カメムシくん、ありがとう。 –夏の終わり、カメムシとの闘い–

1時間半の格闘、、、勝訴。

またひとつ成長しました。良い経験をさせてくれたカメムシくん。
対戦ありがとうございました。



近づくのは嫌で、ティッシュ越しでも無理。Safariによると、ゴキジェットは硬い甲羅により効かないらしい。

なんということだ。
あれは大の虫嫌いなわたしを覚醒させてくれる最強の武器だというのに。

彼はトイレにいる。

カメムシの殺し方を調べると、ペットボトルで作れるトラップが載っていた。
入ってくれる確率は低そうであまり信用はしないが、仕方がない。

即席ペットボトルトラップを制作。
光や温かい場所が好きらしいカメムシを誘き寄せるためにライトを下に忍ばせる。
必死の形相で作ったトラップ。これを信じることにする。

即席ペットボトルトラップ
下に輪切りにしたペットボトルの余りを付け、懐中電灯の上から被せる。
焦ってかなり雑な出来。


10分後様子を見にいくと、下のライトに優雅に寄りかかるカメムシくん。
そうじゃないんだよ。
そうして5分おきにそっと様子を見にいくうちに、カメムシくんもこちらを警戒し、飛び回り始めた。
急いでトイレのドアを閉める。

早く入ってくれよ。

別のことをして一旦頭を紛れさせようと30分、、、
やっぱり気になる。し、お腹が痛くてトイレに行きたい。苦しい。
この戦いはトイレの途中、不審な羽ばたきの音で始まったんだから。
まさかと恐る恐る左後ろを振り返ると、彼はいたのである。

こっちが負けてどうするんだ。
とりあえずアイツがトイレから出て欲しい。

痺れを切らして、もう一度様子を見にいく。
ドアをそっと開けると、ヘリのすぐそばに。

トイレから出てくれようとしているではないか、、、!

ドアを開けたままにしてみた。
離れた場所から様子を伺うも、一向に気配はなし。
確認すると、さっきと同じ場所。

もう、これ以上待てない。
限界が来た。
一か八かでゴキジェット。
これを使うしかない。
先日のハエ5匹も1匹残さず駆除できたんだから。

残す武器は限られている。
噴射すれば多分飛ぶんだろうな。
覚悟を決めるまで10分かかった。

10秒ほど噴射。

飛ばない。ほっとした。
動いていない。かと思いきや、よく見ると足が動いているじゃないか。
これはすごい生命力。10秒も噴射したのに。

負けじと二度目は裏返すように腹に噴射。
鈍くなってきたがまだ動く。カメムシを讃えたい。

三度目でようやくほぼ動かず。

衝撃の生命力に怖気付き、念のためマジックリンを。
さらにカビキラーで泡まみれにし、とどめとした。

思ったよりも静かに死にゆく様をみて、不思議と安心感よりもカメムシへの何とも言えない想いが募っていたことに驚いた。
私がゴキジェットを噴射するという選択をした結果、彼に勝った。
ミッションクリアしたのである。
カメムシはトラップなんかでは死なず、正々堂々と戦わせてくれた。

何より私にアクションを起こさせてくれたことに感謝したい。
良い戦いをありがとう、カメムシくん。

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