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フーセンガムの才能?

子供の頃にフーセンガムを食べた事がある人は多いはず。

「お母さん、フーセンガムってどうやったら膨らむの?」

ある日、娘が私にフーセンガムでどうやれば風船が作れるのか尋ねてきた。
正直どう説明していいのか分からない。

「ベロにギューってやって伸ばして、プーって空気入れて……??」

説明が難しい。。。

普段は何かと飽きっぽい娘。
小さい頃から何かにハマるという事がなく、特に好きなキャラクターもなく。

色んなおもちゃで少し遊んではすぐ違うところに行く。
お友達に対してもそんな感じなので、特別に仲の良いお友達もいなかったりする。

そういったすぐに興味が移ろう娘が親にとってはちょっと心配の種だったりする。

しかし、今回のフーセンガムについてはやたら継続意欲が高くどうしてもフーセンガムが上手くなりたいらしい。

毎日、コツコツと練習している。

youtubeで風船ガムと検索しては何かコツをつかみとろうとしている。

ちょっと膨らみそうになったら

「ん!!んーーー!!(みてーー!!できた!)」

と言ってアピールしてくる。

買い物に行くといつもは迷いに迷うおやつ選びが、フーセンガム一択となった。

そして、様々なフーセンガムを試した結果、フーセンの実に落ち着いた。

娘いわく、ガムが足りないと思えば後でもう少し食べればいいからとの事。

絶妙なガムフーセンを作るために数の微調整がしやすいということらしい。

フーセンガムを膨らます自分の姿を手鏡でみながら練習する姿が面白くて可愛らしい。

フーセンガムなんて取るに足らない小さなことかもしれないけれど、娘が今までになく集中してフーセンガムと格闘している姿がなんだか嬉しく思う。

テレビにでている有名人やスポーツ選手や憧れのあの人のように、

自分も才能があればいいのにな〜
自分の子供があんな風になればいいなぁ〜

なんて思うこともある。

勉強、楽器、絵、スポーツやダンス
多くの人は華やかな才能に憧れる。

けれど毎日の日常の中には一見つまらない事のような、小さくて目立たない、名もなき才能があふれているように思えてくる。

それは気づかないうちにやり続けていることかもしれない。

好きでストレスなく続けていけること、それ自体が才能の種となっているのではないだろうか。

フーセンガムを一生懸命膨らませようと頑張っている娘をみているとそんなことを思う。

皆さんにクスっと笑ってもらえるような、文章を綴っていきたいと思います。