公立中に習熟度別クラスがない理由
・・・アレ?そういえばやっていない?
中学入って3年目となって今頃感満載ではあるが、長女中学では数学にしろ英語にしろ、他の教科も習熟度別クラスというのが全くない。
つまり偏差値70くらいのめちゃんこ勉強出来る子も全くついていけない子も同じ教室で同じ内容の授業を受けている。
つまり、学校の授業だけでは物足りない子は学校の授業では物足りないまま、授業についていけない子は難しくなる内容についていけずフォローもままならないまま、淡々と授業を受けているということになる。
中学校は教科担任制だから難しいのだろうか。
英語や数学の習熟度別クラスは、中学受験で私立校の説明会や見学に行くとアピールポイントでもある。先生の数が潤沢にいる私立だけが許される制度?
次女が通う公立小学校では、高学年になると算数は習熟度別クラスにして授業をしている。2クラス合同で其々のクラス担任が其々の習熟度クラスを担当するので先生の数はそのまま、1週間で数時間なのでクラス担任をもたない児童専任の先生がサポートに加わることもある。塾ではなく学校なので先取りはないが、上のクラスになると少し深掘りし、普通クラスでは複数の先生で底上げを目的として実施している。習熟度別クラスというのは、決して良い子の為だけでの制度ではなく、「分からない」を少しでも早めに気づいて減らすための方法なのだと思う。
地域的に普段から塾に通う子と全く勉強しない子の差が激しく長女が小学生だったころから市内学力テストでなかなか平均基準になれないので課題解決として工夫している方法の1つである。
学校の習熟度別クラスというのは、塾のクラス分けとは存在意義が違う。塾の習熟度別というのは生徒の上のクラスにいきたい!というモチベーションに火をつけるという側面がある。合格実績を上げたい塾いおいては上のクラスになるほど上手な先生が担当するからである。しかし負けん気をお腹に忘れて生まれた我が家の2人とも実は入塾してずっと平凡クラスに在籍。2月の勝者で中受塾なのに授業にならない授業をしているあの場面が浮かぶ。頭ではわかっていても我が子がいつまでも下のクラスというのは「負けて悔しくないのか」塾に対しては「我が家は単なる金づるか」と複雑というか正直ガックリである。長女に少しは上に行きたい!って気はないの?と聞いたら「だって今のクラスの方が丁寧にわかりやすく教えてくれるんだもーん」で、それ、学校の習熟度別クラスの存在意義まんまである。
学校の習熟度別というのはクラス担任が全教科担当する小学校だからできるのだろうか? 何故長女の中学はないのだろう?
中規模の長女公立中には同じ学年に同じ教科の先生が複数いる。複数の先生がいることで、定期テスト週になると授業が進んでいるクラスが足並みを揃えるために足踏みするという現象はあるのだが、かといって進んでいるクラスが深掘りをしているかといえばそうでもないらしい。
先生、部活指導で忙しい?
生徒全体の学力向上にはあんま意識にない?