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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

2014年の映画。ニューヨーク、ブルックリンのアパートを売りに出す事に決めた夫婦の数日間を描きます。まだ普通に住んでる状態なのに購入希望者がわんさか部屋に押し寄せてくる内覧会の様子などがおもしろい。そんな希望者たちと一緒に観客もこの部屋をじっくり見て回れるんですが、見れば見るほど良い部屋!ほんとにこれを手放すの?と聞きたくなりますが、エレベーターなしのアパートの5階に初老夫婦と老犬が住むのは確かにきつい。

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日本語タイトルどおり眺めのいい5階の部屋で思い出もいっぱい。奥の一室は画家であるアレックスのアトリエになっていて、絵を描く人間から見ると羨ましいの一言!画材も作品もいくらでも溜めこめる!内覧会に来た人たちにとっては「このガラクタ片付けたらだいぶ広いね」みたいな感想なんですが。アパート以外のシーンでは若くない夫婦のニューヨーク生活の描写も味わい深くていいんですよね。特にダイアン・キートンはゆったりしたコートを無造作に羽織ってたりいかにも都会的という感じで素敵。ニューヨークが似合ってます。

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自分の部屋のインテリアを考えるとき、キッチンまわりに悩む人は多いんじゃないでしょうか?流しやコンロまわりとか最初から配置が決まっている上で料理する自分が動きやすいレイアウトにしたいし収納もほしいし、けど所帯染みた見た目にはしたくないし…とか。映画に出てくる部屋にはおしゃれすぎて生活感のないものもありますが、主人公がある程度歳をとっていて家事をする映画だと取り入れられるようなアイデアがたくさんあります。この映画では玄関に入ってからキッチンがすぐあって、後から足した棚や流し台で仕切ってるのがリアル。流し台はキッチン奥にもあるんだけど上に調理器具をかけているのでここでも調理するんですね。ぶら下げる収納は便利だしおしゃれ。

そしてなんとこの部屋は最上階で屋上もあるという!これを手放すとは…と主人公たち含め、観ているこちらも寂しくなる。もちろん愛犬のドロシーちゃんも。お名前はもちろん物語の最後で家に帰ることを願う『オズの魔法使い』の主人公から。

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主人公が若くない映画だと自然と他の登場人物たちも年齢層が広くなって絵に描くには楽しい作品になります。ニューヨーカーたちが普段着でさくっと来た感じがいい。あとやっぱり寒いので防寒対策ちゃんとしてます!

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