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恋人とのケンカしたときの最適な対処法「5秒だけ待って反論する」

腹が立ったときに6秒待つと怒りが落ち着くことはよく聞きますが、これは恋人とのケンカにも使えるようです。

英セントアンドリュース大学(University of St Andrews)はこのほど、恋人との争いでムッとしたときに、たった5秒待つだけで相手への攻撃性が鎮まることを発見しました。

5秒ルールを実践することで、恋人とのケンカがエスカレートするのを防げるかもしれません。

研究の詳細は2024年8月7日付で心理学雑誌『Communications Psychology』に掲載されています。


参考文献

元論文


ライター:大石 航樹(Koki Oishi)
愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。


6秒ルールは恋人とのケンカにも有効か?

心理学では以前から、自らの怒りを管理する「アンガーマネジメント」の存在がよく知られています。

怒りを管理することは円滑な社会生活を営む上で非常に重要です。

もし怒りに任せて発言なり行動をすれば、周囲との人間関係はすぐに壊れてしまうでしょう。

アンガーマネジメントには「怒りの点数化」や「怒りが湧いたらその場から離れる」など様々な方法がありますが、その中でも特に有名なのが「6秒ルール」です。

これは怒りを感じたときに、心の中で6秒カウントしながら待つというシンプルな心理テクニックを指します。

人間の怒りのピークは長くても6秒と言われているため、6秒間だけ何もせずに我慢すれば、完全に怒りは消えないものの、一番のピークは乗り越えて、暴言や暴力といった最悪のシナリオを回避できると考えられているのです。

そして研究チームは今回、これと同じ方法が恋人同士のケンカの中和にも使えないだろうかと考えました。

6秒ルールは恋人とのケンカの中和にも有効か?
6秒ルールは恋人とのケンカの中和にも有効か? / Credit: canva

人と交際していれば、どんなに好きな相手であっても、お互いの雰囲気が悪くなってケンカにつながることがあります。

軽い言い争いくらいで済めば可愛いものですが、怒りが膨れ上がって暴言や暴力にまでエスカレートしてしまうと大問題です。

お互いの心身を深く傷つけてしまい恐れがあり、人間関係も壊れてしまう可能性があります。

そこでチームは恋人同士のケンカを中和するには、どれくらいのブレイクタイムが有効であるかを実験で検証してみました。


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