同じようにみえて、実は違う公立中学校間の格差
こちらで時々書いているのだけれど、長女か通っている公立中学校は近隣の公立中学校に比べてもおそらく学力面でかなーりお粗末な学校である。
周りに流されやすい性格の我が子にとってはそれが高校受験のネックになりそうだ・・・というのに正直にいうと入学してしばらくするまで気づかなかった。甘かった、と言わざるを得ない。
公立ならどこもだいたい同じだろうという思い込み
我が家でも第1子、近隣にあまり年上の知り合いも少なく情報が少なかったこともあり、同じ地元の公立学校なら小学校の延長と考えていた。
学校によって学力差がある、これが『私立と公立』ならある意味諦めもつく。私立に行こうと思った家庭は『より良い環境』『一定以上の学力』『学校に任せれば学力はつく』を求めて自ら選択して受験するのだし、地元公立という選択をした以上私立学校と同じような授業が受けられないのはおかしい!という人はいないだろう。
ところがどうも住んでいる場所で基本入学先が決まる公立中学校というのは公立小学校に比べて『公立ならどこも同じ』というわけにいかないようなのだ。公立中学校は思っている以上に住んでいるエリアの環境によってそれぞれ校風が違い学校間に学力差がある。
入学するまで私の中では同じ公立学校なんだから学校間でさほど差はないっしょ、と思っていた。小学校はやお隣の学区の学校と違うんですよねということはほとんどなかったが、いざ中学校に入学してみてみると、あれこれは待てよ?と思う事が増えてきた。痛いほど実感したのは塾が配ってくれる定期テスト前の対策プリント。同じ教室で同じ授業を受けていても、覚えないといけない内容が中1の時点で学校によって量も範囲も違う。『○中学(隣の学区の中学)のみ』がやたらと多い。
小学校のとき『平均的な成績を取れば行けると塾の先生が言っていた公立高校(塾偏差値でピッタリ50)』が、長女の学校では『5段階評価のオール4以上じゃないと厳しい』現実。長女の学校ではトップ7くらいにはいないと厳しいという現実にも愕然とした。どうしてそうなるのか。
中学受験を検討したときに、正直「そのくらいのレベルなら地元公立中学校でもいいのに」という私立学校がパラパラと存在する。
今ならわかる。『そのくらい』のはずの同じ学校が高校受験になったら合格どころか受験すらできない可能性があること。中学3年間で意識しないままズルズルと学力が落ちていくか、塾に私立の学校並みに高いお金を出して必死につなぎとめるしかないということ。
だから中学受験率が高い地域の公立中学校はダメなのではない。本当に地域による。あまり良い評判をきかない中学校、学区であれば「そのくらい」と思わずに緩めで中学受験するのもアリだと思う。
しかし・・
今思い返してみれば、ところどころにあったのだ。気づけるポイントが。
その1:学校便り
地域にもよるが我が子が通っていなくても地域の回覧などで目にする学校便り。長女の学校の学校便りは、校長先生のお言葉以外はオール部活の大会成果のみ。しかもよく見ると特定の部活の特定の生徒だけに裏表2面のプリントの8割を割って紹介している。それしかアピールできる要素がないらしい。英検とか、学校の活動の様子とかも全くない。小学校時代は完全に流し見でスルーしていた・・・。
その2:地元塾の教室に貼りだされる合格実績
今年4月の説明会でわかったのは、長女が通う近所の塾の教室の合格実績としてでっかく貼り出されるような偏差値トップ校の合格者は軒並み隣学区の中学校。長女の学校からはかろうじて一回り小さなフォントサイズながら『実績として貼り出してくれるギリギリの高校』に受かったお子さんが一人だったろうか。
『この塾からこれだけ受かったんだ~』じゃなく、みるべきは『どこの中学か』。
長女が通う塾がまさにそうだけれど、高校受験をターゲットにする塾では子どもは中学3年まで大事なお客様。小学校から通塾してもあそこの中学に行くくらいなら中学受験した方がいいよとは絶対に言わない。
入塾する前に進学予定の公立中からそこの塾に通っている生徒がどのくらいの高校を受けているのか、というのを体験などで確認してみるといいかも。
ご参考になれば幸いである。
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