アタック25Nextに出た(2023/09/24)

アタック25Nextに出たので、思い出などを忘れないうちにまとめた。


収録前日まで

応募理由

世話になっている後輩・ひまたんがアタックで優勝した日に、「俺も~!!!!」となり応募した。
その日は後輩・ひつじの誕生日で、たまたま二人で優勝を目にした。
地上波時代は予選会に応募しても通らなかったので、あまり期待せず、しかし目を引くように「中島みゆきのモノマネができます」と書いた。
何を歌っても「中島みゆきに似ている」と以前から複数人に言われていたので、見切り発車で「できます」と書いた。

予選会前

2023年3月の予選会にお呼ばれした。
予選会が決まってからというもの、「中島みゆきのモノマネができます」と書いてしまったので必死になって練習をした。
馴染みのカフェ(その1)で閉店後に「銀の龍の背に乗って」をBGMとして流してもらい、爆音で歌った。
「似てます!いけますよ高野さん!」と店員さんから言われ、背中を押された。

予選会当日

そこそこに知っている顔がいた。青いカラーのボールペンをもらった。
書き味がよくて今でも使っている。
早押女王前だったので、ある程度時事を勉強していたことが功を奏したのか面接に進んだ。
同じ回で面接に進んだのは10人ほどで、「クイズしてます!」という人もぼちぼちといた。
隣に座っていたおじさんが、「今から腹筋ローラーをします!!!!!」と言って立ちコロを始めた。
私のあとにそんな面白いことしないでほしいと思った。
おじさんのアタックに対する熱意は凄まじく、小さなノートに毎週記録をつけて勉強していると言っていた。
おじさんも今年の収録に呼ばれていたらいいなと、今では思っている。
中島みゆきのモノマネは、要求されなかった……。
面接でもウケるような話はできず、しょんぼりして馴染みのカフェ(その2)に行った。
他のお客さんがいなくなったあと、無念のみゆきモノマネを披露した。
↓みゆき研究ノート

独自音楽記号「みゆき:弱」

出場決定のお電話

馴染みでないカフェでのんびりしている際、知らない番号から電話がかかってきた。
怖かったが出てみると、アタックのスタッフさんだった。
「グルメ好き大会」でのお呼ばれということで、本当に嬉しかった。
「本当に嬉しいと思っている」ということは電話口で伝えた。
「クイズ好き大会」だと知り合いだらけになりそうだったし、クイズより飯のほうが好きだからだ。
クイズはやらなくても死なないが、飯は食わないと死ぬ。
女性くくりでないことも嬉しかった。
応募フォームの性別欄で「その他」を選択したことを聞かれ、性自認について話した。
オープンなノンバイナリなので、別にそこまで気にしないで大丈夫ですと伝えたが、さまざま聞いていただけてありがたかった。
他の出場者の方が男女比を聞いた際に「あまり言えないのですが、男女2:2のような……」と濁してくださったらしい。すごく嬉しい。

他にも馴染みのカフェ(その3)で電話を受けた際、「今中島みゆきのモノマネをしてほしいのですが……」と言われ、「お店なので出来ないです……」とお断りしたこともあった。
店員さんには私が話している言葉が聞こえていたようで、半笑いだった。
「店員さんが半笑いでこっちを見ています~」というどうでもいい情報も電話で伝えた。

パネルの取り方勉強会

知人に夫: アタックに2回出たことがある人、妻: 私よりグルメに詳しいという組み合わせの夫婦がいる。
その人達に「話を聞かせてほしい」とお願いしたところ、ドンドコ話が大きくなり知人夫婦宅でパネルの取り方を勉強させてもらえることになった。
ご夫婦でそれぞれ飯に関する問題を作ってくださった。
その問題に関する食べ物(ビリヤニ、胡椒餅、地球グミなど……)が果てしない量を用意していただいていたので、手ぶらで行かなくてよかったと思った。

