中学&高校ダブル受験翻弄記~進路&学校説明会で見えてくるもの

現在長女は中2。そろそろ受験という文字がチラチラと目につくようになってきた。

・・・というと語弊がある。 
我が家にはもう一人小5の中学受験予定者がおり、そちらは毎週のように模試を受け、偏差値という容赦のない点数を見せつけられ塾面談に行けばもうある程度志望校を絞るように言われている。すでにガンガン受験モードなので、つい不安になるのだ。

こちらはこんなにのんびりしていていいんだろか。


まだ現実的な志望校すら絞り切れていない。というか模試らしい模試をしていないので彼女の実際の実力が未だ未知数。中1のころは夢見る夢子ちゃんで夢のような進学校を塾先生に言われるがまま書いてみたり、合唱団の先輩の学校を書いてみたりと中学受験でいえば3年か4年の感覚である。そういえば、次女4年になりたてくらいの頃、塾主催の難関校合同説明会に参加し10時から16時まで4校の説明会を聞き、新興進学校先生の鼻息荒いパワーあるお話に圧倒され疲労困憊で帰ったことを思い出した。あの時も「あと半年したらあまりの実力差にこっぱずしくて行けないだろうから今のうちに難関校先生の話でも聞いてみるべか」という不純な理由でのこのこ行き今まさに現実となったが、その感覚。

そして・・・・・

先週、長女公立中で中2保護者向けの初めての進路説明会があり初めて学校が「進路」という卒業後の話を保護者向けにするということで、どんなものかと夕方いそいそと階段を登って学校に馳せ参じてみたのだが。。

10年くらい前から全く同じ資料を使っているのであろう資料を使い「高等学校とは義務教育ではない」から始まり、具体的な話は何もない。学校はたくさんの保護者が本当にこれを聞きたくて知りたくて、今ここにいると思っているのだろうか。最後のトドメは、質疑応答すら「コロナ対策でマイクは回せないので」となかったことだ。徹底して保護者の声を聞く気はゼロである。これなら動画配信で2倍速くらい家事しながら流し見でいいのに。間違いないなく来年の今頃、全く同じ内容の説明会を今の中1の保護者にするんだろう。もちろん来校方式で。

中学受験と高校受験の決定的な違いは、なんだかんだ言っても高校受験の選考には内申があり学校の成績が絡んでくることだ。学校によって定期考査の難度も違い内申点も違ってくる。だからこそ学校の説明会で知りたいことはたくさんあるが、そういう情報は一切なかった。 

そもそも長女の学校は毎年の卒業生の進路先を一切公表しない。面談で果敢に聞いたママ友がいたが「個人情報」を盾に教えてもらえなかったそうだ。もちろん聞いたママ友も卒業生の名前まで聞いたわけではない。「コロナ」 「個人情報」を都合よく使われて、都合悪い情報を公表しないのが長女の学校の特徴。そして進路指導自体、おそらく親が高校受験の時代や、家庭の経済状況に関係なく公立高校に進学するのが当たり前の地域に比べて、同じレベルの学校が複数あるという選択肢が多い割に学校選びの情報収集も保護者任せ。我が家のある郊外という地域は高校受験対策塾が複数あるので、具体的な受験情報を仕入れ対策できる余裕がある家庭なら塾を頼ってくれ。ということらしい。

長女が通うのは近所の高校受験塾である。こういう塾の特徴は生徒の通う中学の情報、定期考査の難度に合わせたテスト対策、内申点に対しておおよそこれくらいのレベルの学校という情報をそれなりに蓄積していることだ。通信講座などではこれができない。高校受験に合わせて学校に頼らず本人に合った学校を探すとなると親も大変、塾に頼らざるを得ない。生徒も家庭も多様性がありすぎるからこそ、来校方式に拘る割に具体的な話ができない。のが公立中の(我が子の学校の)説明会の現実のようだ。

薄々は感じていたが、はっきりと、わかった。高校受験に学校は全くアテにはならない。
なのに、内申という学校からの評価がストレートに合否に影響するこの矛盾はなに?

我が家の旦那さんは某地方都市で高校卒業まで育っているが、高校までは学校を選ぶということがなかったそうだ。中学受験なんてもちろんないし、そもそも私立校のスタンスが「公立校受験で運悪く落ちた、もしくはスポーツ推薦」であり、受験する公立校も「この内申点ならこの学校」というのがおおよそ決まっていたから。ここは選択肢が複数あるエリアにもかかわらず学校感覚がまさに旦那さんの育った地域、時代のままで止まっている。

「地元中学校にある〇〇部に入りたいし、部活で頑張りながらその集中力で効率よく短時間で勉強できる」
「どんな環境の学校であってもマイペースに勉強ができ先生受けが良い」
「突き抜けて優秀で地元の名門公立高校に進学希望」(高校選びに迷うという選択はない) 

こういうお子さんは公立中に向いていると思う。 
でもそうではない、我が家のような場合は高校受験のほうが実は結構シビアで大変だなあ・・・と今、しみじみと感じている。











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