楽しさと美しさ、伝統を着る時間を["有松絞り/tactor"_Vol,2]

tactor/NayukoY

2022年10月22日 14:39

10月26日水曜日スタート、名古屋タカシマヤイベントでご紹介する、有松絞りを施した限定アイテム。
前回のnoteでは、アイテムデザインまでの経緯や、新しい伝統のこと、ビハインドストーリーをお伝えしました。

そんなストーリーからうまれた限定アイテムについて、今回はお伝えしていきたいと思います。
２デザインにぎゅぎゅっと凝縮された楽しさと美しさ、是非ご覧ください！

デザインは２種類

今回の限定アイテム、デザインはtactorのコレクションアーカイブより、
”long shirt dress”
と
"square T-shirt"
を、ベースデザインとしてチョイスしました。

どちらのアイテムも、アシンメトリーなシルエットとオーバーサイズが印象的なデザイン、tactorのアイコン的なデザインです

前回のnoteで触れたように、ヒートセット有松絞りの魅力は凸凹からくる素材の伸縮性や、絞りがもたらす生地表面の表情のおもしろさ。
その要素を最大限に楽しんでいただきたいという思いから、たっぷりとした生地分量を使い、シルエットの面白さがつまったこの２デザインをセレクトしました。

デザイン１:long shirt dress

long shirt dressは１カラー、目に鮮やかなグリーンをチョイスしています

前左右、後ろに一本立体的でツンツンとがった蜘蛛絞りをラインのように上から下まで、そのほかの部分には大きな立体的なシワを表現するクラッシュ加工を施しています
とっても味のある表情じゃないですか？１枚で全てを納得させる存在感とたたずまいです

サイズ感は、tactorらしくぶかっとしたオーバーサイズのものを絞りで縮めたことにより、いろいろな方におたのしみにいただけるものになっています

また、じつはこの素材は２２AWコレクションに使用しているものとおなじなんです、こちらのグリーンのシャツと同じ素材を使っています

そのため、22AWコレクションとのコーディネートもとても自然にたのしんでいただけます。例えばアシンメトリージャケットや

ガンクラブチェックのジャケットとも、相性抜群○いろんなコーディネートでお使いいただけます

アイテムとして、羽織りでも、ワンピースのような使い方もできるものになりました　これからの季節はもちろん、いろいろなコーディネートで長くお使いいただけたら

余談ですが・・・

このシャツ、縫い上がったときはこんな状態なんです

加工の前にはシャツワンピース、そのもの。
ボタンなどの付属品は、加工途中に割れてしまったり色があせてしまう可能性があるため、この時点ではつけていません。

その上に加工位置のしつけを施し、絞り加工を施したあと、ボタンをつけ、ブランドネームをつけ、仕上げていく。
ここまでたくさんの工程、そして分業が必要なアイテムは、正直ブランドをはじめてから・・・はじめてでした。
そんな意味でも、たくさんの人の手を大切に渡ってきたアイテム。

皆さんのお手元で、着こなすことで完成させてもらえたら嬉しいです。