士でも「今度どこどこが来るから一緒に行こうよ」とか「(対戦チームファンの)誰々とサッカー見に行くけどお前も一緒にいかない?」とかってサッカー興味ない人がいてもいつもの友人同士で遊ぶ延長で誘いやすいし、じゃあ行ってみようかなってなりやすいんじゃないかな、と思った。どちらかのチームのがちがちのファンの人だけとだと話についてけないし気後れしても、どちらのファンも仲間内にいるなら気楽に見ればいいか、って気はする、かも。

 練習開始、サポーター席にごあいさつ。てるくんが後ろむいてるのは、たぶん木本選手がまだ来てなかった、のを気にして待ってるんだと思う。

ユース出身の子同士なんか楽しそうに話してる。


同期入団のカシーフと大志くん、仲いいよな、たのしそう。

これは、ボールが急に来た、とかだっけ、なんでこの体勢なのか覚えてない。

塚川選手が楽しそうにしてるとなんか安心する。


 鹿島のボールパーソンは鹿島アントラーズのジュニアユースの選手たち、だったよね。こうやってセンターサークルのところに並んでご紹介。他のチームのスタジアムの演出とか進行っていつも見てるものと違うから新鮮。

選手入場時もアントラーズサイドのキッズたちもアウェーの選手たちと手をつないで入ってくるんですね。FC東京だと東京の選手の側にだけいるから、これも新鮮です。


てるくんは、一瞬つないでる手を離しておいのりして


すっとつなぎなおす。いつもの光景です。


↑この写真現像したときはじめて気づいたの。徳元悠平選手は、並んだ時お祈りしてるんだね。おじいちゃんに話しかけてるのかな。

 今日はこんな角度から。


 さて。ここで仲川選手の話を挟みます。

前回の試合、アキレス腱断裂による戦線離脱をした中村帆高選手に向けてメッセージ入りのTシャツを全員で着てYou'll Never Walk Aloneを歌ったFC東京のメンバーでした。

 その提案をしたのが仲川輝人選手、なんだって。その一連のインタビューの文章や映像を見て、当初東京に移籍を決めた経緯で話していた「このチームに自分の持ってるノウハウを還元したい」という言葉がこちらが思っていたのよりもずっと深く重く濃かった、ということに気づいた。

 もともとはマリノスというチームでやっていたこと、なんだけど「帆高になにかできないか」ということを提案してくれたのが仲川選手。(このあたりの話のインタビュー記事を読んでいて、マリノスの喜田選手の株が自分の中で爆上がりした、と書き添えておきます。)

 このチームになじんでると、いつもやらないことにアンテナがなかなか立たないんですよね。そういうことをする、っていうことに全然頭がいかない。好きで見てる私もそう。

 話の中で仲川選手は「帆高、待っとけよ」と言ったけど、待ってるよじゃないのは、「お前が必要になるときが絶対来るから、そのときのためにちゃんと用意して待っとけ」という意味だととらえました。その時のために自分たちは優勝争いする位置にいられるように頑張っておくのだから、と。

 もう誰も気の抜いたことできないんだよ、この言葉のもとには。

 帆高があんな苦しい思いをしてがんばってるのにテキトウにやっとくとか、ある? って。かたや、11位って順位のときに「優勝争い」という話を持ってきて、お前を合流させるためにお膳立てしとくから、って言われたら、前向きに頑張るしかないよね。

 覚悟できてるな、と思った。ある意味「何言ってるんだ」とか言われちゃう順位のときに出た、優勝って言葉。それを真正面から言うんだから、こっちも「現実的にはどうかねえ」なんて言わないでその覚悟と言葉は信じたいと思った。

 信じるって楽じゃないんですよ、信じない方が断然楽。うまくいかなかったときに傷つかないから。信じたことがそうならなかったとき、気持ちは傷つくしいろんなことを見直しやり直し、一からやらないといけないことも発生する。「うまくいかないと思ってたー」とか言うほうが楽なのよ、どういう結果でも自分のスタンスを変えなくていいから。言ったようにならなかったら恥もかくこともあるからね、知らず知らずに人はスタンスを変えなくてすむような道を選んでしまいがち。

 だけど、仲川選手の言葉をきいて、自分も自分の中のそういうのを壊したいなと思った。だから真正面からその言葉を信じようと思った。信じるってどういうことかと言うと、信じたことの実現する可能性の芽をきちんと拾っていくことです。ちゃんと見てないと見えなくなっちゃうような小さい芽に気づくこと。気づくってことをいつもできるようにコンディション整えておくこと、ですね。いつどこでそれが起きてるかに気づける状態って保つの結構大変なのよ。