手土産のぶどう。種がないのでご夫婦のお子様にも気に入っていただいた。

もはやパネルの取り方より飯のほうに気を取られていた。
私よりも飯に詳しい方が揃えた飯のラインナップは強い。

アタック愛の強い方からパネルの取り方を指南してもらった。
クイズ中はいつも何も考えていないので、クイズとクイズの間に脳を切りかえることがものすごくしんどかった。
ご夫婦のお宅にあった「光るうんち棒」を片手に、「この時の理想的なパネルのとり方はこう!」「アタックチャンスはもっといい消す位置があった!」と大変熱心に教えてくださった。
ブンブン振り回されながら光るうんちに目が行き過ぎて、「すみません、集中できないのでうんちを置いてもらえますか……」とお願いした。

こんな感じの棒でパネルを指していた

中島みゆきのモノマネを対策会でも披露したが、「ただモノマネするだけでは弱いのでは?」「救急車に乗りながら歌う中島みゆき、とかどう?」など言われた。
ドップラー効果足したらどうなるんだ。

収録前日までの過ごし方

他の方が出ているアタックを見て傾向分析をしたり、時事問題や日付問題を勉強した。
ここの過ごし方はオーソドックスだったと思う。
日付問題は全部を覚えようとするとパンクするので、データを集めたあとは流して見るだけにした。

最近、高校時代の友人・リコピンがグルメギフトカタログをくれた。
もしかしたらビジュアルで出るかもしれない!と問題集のようにカタログを熟読した。
収録のときもお守りのように持参して、じっくり読んだ。

あとは、毎日中島みゆきのモノマネを練習した。

収録当日

スタジオ入り前

ホテルのチェックアウトから集合時間まで時間があった。
対策の方はやりすぎると悪い方向に倒れそうだったので、カラオケに行った。
みゆきのモノマネを少しでも完成度の高いものにしようと、ドラッグストアでボイスケアのど飴を買って練習した。

中島みゆきの曲は前奏と間奏が長い。
自分の歌声を録音しつつ、前奏・間奏のときは当日問題のデータを見たり、原曲に立ち返ったりした。
完全にバッドマルチタスク状態だった。歌うか勉強するかどっちかにしたほうがよかった。
最後に、どの程度中島みゆきのクセをコピーするかを考えた。
原曲に立ち返って「どれだけ強くやっても本家を超えることなどできない」と思った。
「音が外れないこと」「歌が下手でないこと」は中島みゆきのモノマネとしては最低ラインだ。
まず音程は気をつけて、あとはとにかくデカくおおらかな声を出す作戦で臨むことにした。
「みゆきを信じる」――これが私の結論だった。

スタジオ入り後

他の出演者の方と顔合わせ。
赤の方とは以前からTwitterは相互フォローだった。
顔とお名前が互いに一致したので、「あなたが……」という空気になった。
緑のシウマイニキ(便宜上こう表記する)は、崎陽軒Tシャツに着替えたりしていた。
青の方は緊張しているようだったので、メイク待ちの際に少し雑談をした。
私「クイズはされているんですか?」
青の方「アプリでちょっとだけ……」
私「緊張されてますか、私もです(みんはや勢かな。そりゃ緊張もするよね)」
と、至って普通の話をした。

スタジオに入ると、応援席が埋まっていた。
私は昔クイズ業界の人と知り合いだった友人(結局サークルには属さなかった)を呼んだ。
青の応援がたくさんいる。クイズ仲間と仕事仲間らしい。
話が違うぞ!アプリでちょっとだけやっている人に、クイズ仲間はいないのでは!(念の為: 怒ってません!)
ここで割と他の出場者の方が、クイズをしっかりやっている人たちであることに気づく。
時すでにお寿司。

収録中のトークなど

シウマイニキのお子さんがかわいかった。
お子さんの「ふわ~~~~」みたいな声の中、収録スタート。
大変おりこうさんで、問題が読まれている最中は静かだった。
クイズプレイヤーの作法を既に叩き込まれているのだろうか。
谷原さんにもあやされていた。よかった。

