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保健室は「居場所」ではなかった

小1娘の不登校が1ヶ月続いた後、保健室登校を促してみることにした。
その経緯はこちら。

日曜日の朝、翌日の登校を意識して「体だるかったら、今日遊びに行くのやめとくけど、どうする?」と聞いたら「元気だから行ける!」という声が返ってきた。天気がよかったので外で一日中遊んで、家族で楽しく過ごした。

さて、いよいよ登校を促すと決めた月曜日。いつも通りに弟を保育園へ送迎。家に戻ってから、「今日娘ちゃん元気だしさ、久しぶりに学校行ってみない?もし教室が嫌だったら、保健室のM先生に会いに行くだけでもいいし。M先生、喜んでくれると思うな〜」とテンション上げて声をかけてみた。

娘「うーん、少し考える。・・・M先生のところなら行ってみようかな。」

難色を示したら、またタイミングをみようと思っていたら、まさかの返答!急いで準備をして、水筒だけ持って学校へ。

保健室のM先生は温かく迎え入れてくださった。休み時間には担任の先生とお友達数人も会いに来てくれた。娘は恥ずかしそうだけど、自分から話もしていた。その日は2時間くらい保健室で過ごして帰った。

帰り道もなんだか元気だったし、声をかけてみてよかった。娘のペースで少しずつ、学校に行くことに慣れていけたらいいな。そう思えた初日。

が、そんなにうまくはいかなかった

翌日は「行かない」と言い張り、翌々日は私が促して何とか行った。

私に「行ってほしい」という気持ちがあるとお互い嫌な気分になるので、「行かないのが普通」「行くか行かないかは娘が決める」という気持ちを保つようにした。(何度か期待してはがっかりイライラ経験あり)

結局この一ヶ月は、週2.3回のペースで保健室へ登校した。ただ、登校した日はずっと保健室で過ごせるわけではなかった。2回目の登校時から、1時間は保健室で過ごしていいけど、次の時間は空き教室で過ごすように言われた。

・・・空き教室に母と子、2人きり。ポツン。
母は仕事、娘はプリントをやるときもあるけど、何もしないときもある。折り紙をしたり、一緒にトランプをするときもある。でもやっぱり暇で「帰る」と言い出す。

・・・これ、意味ある??
これなら私は家で仕事をしていた方がいい。
娘にとって、これは意味があるのだろうか。

友人に聞いてみた。
「意味あるよー!娘ちゃん、学校へ少しでも行けてるんだね。まずは慣れだから。えらいよー褒めてあげて。」

先生に聞いてみた。
「教室っていう場所に徐々に慣れてほしくて。少しずつクラスに足が向いたらいいなと。」

・・・そうか、慣れも大事だよね。
焦っているわけではないし、のんびりいこうと思いながらも、意味あるかなーという気持ちは拭えず
月の前半は1.2時間目だけ行って帰り、後半は3.4時間目に行って給食を食べて帰ることにした。(給食は保険室だったり空教室だったりで食べた)

確かに保健室に通っているからといって、教室へ足が向くかはわからない。ただ「保健室登校」という言葉を聞いたことがあったので、保健室はもっと教室へ行けない子の受け入れをしているのだと私が勝手に思っていたのだ。今娘は私と通っているけど、いずれ一人で行くようになったときに、保健室の先生と気心が通っていれば、辛くなったときに逃げ込むところにもなる。

保健室には我が子だけでなく、休み時間のたびに来る4年生の男の子がいた。授業は教室で受けているらしい。その子が保健室の先生に「次の授業は受けたくないから(担任に)言ってほしい」とお願いしたら、「休んでいいけど自分で伝えてきな。」と言われていた。

子どもが甘えていい場所って少ないんだな。小学生になると、家以外の場所では甘えさせてもらえないんだ。それなのに私は、家でもそろそろ甘えずしっかりしてほしいなーなんて思ってしまっていた。反省。

保健室には昼休みに遊びに来る子もいるけど、みんなチャイムが鳴ったら教室へ戻って、座って授業を受けているわけで。「チャイムが鳴ったから、教室へ戻りなさい」と先生が言うときに、「なぜあの子は戻らなくていいのか」と聞かれたら、まだ先生はその答えを持ち合わせていない。好きな時間に来て好きなときに帰る奴がいては、学校側も困る。保健室は不登校児の「居場所」ではないんだ

学校に不登校児の居場所はないのか、、と落胆していたけど、全国的に不登校児が増えていることで、居場所を作る動きが徐々にはじまっているらしい。
個別に授業をしてくれなんて贅沢は言わないので、自由に自習できるスペースがあって、見守ってくれる大人がいて、、、何より給食を食べさせたい(これが結構切実)。

今の段階ではまだ全く娘が1人で(いや、母と一緒だとしても)教室へ戻る気配はない。フリースクールも視野に入れながら、もう少しゆっくり様子をみようと思う。

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