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PTAが絶滅危惧種の集合にならないために

昨年から小学校のPTA本部役員をやっている。引き受けたのはコロナで軒並み活動がなくなり必要最低限のことしかやらなくてラクだからという魂胆もあるが、笑うほど不器用で幼稚園の手作りバザーとなると全く役に立たないが、縫えない代わりに事務仕事のような作業をするPTA活動はそんなにキライじゃない。

小学校のPTAで集まったメンバーは大変ありがたいことに『新人は黙って従え』ということもなく例年のように忙しい活動にただ翻弄されることが少ないので余裕かまして素っ頓狂な提案をしても呆れた顔もせずに検討してくれる。本当にありがたい。というか、ちょっと楽しい。余裕って大事だなあと思う。

そして、私がやたらとnoteでつっかかっている長女の中学校。先日PTA会長名でメール配信が届いた。どうやら次年度の専門委員、いわゆる学年学級や広報や保健委員という毎年交代する専門委員会役員がまだ決まらないらしい。このご時世、多くの学校がPTAを簡素化しようと模索しているのに、相変わらず通年の専門委員会活動を例年通りを踏襲しようとしている。やっぱり相変わらずである。

小学校は昨年からどうしても必要な校外委員会以外は休止にしていて中学のような役員の選出は現在ない。あの、子どもから受け取った瞬間に気が重くなる例のお手紙『次年度の役員を引き受けてもいいかやりたくないか』の提出は昨年から事実上なく輪番制の校外委員のみとなっている。なので、PTAあるある『入学式終了後保護者だけ残され体育館のドアがガラガラ~と閉まり役員が決まらないと帰れない』ということもない。

通年の活動をなくしたので、通年活動でやりがちな「役員全員が公平に業務を負担する」もなくなり、外部の講演会出席などコロナ禍の今そんな人を集めるような事をやってるかわからないが、なんせ役員がいないのでわが校からは参加していない。

残念ながら保健や広報委員会といった専門委員会を『廃止』にするには、PTA規約を改定する必要がありそれはそれで手続きが煩雑なのでこの2年は規約には手を付けずに『休止』である意味「ごまかして」いるのだけれど、これも時代に合わせてもっとラクに改善していく方法があればいいのになあと思っている。

ところであの講演会出席ってなんだろう。興味があれば本当に聞きたい話ならばお金出しても個人で参加するし興味ない話聞いてるのは苦痛だ。そんな義務感だけで来ている人に講師の人もきいてもらいたいのだろうか。
というのは、中学校が相変わらず通年活動は具体的にいったい何をコロナ禍においてやっているのかと思ったら、講演会出席というのが散見されたからである。以前校外委員をやったときとにかくその年の委員長さんの意向で「全役員が公平に年間に割り当てられている業務をこなす」ことに注力していたので、あれやこれやと無理やり活動内容を増やしており、この講演会出席はもちろん前月の定例会での議題がこの講演会に誰が行くかで、押し付け合う(笑)ためだけに集まったりしている。

専門委員会というからには、広報委員会は広報誌作成保健委員会なら小学校は白衣の修繕等の子どもや家庭のための活動なのだが、特に決めることもやることもないのに集まる定例会、誰が行くのか押し付け合う外部の講演会。果たして本当に必要かなのかといえば疑問だが全ては役員活動実績のため。年度末の月の定例会は翌年度のPTA総会で発言する担当役員、さらにその担当の補欠を決めるために集まり、しかも当然ながら自らやりたい人なんていないから30分以上かけてくじ引き。

おそらくその時の私の顔はチベットスナギツネ。

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まさに、時代に合わせたPTAにするなら、コロナを理由にすることができる今でしょう。
と思うんですけどねえ・・・・長女の中学校さん・・・・。

専業主婦だってヒマじゃないのよ。
働いていたらなおさら忙しい。

「今日学校行くという予定が出来た」と嬉々としてスケジュールが埋まることにホッとしているママはこのご時世絶滅危惧種かと思うんだけどな。





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