住宅街にきれいなお稲荷さまって有用かもしれない

今住んでいるところは、東京の西側にある区の住宅地です。とはいえ昭和30くらいまでは農地でした。そのせいか近所には10坪くらいの小さなお稲荷さまがあります。かつては豊作を祈ったのでしょう。数年前に地元の有志の方々の力で、改修されてきれいになりました。

そこは道からすぐ小さな階段になっており、4mほど歩けば小さなお社に行きつきます。散歩の途中で気楽にお参りすることが可能なのです。
私も前を通る時は必ず一礼して、時にはちゃんとお参りします。

私は元々信心深い人間ではありません。しかし年齢を重ねるごとに自然と謙虚になるものですね。入口の両脇にコンコンさまが睨みをきかせているのも、ピリっとさせる要因です。

私だけではなく、通りがかりの人が頭を下げているのをよく見かけます。それも高齢者だけではなく、かなり若い人達も!

詳しくはないのですが、稲荷神社というものは、そもそも特定の神様(実在の人物を含む)を祭るものではないようです。かつては豊作、その流れで商売繁盛、あるいは地元の平安や家内安全を願うのが主でしょう。難しい教義もありません。日常でお願いするのには最適なのです。しかもここはきれいだしお参りしやすい! そういう行動を見て不思議に思う人もいません。

宗教色の薄い小規模なお稲荷さまって、住宅街にもっと増えていいんじゃないかと思います。そして住民が協力して管理をするところに意味があるんじゃないかなと。

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ナヲ次郎
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