謎フード公安委員会の映画マニアがおすすめする自粛中に見たい謎フード映画

ども、たかずです。

 最近雨が多くて外に行けてないんで、今回ちょっと趣向を変えて謎フードが登場する映画を紹介してみたいと思います。(ちょっと古いです)

社長道中記(61年、東宝)

 森繁久彌演じる社長が主人公のサラリーマン喜劇の王道ですが、ちゃんと謎フードが登場します。高度成長期の企業(そこそこ大きい)を舞台に新商品のカエルとマムシとカタツムリの缶詰を売ろうと奮闘する話で、秘書を演じている小林桂樹が缶詰の食レポをしているところが最高です。もちろん演技ですが本当に初めてカエルやカタツムリを食べているような食べ方が謎フード感を出しています。

 実はこの映画、社長シリーズとして作られた作品のひとつで、やることは、出張、浮気※だいたいいい所で邪魔が入る、宴会芸とだいたい決まっていて、ストーリーよりもロケ先のきれいな景色と演技を楽しむ映画です。

 出張先での宴会芸も缶詰のコスプレをして歌を歌うといった感じで、謎フードを中心に話が展開していきます。そして相手方の社長はマムシの缶詰で「ホールインワン」を出して取引成立。謎フードを中心に話が回っていく映画です。


 クレージー作戦 くたばれ!無責任(63年、東宝)

 飲むと元気になるハッスルコーラが巻き起こす騒動を描いた作品。植木等が演じる無気力人間がハッスルコーラを飲んだ瞬間にバイタリティ溢れるモーレツ社員に変身して、白黒映画がカラーになります。

 クレージーキャッツの映画なんで基本的には主演の植木等がサラリーマン無双みたいな活躍をさせることを第一に作っています。しかも映画の植木等は無双状態以外の姿がほとんどないです。ヒーローもので例えれば、ずーーーーーっとヒーローの状態で活躍していて「変身前の人間」の状態が皆無な感じです。

 ハッスルコーラという一種のやる気スイッチが登場することで変身前の主人公が見られる珍しいクレージー映画になっています。というよりもハッスルコーラを飲んだ瞬間に無気力人間がハッスル人間に変化する豹変ぶりがレッドブルもどっかに行ってしまうくらいの謎フード感を出しています。謎フードのハッスルコーラがそのまんま爆発的な笑いのクレージー映画になじんでいます。


マタンゴ(63年、東宝)

 今では「マタンゴ」というとドラクエのモンスターの方を思い浮かべる人が多いですが、映画の方の「マタンゴ」はホラーSFの代表で、子供が見たらトラウマになるレベルの怖さです。

 不気味な無人島に漂着したヨットの船員たちが食料も尽きていく中、次々と島に生えている禁断のキノコ「マタンゴ」に手を出していきキノコ人間になっていく話です。マタンゴを食べて麻薬のようにやめられなくなっていく演技が強烈で謎フードと言えるかは正直ちょい微妙ですが、キノコのためにこれだけ大騒ぎする映画は他にないのでこれも謎フード映画かなと思いました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?