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宮本浩次ソロツアーと富山の旅

2022/03/05(土) 富山オーバードホール

ずっと行きたいと思っていた富山。

エレファントカシマシの30thツアーファイナルはここ富山オーバードホールだった。チケットは取っていたけれど、家の事情で行くのをやめた。そのことがあってからか、富山はあこがれの場所で、スーパーで富山産の魚を見ると、「富山!」ってなっていたし、チューリップの球根を植えつけようとしたら富山産と袋に書かれていて、「富山!!」と、もう富山、富山。

宮本さんのソロコンサートで全国ツアーの発表があり、このコロナ禍だし、近いところだけと思っていたけれど、ひと公演見たら、もう一箇所だけ遠征させて!となってしまった。
富山へ行くチャンスは今しかない!と思った。

PAOの先行は終わっていたのでオフィシャル先行で申し込みしたらチケット取ることができた


2022年3月4日(金)

五年越しの富山へ出発。

前のり!


本当は土日で一緒にコンサートも旅も楽しもうと約束をしていた友達がいたけれど、お仕事の都合上、遠征は難しいということになり、残念ながらチケットはリセールに出された。


なので、ひとりになってしまったので急遽前のりすることにし、二泊三日の旅になった。


大阪駅からサンダーバードに乗り金沢へ向かう。

特急に乗ると旅気分のワクワクが盛り上がる。

滋賀に入ると比良山系の山肌に雪が見える。

まだまだ先なのに、もう立山連峰見えてくるんじゃないかとずっと窓の外を見ていた。


金沢からは北陸新幹線に乗って富山へ。

ほんの20分ほどだったが、当たり前なくらいに、やっぱり新幹線早い!と思ってしまった。



富山駅が近づいてきたころ、窓の外には息を飲むような白い山々が見えてきた。


これが立山連峰!!!

今まで見えていたのほかの山とは全然違う。

雄大で美しくて、傾いていく西日に照らされより輝いていた。


富山駅へ着いたらすぐにホテルへチェックインして荷物を置いて身軽になり、まずは富山市役所の展望台へ。富山市役所には地上70mの展望塔がある。それも無料の!



日が落ちてしまう前にと息を切らせて市役所へたどり着き、エレベーターで上がった先には見事な立山連峰と富山の街。


ずっと見たかった景色。


西の空では夕日が赤く燃え、その光に照らさせて立山は分刻みで朱鷺色に染まってゆく。

本当にきれいで、こんなに幸運なことはないだろうなと思った。

もう3月だけど、冬の富山は雪や雨、曇りの日が多く晴れ間が少ないそうで、初めて来てこの景色見られるとは思わなかった。前のりするために仕事がんばってよかった!



その後はオーバードホールの下見。

明日、ここで宮本さんのコンサート!楽しみ!



そして、お楽しみの富山の海の幸を食べたくて、いろいろ調べたお店へ行った。ちょっと、こんな大人なお店に自分が行っていいのか?と思ったが、十分に大人ななんだし、行け!と勇気を持ってのれんをくぐった。


「たべ処 ひよこ」

緊張しつつ注文をし、運ばれてきた生ビールを一口。



おいしい!


そして、お刺身盛り合わせ。


おいしい!!

ホタルイカのお刺身、白えびのかき揚げ。


おいしい!!!


どれも、感嘆の声を上げたくなるくらいおいしかった。

ひとり悶絶。

コロナ感染予防のため黙食。



こんなにおいしいお魚ならぜひ富山の地酒をと思うけれど、日本酒飲むと後が大変なので、ここはぐっと我慢してお店を出た。



ここに来る途中、気になるのれんがあった。

「寿し 福助」

ザ・町のすし屋という感じの渋いのれん。

地元でこの店構えのところにまずは入らない。

そんな勇気ない。

でも、ここは富山!

今日の私は井頭五郎!(孤独のグルメ)

えい!と引き戸を開けた。



「いらっしゃい!」と小気味よい声をかけられ店に入ると、先客がお一人。

カウンター7席と奥にお座敷がある感じの店内。

そのカウンターの奥にすし屋の大将。

ん?マスクしているけど誰かに似てるような?