序盤のトークで肉の話をした。
「野菜も食べます」「いっぱい食べます」「限界を超えます」「胃もたれは人生で一度もしたことがありません」など、何の役にも立たないことばかり言った。
自己紹介やヒソヒソトークで話すことを決めておらず、「何かええ感じで勝てたらいいなと思います」など終始頭の悪そうな感じで喋った。

中島みゆきのモノマネを披露できた。
谷原さんからも「後ろに銀の龍が見えました!」と言ってもらえた。
大紅蓮氷輪丸?とにかく嬉しかった。

他の方のトークは、普通にグルメ情報として参考になった。
カメラに映っていないところで「ふんふん」と言いながら真面目に聞いていた。
東京ステーションホテルのアフタヌーンティーにはいつか行きたい。
甘いものやクリームも全く問題なくたくさん食べられるので、もし青の方とアフタヌーンティーに行く機会があればセイボリーとスイーツを交換したい、という話は本人に直接伝えた。

クイズパート

得意ジャンルとして伝えていた邦楽ロックの問題を取れてよかった。
「サーフ・ブンガク・カマクラ」は中高時代によく聞いたアルバムだった。
アジカンはこのアルバム以外通しで聞いていない。
グルメギフトカタログを読み込んだおかげか、「リコピン」が出題された。
そっちが出るんかい!と思った。
リコピンには大感謝だ。回答がめちゃくちゃ力強いのはこういう裏があった。
基本的に問題の引きはいいなと思った。
友達の名前を発したら正解になるクイズ、普通はない。

光るうんち鬼教官のおかげで、パネルの取り方をある程度考えながらすすめることが出来た。
が、残りのパネル枚数を数えていなかったので、残り6枚のところで立つことになってしまった。
アタックチャンス前であることをお知らせする鐘の音で、「やっちまった」ことを悟った。

その後も、残り枚数が少なくなっても状況がわかっていなかった。
クイズ中にクイズ以外のことに脳みそを割くのはやはり苦手だ。
赤と緑のトップ賞がなくなったことは、谷原さんが教えてくれた。
「白と青は……?」と思っていたが、何も言ってくれない。
最終問題が当日問題で諦めかけたが、みゆきの合間に眺めた対策ファイルを眼球が覚えていたようで、正解できた。
普段、海外の小説家がごっちゃになるので押すシーンは少ない。
これは私の眼球が偉かった。

アタック25の収録が終わった。
そうしたら、2週間後のアタック25の収録に向けた対策が始まった……。

放送視聴後

感想

みゆき!!!!!!!
どこに行ってしまったんだ!!!!!!!!!
あんなに一生懸命歌ったのに!!!!!!!!!!!
跡形もなくなってしまった!!!!
宙船とか荒野よりのほうがよかったのか!?!?!?

会社の人やお世話になっている人たちには、
「クイズパートよりも他のところのほうが面白いと思いますよ」と、
とにかくみゆきのモノマネを見てほしいがために宣伝していた。
膝から崩れ落ちた。
会社の人からは「あんなにキリッとした顔の高野さんを初めてみました」と反応をいただいた。
たしかに、普段はもっとアホ面しかしていない。
放送を見て自分のことを、
「クイズしているときだけちょっと賢そうにしてるな」と思った。

TRIQ(インカレサークル)のメンバーがリアルタイムで見てくれて反応をくれた。
「野菜が少ない」
「もう1年分の飯テロを食らった」
「発想がフードファイター」
「ただの脳筋理論」
「恵まれた知識からのバカ理論」
など、大変な褒め言葉をもらえた。
TRIQは今年で結成10周年を迎えるが、未だに繋がりがあるのは本当に嬉しい。
TRIQ遠足、次回は豊橋が候補地になった。
とろろごはんが嫌いなので行きたくない。

また次週(10/1)も出るので、お暇ならみてください。

おまけ

全く関係がないが、数年前にオセロをやった。
人は成長する。

私が黒でした


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