こんなにも心が苦しくて、恋しくなるまちのこと。/6月10日
「ダメだ、あまりにも思い出が詰まりすぎて涙が止まらない」
わたしは、お世話になったまちを旅立った。
友達と笑い合って一緒の場所に向かって歩いていたあの道も、大好きな港も、夜な夜なアイスを買いに行ったコンビニも、ウミネコの癖の強い鳴き声も、全部全部のことを思い出した。
もう離れて10日以上経っているのに、何かをするたびに「これ○○としたい」とか、周りにいてくれたみんなを思い出してしまう。
何気ないことで笑い合ったり、今日何作るの?ってお互いの料理見合ったり。綺麗な空を見つけて写真を撮ったり。スーパー一緒に行って食材これが良いんじゃない?とか。
今となっては、泣きたくなるほど大好きな日常だった。
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人と関わる面白さとか、温かさを知ってしまった今、ひとりでも平気だったのに、平気じゃなくなってしまった。
どうして、こんなに寂しいんだろう。
心が苦しいんだろう。
ふとしたときに、泣きそうになるくらいあの日々が恋しい。みんなに会いたい。
永遠に会えないわけじゃないのに。
絶対会えるのに。
この気持ちは一体なんなんだ。
まるで、失恋したかのようじゃないか。
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時間が経てば、この今の日常も自分の中で染み付いてくるんだろうか。
そんな問いを頭の中でぐるぐるさせながら、
今日もわたしは生きている。
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