席に座るとおかみさんが飲み物何にしましょ?ときいてくれたので、また生ビールを注文。



ここでは、白えびのお造りと地魚のにぎりを注文。


手早く握ってくれてすぐに出てきた。


下駄に乗った美しい富山寿し。


どれもとてもおいしかったです。
お魚の名前聞いたど忘れてしまった。



おかみさんが私の猫のポシェットをほめてくださったり、大将がおしゃべりだったり、思い切ってお店に入ってよかった。

そうだ、大将はマサムネさんに似てるように思いました。



ホテルへ戻り、お風呂入って就寝。



富山二日目



宮本さんのコンサート当日。

時間はあるので富山の町を刻んでゆこう。
ということで、富山城址公園へ行く。

宮本さんいわく「激渋の富山資料館」
富山城(模造)の中が資料館になっていて、じっくり見ていたら一時間もいてた。天守閣にも登った。



そこから歩いて富山ガラス美術館へ。

木をふんだんに使った館内はいい香りがして心地よかった。

美しいガラス細工を見て、感性を磨きました。


ちょっと休憩でコーヒーとあんみつ。



帰りは路面電車に乗った。ホテルからもらった半額乗車券を使えてお得。



行きたかったカフェが14時オープンだったので、ちょっと遅めのお昼ご飯にちょうど良かった。オムライスを食べた。



そして、いよいよ宮本浩次、日本全国縦横無尽ツアー富山オーバードホールへ。


会場名のオーバードとはフランス語で朝の歌という意味があるそうで、ここで夜明けのうたを歌う宮本さんにぴったりじゃないか!思った。



グッツ販売に並び、買うと心に決めていたロンTサイズ40とご当地キーホルダーを購入。



富山のキーホルダーはグレー。

今日みたいな曇り空の色。
富山の冬の空。



会いたかった友達にも会え、始まる前から気持ちはとても満たされていた。



富山オーバードホールの座席は2階C列。

ステージは遠かったけれど、全体が見渡せてよかった。



きみに会いたい

ラストできみに会いたいをお代わりしたけど、バンドもあわせてくれて、なんなら照明もあれは追加してくれたんじゃないかしらと思った。すごく良かった。



冬の花

二階席からなので、花びらに包まれる宮本さんを上から見ることができた。きれいだったなぁ。

「光と闇が混じり合わぬよに」の部分はマイクを両手で持ち、ゆっくり小指から絡めていくのはなんとも妖艶な仕草。



冬の花を歌い終わって、ほっぺたに花びらを一枚づつくっつけていたけど、誰も何も反応なくて、

「おもしろくないですか?」

「おもしろくないですね」

「みんな笑うと思って・・・」

客席は拍手でこたえていた。

「違う!みんな声を出しちゃいけないんだ!守ってくれていたのかい?なんて富山いい奴らなんだ!!!」

ここでも声出さない客席えらい。



今宵の月のように。

アコギを持つけど、最初と最後しか弾いていなかった。

キカイダー?



歌い終わるや否や、

「ごめんなさい。わたしくが約束を破ってしましました。声を出しちゃいけないのに、わたくし笑わせようとしてしまいました。おじさん血迷いました。ごめんなさい。」


宮本さん、素で笑わせようとしているのかと思ったけど、違ったのかな?

わからないけど、私はほっぺハートの瞬間を双眼鏡でガン見していたから、くは!って空気砲みたいなの出た。ごめんなさい。



悲しみの果て

ラストのさびの部分歌いきったあとに、花びらを客席に捧げるようにハラハラと手からこぼしていた。


シャラララ

ポケットに花びらをつめつめして、あとから別の場所でばらまいていた。



十六夜の月

囁くような愛してるぜっにはぞくぞくしたし、

「一緒に月を見に行こうぜ」というアドリブも良かった。



浮世小路のblues

セリーヌのボタンをバリッ!!って、全開にしたように見せかけて、一番下一個だけ外れずに止まってるって、もう職人技の域だなと思った。



PS.I love you

後半の高音部分は辛そうで、声が出ていない箇所があった。これだけ歌えばさすがに声がかすれることもある。



アンコール前の小林さんとのMC


小林さん「年配の方もいらっしゃるけど、あえて・・・

富山!若い!フレッシュ!・・・

ホタルイカも解禁で、3月からでしょう?

富山湾は急に深くなっていて、いろんな魚がいるんだよ」


宮本さん「・・・そうなんですね!あまり、答えになってないですね。でも、みなさんはわかっていらっしゃる!」


客席に話題を振ってておかしかった。


ハレルヤ歌いきって、
「みんなに、幸! 幸! 幸! 幸あれーーーーーーーー!!」

と4回も幸!と言ってくれたので、みんなにきっといいことある。


富山オーバードホール。

さすがとしかいいようもない。

素人の耳でもその音響のすばらしさを感じた。

宮本さんの歌声はしっかり聞こえるけど、ギター、ベース、ドラム、キーボードの音もクリアで、一つ一つの音に集中すればすぐに拾える。

鳴り響いて耳がつらいなんてことはまったくなく、ここでコンサートを聴くことができて本当に良かった。



富山最終日は雪だったが、富山県立美術館と、運河公園、そして富山湾まで見に行った。


小林さんの言う、急に深くなる富山湾。雨と雪が降る変わりやすい天気だったけれど、海辺に着いたら晴れてきて、群青色の富山湾を見ることができた。

帰りの特急の乗車ぎりぎりの時間になってしまったが、そのくらい楽しんだ。

富山、すばらしい時間をありがとうございました。


そして、翌週、驚くニュース。


宮本さんが喉の痛みのため、週末のツアーを延期のお知らせが入った。前の週に散々っぱら遊んで、コンサートも楽しんだ身としてはとても辛かった。
今回だってツアーを楽しみにされていた方がいっぱいいらっしゃっただろう。もちろん宮本さんも楽しみにされていたと思うから、諸般の事情を踏まえても、延期の決断は辛かったはず。

でも、体が一番大切。

宮本さんの体調が回復しますように心から祈っています。
そして、延期になったツアーも、残りのツアーも無事に開催される日をずっと待っています。


2022/03/05(土) オーバード・ホール #宮本浩次 セットリスト

01.光の世界

02.夜明けのうた

03.stranger

04.異邦人

05.きみに会いたい -Dance with you-

06.化粧

07.春なのに

08.shining

09.獣ゆく細道

10.ロマンス

11.冬の花

12.悲しみの果て

13.sha・la・la・la

14.浮世小路のblues

15.passion

16.ガストロンジャー

17.風に吹かれて

18.今宵の月のように

19.あなたのやさしさをオレは何に例えよう

20.この道の先で

21.十六夜の月

22.rain -愛だけを信じて-

23.P.S. I love you

24.木綿のハンカチーフ(アンコール1)

25.ハレルヤ(アンコール1)



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