ほんの記録|2月前半の5冊
『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』 三國万里子
ニットデザイナー・三國万里子さんのエッセイ集。
帯に、吉本ばなな氏からの「文章がうますぎる」というコメントが寄せられているのだが、ほんとにそのとおりで、「ああ、いい文章書かはるな…」としみじみ呟いてしまうエッセイだった。
前書きで、(書かないと)「自分から言葉が消えてしまいそう」になり、書くことは「解放」だと
語られている。
このエッセイにおける文章の「よさ」は、筆者にとっての書くことの切実性に由来しているんだ