 そこまでの気にさせてくれるような仲川選手、ほんとよくこのチームに来てくれたと心から思った。仲川選手自身結構細かいとこ見てるなって気がする選手だし、他の選手のどういう気持ちを軽んじたくないな、とかこれはとても大事なことだな、とかをかなり考えてる選手なんじゃないかなって見てて思うんだけど、こういう感性を持ってる選手は自分にとって「好き」を通り越して「愛してる」のレベルなんで、仲川選手がいつまでこのチームにいてくれるかはわからないから、ちゃんと真正面から同じ景色を見れる時間を大事にしたいなあと思いました。

 選手とチームのファンサポーターの関係性ってほんと一期一会だなと思うから、同じ喜びを共有できる時間って限られてるからこそ大事に見てたい。

 だから、敢えて仲川選手が言ってたことを正面から信じて見てようと思う。私たちファンサポーターの思う幸せと、仲川選手が思い描いてる理想の形とそこから生まれる喜びが一致する空間を見てみたいから。

「誰かのためにやることが大事」って言い切った人の「見たい世界」は私も一緒に見たい。多くのファンサポーターの人たちもそう感じた人、いっぱいいると思う。


さて、試合結果は上記の通り。

これは東京の一点目。PKです。
このとき既にアントラーズが先制したのを追いかけてる状態。


ディエゴのPKが決まったとこ。というかアントラーズのサポーターの赤が壮観で、切り取りがそっちメインになってる。


ディエゴがなんかいい顔してます。


同点においついたところ、だから喜びも抑え気味というか次のことを考えながらというかんじ。徳元選手は長友選手といろいろ確認したいことを話しながら、と言う感じですね。

これはてるくんが頭でボール跳ね返してるとこですね、この角度で見るといい感じに撮れるな。

あ、このときね。


てるくんがこっち側に体を向けて上見てるから、これはやるな、と思った。


撮れたー!
前の試合で撮れなかった、バイシクルの瞬間。
一瞬の差なんだよなー、撮れるも撮れないも。

 やってくれてありがとう(泣)


ゴールは決まりませんでしたけど、次はゴール決めたとこを撮らせてください。おねがいおねがい。

ハーフタイム。サブのメンバーなんだか楽しそう。


円陣、一人を待ってる風。

仲川選手にかわり、塚川選手が入りました。


彼らの体幹どうなってんのって思っちゃうよなあ。おしくらまんじゅうめちゃくちゃ強いんだろうね。

ディエゴのディエゴっぽい写真です。

カシーフがバスケやってる、みたいな写真になってた。


これはね、CKからの、っていう一枚。蹴りだされての待ってる側の走りだし感が好き。

ここで渡邊凌磨選手が頭でボールを送って


塚川選手、

シュートをしましたが

ポスト直撃ー! 決まってればー
みたいなことが塚川孝輝選手、続いているので次は決めてー。楽しそうに喜んでるとこ、見たいー。


サッカー専用スタジアムって距離感が近いのでそこそこ距離あるとこから撮ってもこんな風に撮れるのは楽しい。


↑ですって。900万人かー。900万という数字の規模感が実感としてよくわかんないけど、30年通しての数字でしょ? 30年って人類の歴史規模で考えると大きくないけど、積み重ね自体はやっぱり大きいよなと思う。


試合後。広報さんがテーピング的なのをはがしながら歩いてる仲川選手に気づく。

で、すっと手を出してそれを受け取ってました。この一枚だけ見ると仲睦まじく手をつなぐ、ほっこりする写真みたい。いや、そういうのに気づいてさりげなく手を出してるってとこにもほっこりはするけど。



試合後、サポーター席にあいさつ。


みんな、いい感じ。

このスタジアム、以前とはホームとアウェーのお客さんの席のサイドを入れ替えた、とかでアウェーのチームがホームのゴール裏サイドに近いとこから出入りするのよ。

だから、最初に練習で出てきたときに大歓迎のブーイングがされて、それを受けて東京のサポーターもアントラーズの選手が練習で出てきたときにブーイングで迎える、という状況だった。味スタだと、相手の選手が練習で出てきたときにブーイングはないんだけど、この場合は「相手してくれてるから相手しよう」みたいなかんじ。(見てていやなやりとりではないです)

 なので、試合終わっても選手たちが向かうのは向かって右手側の反対のゴール裏の方なのね。アウェーということもあって、選手たちはなんとなくそっちの出入り口のほうに足がむかっている、ところ。

見てると、小泉慶選手と仲川輝人選手はこちらのメインスタンドに向かってきている、みたい。

あれ?


