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令和のデッキ調整録

こんにちは。ナヤ岡です。

1月22日、23日開催された2月の予選ウィークエンドで、エスパークレリックを使用して、Set Championshipの参加権利を獲得できました。

Set Championshipと名称が変わってからは、初めての権利獲得となりました。めっちゃ嬉しいです。Set Championshipでも結果が出せるように頑張ります!
今回は、エスパークレリックのデッキガイドを書こうと思いましたが、アルケミーに多数の変更があったため、デッキの調整録としてまとめようと思います。読んで下さった方の参考になることがあれば、幸いです。

1.令和のデッキ調整録 概要編

はじめに、最近のデッキ調整の進め方について書いていきます。
一言で言えば、配信をたくさん見るようにしています。配信を見る理由は2つあります。

①一緒に調整する人がいない
昨今の情勢により、MTGの主戦場はオンラインとなっています。オフラインの大会が中心だったころは、仲間と一緒に全国津々浦々のPTQやPPTQに参加していましたが、すっかり様変わりしてしまった。
私はオンライン大会中心の今の環境に不満はないですが、オンラインになってMTGをやらなくなった友人もいます。オンラインで遊んでいる友人もいますが、日曜深夜に開催されるPTQに出られない人は多く、目標とする大会がズレてしまうことが増えています。今はTwitterで同じデッキを回している友人を見かけたら意見を聞いてみる程度で、基本は一人でコツコツとデッキの調整をしています。

②自分一人ではわからないことを配信から学べる
自分一人で調整していても、行き詰ってしまうことが多いです。そんな時に活用するのが配信です。
MTGの主戦場がオンラインになったこともあり、MTGの配信をしているプレイヤーは増えました。自分が次に参加しようと考えている大会に向けて調整している配信を見つけることも簡単にできます。配信を見ているだけでも、プレイング、ゲームプラン、サイドボーディング、どんなデッキとの対戦が多いのか等、様々なことが学べます。ありがたいことに、疑問に思ったことをコメントすると、真摯に答えてくれる配信者の方が多いです。大変助かります。

そんな経緯があり、最近はやみくもにデッキを回すことより配信を見ている時間が増えました。デッキを回す時は、目的を持つことを意識するようにして、配信から学べることとの違いを意識しています。

2.令和のデッキ調整録 実践編

今回使用したエスパークレリックは自分で作ったデッキではありません。原根健太プロが配信で調整していたデッキをベースに調整しています。

予選ウィークエンドに向けた調整をする上で、意識したのは予選ウィークエンドの1週間前に開催されたアリーナオープンの結果です。アリーナオープンの賞金獲得デッキは公開されているわけではないため、Twitterから情報を集めました。

アリーナオープンの結果から見えてきたのは以下の2点です。
①イゼットコントロールが勝ち組
アリーナオープンの前は、《神聖な粛清》によりアグロを圧倒していたアゾリウス/エスパーコントロールの活躍が目立っていました。アリーナオープンではメタが進んで、アゾリウス/エスパーコントロールに有利なイゼットコントロールが勝ち組となりました。予選ウィークエンドではアゾリウス/エスパーコントロールが減り、イゼットコントロールが増えると考えました。

②コントロール以外で結果を出したのは、エスパークレリック、グルール狼男、ラクドスミッドレンジ
エスパークレリックはアゾリウス/エスパーコントロールを苦手とします。しかし、全体除去が重く、枚数も少ないイゼットコントロールには有利です。イゼットコントロールが増えると考えるなら、エスパークレリックの立ち位置は良さそうです。
グルール狼男は、アリーナオープンの前に見かけたリストよりもマナベースが改善されていました。アリーナオープン前から人気があったデッキなので、結果を出したことで増加すると思いました。エスパークレリックとの相性では、エスパークレリック側が少し有利と考えています。
ラクドスミッドレンジは、正直この時点ではよくわかりませんでした。

アリーナオープンの結果を踏まえて、デッキはエスパークレリックに決めました。調整に割ける時間は限られているため、予選ウィークエンドまでの1週間はエスパークレリックの調整の時間に絞りました。調整方針としてはイゼットコントロールと同型を意識することとしました。

最終的なリストはこちらです。

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調整内容は以下の通りです。
〇《悪魔の信奉者》は《溺神の信奉者、リーア》への依存度が高いアゾリウス/エスパーコントロールには有効だが、イゼットコントロールは《溺神の信奉者、リーア》への依存度が低く有効に使えない。2マナ以下のクリーチャー数が14枚はギリギリの枚数なので、《象徴学の教授》を増やす。
〇《環境科学》が弱い。土地が詰まっているなら《象徴学の教授》でルーティングして土地を探しに行くほうがいい。同型で除去の価値は高く、《記憶留出法》の3枚目は必要と判断。
〇《環境科学》を採用しないなら、基本地形を入れなくてもいい。フラット受けとなる《フロスト・ドラゴンの洞窟》を入れる。
〇《才能の試験》は、苦手なアゾリウス/エスパーコントロールに対して、《神聖な粛清》や《ドゥームスカール》を追放することを意識して採用していた。イゼットコントロールには、横並び戦術+低マナのハンデスで攻める方が有効なため、《スレイベンの守護者、サリア》と《強迫》にする。
〇サイドの青いカードを減らしたことで、《さびれた浜》を《連門の小道//霧門の小道》に変更。序盤でアンタップインできる白マナを増やす。

予選ウィークエンドの初日は、1月の予選ウィークエンドの2日目が6-3だったため、免除されました。

2日目の結果は以下の通りです。
R1 グルール狼男 〇〇
R2 ラクドスミッドレンジ ××
R3 白黒サクリファイス 〇×〇
R4 グルール狼男 〇×〇
R5 白黒サクリファイス 〇〇
R6 ラクドスミッドレンジ 〇×〇
R7 白黒サクリファイス ××
R8 エスパークレリック 〇〇
R9 グルール狼男 〇×〇

結果を振り返ると、増えると予想していたイゼットコントロールとは一回も当たりませんでした。アリーナオープンで勝ち組だったイゼットコントロールを仮想敵として意識していたプレイヤーは多く、初日の時点で淘汰されてしまったように思います。2日目に残っていたのは、イゼットコントロールに勝ってきたデッキで、想定よりもメタが進んでいました。予選ウィークエンドの2日目は初日よりもメタが進むことを意識しなければいけないのは、今回の反省点です。

3.最後に

配信おかげで、Set Championshipの権利を獲得できました。しかし、この調整方法にも大きな問題があります。Set Championship前は多くのプロプレイヤーが配信を控えるため、Set Championshipの調整では、配信を活用する方法が使えないです。次回のSet Championshipのフォーマットは、アルケミーとヒストリック。一人で調整するには、時間が足りないことは目に見えています。
そこで、Set Championshipに参加される方で、一緒に調整してくれる方を募集しています。せっかくSet Championshipに参加するなら、悔いが残らないように取り組みたいと思います。Set Championshipに向けて調整する方がいれば、是非ともお声がけください。

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