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ファッション。同志に宛てた服。[tactorが目指すもの1]


tactor(タクター)という名前で、ブランドを主催しています。2017年にスタートし、3年目を迎えるファッションブランドです。
春夏・秋冬と年に2回、新作のコレクションを発表し、生産し、ショップさんを通じてやイベントを通じて販売しています。

そのtactorが目指すもの、について何回かに分けて文章にしたいと思いました。
まずは、大枠のtactorの理想について。

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tactorが行う活動。
ファッションを提案する服を作る、そのメインは女性へ向けた服です。が、性別で区切っているというよりも、志を同じくしている方に宛てた服をデザインすることを理想としています。

志を同じくしている方とは?というと
戦う人たち。
何も大げさな戦いではなく、毎日を生きること。その戦いに挑んでいる方へ。一歩先へ進むための時間を毎日過ごす方へ。
朝tactorのシャツに袖を通す時、今日1日を戦い抜くパワーも一緒に羽織ってほしい。そんなエールのような、メッセージのような、応援のような服を目指しています。

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ちょっと暑苦しい話になりますが。
私は、自分のことがあまり好きではない、いわゆる自己肯定感がかなり低いタイプです。
そんな自分にとって、毎日人と会い、しっかりと1日を過ごし、理想の自分と現実の自分との差をビシバシ感じながら生きていくのはもはや戦いに等しく、何かの助けなしにはなし得ないことです。
そんなとき、いつも服が一番の味方でいてくれます。

例えば高校生の時おしゃれな店員さんとお話がしてみたくてバイト代を貯めて買ったgommeのパッチワークのスカート、初めて行ったパリで街の匂いだけでも持って帰りたくて買ったうさぎのスパンコール刺繍がついたノーブランドのスウェット、大好きなデザイナーさんとお話をするという嬉しさに足の裏がゾクゾクしながら展示会でオーダーしたシフォンのワンピース。
そのストーリーのひとつひとつ、買った時のこと、素材、デザイン、ショップの方とのやりとり、入れてもらった紙袋、着ていたら褒めてくれた人との会話、いろんな情景や思いががこもった強くて特別な服たちは私の人生の相棒であり、ずっと信頼している戦友です。

そんな服は私の大半を覆い、シールドのような、繭のような、包み紙となっていつも一緒にいてくれる、そして私に力を与えてくれます。
全く完全ではない自分を完成形に近づけてくれるもの。そして思わぬプラスの力を与えてくれるもの。それが私にとって服です。
陳腐に聞こえるかもしれませんが、前を向き、一歩先に行く気持ちの強さ。自分を少し好きでいること。その手助けを、いつも服にしてもらっている。

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とてもパーソナルなことですが、服にいつも助けてもらっている者として、服が持つパワーや可能性を生きながらずっと学んできました。
ファッションの必要性や存在意義を、誰よりも信じている。その思いの深さには、恥ずかしいですが自信があります。

そんな服を通じた体験や信頼の連鎖を、tactorも勤められたらと思います。
毎日を戦う同志の背中を服で力強く押せたらと思う、もしくは近くにずっと一緒にいて、新しい一歩を一緒に踏み出したいと思う。
ファッションに求める付加価値は人それぞれだと思いますが、その求める思いにデザインやテキスタイルやディテールやシーズンの匂いを乗せて、何倍にもして届けたい。
私が服にいつも助けてもらっているような、それと同じだけの強さを、エールとして服を通じてお渡しすること。
そして、クローゼットで長年信頼してもらえる人生の相棒になること。
が、tactorの活動の理想であり、目指すものです。

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そして、毎日に幸せが少しでも増えたら嬉しいですし、ファッションを好きになってくれる方が増えたらもっと嬉しい。何千、何億と作られ、消費されていくアパレルではなく、ファッションを。


以上。
まずはtactorが目指すもの。としてtactorの理想を文字にしてみました。
表現の仕方に悩みますが、文字でしか伝えられないことってありますね。
読んでくださってありがとうございます。
tactorが大切にしているシルエットやカラーのお話も、徐々に文字にしてあげていきたいなと思います。


敬愛する同志の方へ
何よりもファッションを信じている者から

最後まで読んでくださってありがとうございますー!サポートいただけたらホッピーを飲んでもっとお仕事頑張ります。 インスタが今の私の仕事を一番見てもらえます。お気軽にフォローお願いします^^→https://www.instagram.com/tactor_jp/