みんなこっちにあいさつするでしょ? みたいなかんじで。


森重選手がみんなを呼び戻してきました。
アウェーの遠慮っていうのもあると思うし、ここのスタジアムはこういう感じの流れ、っていうのを長年おなじようにやってると疑問は持たないしこっちもアウェーだしそんなかんじ、って思うけど、「いや、やるでしょ」って普通にふるまってくれる人がいると「あ、そうだね」ってなるよね、みんな。

小泉選手も仲川選手も今年来てくれた選手。そういう選手たちが「これはやったほうがいいでしょ」っていうのを普通に通してくれると、なんかいい風吹く、っていうのか、滞ってたものが解ける気がして。そういう形になっていってるこのチーム、見てて居心地よく感じる。


そのあと、小泉選手は古巣であるアントラーズのサイドに挨拶にいきました。望遠つけてるLUMIXをしまっちゃったので、GRで撮ってます。


試合前の選手紹介のときに小泉くんは大ブーイングもらってたから、「これは"大歓迎、また会えて嬉しい"の意味なのか、ほんとのブーイングなのか…」ってことに判別つかなかったの。

 だけどこれでわかりました。すごく拍手をされていて、小泉選手もとても丁寧にバックスタンド側から何度も立ち止まり頭を下げていく。


メインスタンド側のお客さんもたくさん拍手しているね。愛情を感じた。こういうシーンをより感じられるという点で、アウェー行くのいいなって思った。



スタジアム周辺は出るの大変な渋滞。迂回路がないから、選手たちもこの渋滞に突っ込んでいくのかね、なんて話しながら。これは北浦を渡って潮来方面に向かってるときの車窓から。夕日がなんかちょっと幻想的だったの。

 潮来から東関道にのっかった、すぐあとに居眠り。夫は千葉県に入るあたりで話しかけたらしいけど、全く知らない。

 大栄あたりで目が覚めて、そういやバモバス通った? と思いつつ、眠気がそのへんまでやってきたらしい夫にミントを渡すと、「バモバス後ろから来る」と夫。

ちょうど大栄ジャンクションの分岐のところで追い越されたので、一緒に東京に帰るよ的な写真になった。テンション上がってるので車内ふたりとも目がぱっちり覚めました。バモバスのおかげです。

 バスは我々を追い越していったんだけど、PA寄るとバモバスも先に居る状態で。わたし、ユニフォーム着たまま。夫はユニフォームは脱いだ状態で「トイレ行ってくるからそこで待っててー」と行ってしまう。

 あ、私、選手のトイレの出待ちをしてるファンみたいなことになってる。出待ちはまあ置いといて、何、トイレの出待ちってほんと何、この状況めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。このときは本気で「夫よ、はやく出てきてくれ」と祈った。

 場所的に、東京方面に行く道のりでは大きめのPAってここしかない、みたいなところなのでほかにもたくさん試合帰りのお客さんがいた。いろんなチームがそうなんだけど、「チームの移動時にファンサービスは求めないでね」って通達がされてるから、選手がいることに気づいてるファンも声はかけずに少し遠巻きに道開けて眺めてるような状態なのね。

 夫さんは「トイレの通路で誰誰とすれちがったー。やっぱり至近で見ると体ががっしりしてるねー」と言って出てきた。こちらは待ってる一秒が長かったんだよ!!(泣)

 そこから離れたとこで見かけたアルベル監督、道開けて黙って見てるファンに自分から声をかけて、アントラーズのファンの方ともお話してた。なんかすごく和む光景だったな。


そのあとは道路状況によりこっちが追いついたり追い越されたり。
映える写真撮りたいとおもったけど、窓、汚れてるのよ、道中は中途な雨が降ったり虫がフロントガラスに当たっていったりで。




なんとか東京らしいものと一緒に撮れたバモバス。
こちらの車の前に入ってきたときにサンキューハザードされただけでなんかすごくラッキーと思った。(運転手さん、いろんなことにすごく気をつかうんでしょうね、って見てて思いました。)

みなさんお気をつけて。また水曜日に。




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