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話し上手、説得力、プレゼン力のアップ術。話下手、説明下手を克服しよう【メンタルモデル活用術】

サムネールPHOTO:Image by Christine Sponchia from Pixabay

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・話がうまい人になりたいなぁ・・・

・プレゼン力を高めたい!

・説得力のある話し方を身につけたい

・「説明下手だね・・」「話し下手」「言ってることがよく分からない・・・」と言われたことがある

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今回は、こんな悩みにお応えする内容です。

では、まず結論です。

結論 : ”メンタルモデル”を活用して話し上手になろう!

難しいことでも、分かりやすく説明できる人っていますね。

私もそんな人に憧れます。

”メンタルモデル”と聞いて、ピンと来る方は、このブログは読み飛ばして結構です。

あとは実践あるのみですからね。

”メンタルモデル”を知らない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ちなみに私は現在、東京の企業で管理職をしています。

所属部署には100人程が働いていますが、20代でも驚くほど説明上手なスタッフがいます。

そんなスタッフは、若くても頼りになる人材です。

どうすれば、そういう人になることができるのか?

話し上手、説明上手、プレゼン力の高い人に近づけると思います。


話しが下手な人は、人生で大損してます!

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Image by Sanu A S from Pixabay

話が下手な人、説明下手な人いますよね。

そんな方は、仕事にかかわらず人生でも大損してますよ。

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〈話しが下手な人のデメリット〉

1. 仕事上で、過小評価されやすい

2. 自分の意見が相手に伝えられない

3. お互いイライラする

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ひとつずつ解説してみます。


1.過小評価されやすい

会社やビジネスシーンでは、仕事ができない印象を抱かれやすいですね。

特に初対面の場合、話下手は悪い印象しか残りませんね。

分かりやすくハキハキと、まず自己紹介できる人間は印象が良いです。

自己アピールにつながり、その後の成果にも直結します。

上司や先輩から「何を言っとるのか分からん・・・」と烙印を押されると、信用を散り返すのに時間が掛かります。

コミュニケーション能力に不安があるという印象を持たれれば、重要な交渉の場に同席できなかったり、新しいプロジェクトを任せられなかったり、仕事上でのチャンスを失うケースもあります。


2. 自分の意見を相手に伝えられない

自分の考えや意見を相手に伝えられないというのも、いろんな面で損しますね。

素晴らしいアイディアを思いついても、宝の持ち腐れです。

自分の真意が間違って伝わってしまうと、最悪、トラブルにつながります。

他人と意見がぶつかった時など、誤解を解いたり、なだめたり、言葉でしっかり説明することは円滑なコミュニケーションをはかるうえで重要です。


3. お互いにイライラする・・・

こうなると、もう最悪ですね。

伝えたいことが伝わらないのは、ストレスになります。

そして分かりづらい説明は、聞き手にもストレスを与えます。

リズムが悪い会話や、ギクシャクした会話は関係性すら悪化させます。

説明が上手く伝わらず、もう一度、同じ説明を求められることなると、相手を苛立たせてしまうこともあり、もう2度と話したいとも思わなくなりますね。


メンタルモデルとは?

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Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

では、今回オススメする、”メンタルモデル”について解説します。

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〈メンタルモデルとは〉

・認知心理学の用語です。

・人が持つなにかしらのものごとや、人に対して持っているイメージのこと。

・頭の中にある 「ああなったらこうなる」 といった「行動のイメージ」を表現したもの。

・物事の見方や行動に大きく影響を与える固定観念や、暗黙の前提。

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もう少し分かりやすく説明してみます。

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〈メンタルモデルの例〉

例1.子どもの頃、犬に噛まれた経験がある

→「犬は危険」というイメージを持っている

例2.子どもの頃、子犬を飼っていた経験がある

→「犬はかわいい」というイメージを持っている

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これがメンタルモデルです。

メンタルモデルは、プライベートだけでなくビシネスシーンでも見受けられます。

例えば、何かしらの意思決定をくだすシーンでは、自分自身のメンタルモデルに照らし合わせて頭の中で処理しています。

メンタルモデルと合致する場合は即決し、矛盾する場合は決定に時間が掛かります。

事前の情報によりつくられたメンタルモデルが、仕事の成果に大いに関係するわけです。

では、話し上手や説明上手になるために、メンタルモデルをどういかせばいいのか?について解説します。


話し上手への近道、メンタルモデルをマスターすべし

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Image by Free-Photos from Pixabay 

会話や説明などに、メンタルモデルを活用するはスゴく簡単です。

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1.まず、聞き手に明確なメンタルモデルをつくらせる。

2.そのメンタルモデル通りに話を展開する。

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コレだけで、”話し上手”と”話し下手”の差がでます。


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Image by StartupStockPhotos from Pixabay

では、聞き手にどうやってメンタルモデルつくるかですが・・・

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〈メンタルモデルのつくり方〉

・ポイントになる情報を先に述べる。

・結論を先に言う

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話出しの冒頭が最も大切になります。

分かりやすいように、簡単な例を挙げてみますと・・。

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・「●▲さんのおっしゃる通りだと思います。私も・・・・」

→この人は賛同してくれていて、この後は内容の話しが続くんだね。

・「●▲さんとは、違うんですが、私は・・・」

→この後、反対意見の話しが続くんだね・・。

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会話の冒頭に結論を言うと、メンタルモデルがつくり易くなり、負担を掛けない会話につながります。

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<ビジネスシーンでの活用例>

「提案は3つあります。1つ目の提案は・・・」

こう話し始めると、聞き手は次の3つを予想することが考えられます。

・この後、提案を3つ説明される。

・「1つ目の方法は・・・」の直後には、最初の提案が説明される。

・1つ目の提案を説明した後に、2つ目の提案を説明される。

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聞き手はメンタルモデルの想定通りに説明されると、とても分かりやすく感じ、内容に集中することができます。

逆に、メンタルモデルがつくられないまま、話しが進むと聞いづらく感じます。


一般的に知られている克服法5選

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Photo by Product School on Unsplash

一般的に知られている克服方法を、おさらいしてみます。

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〈克服方法〉

1. 話す前に内容をまとめる

2. ゆっくり丁寧に話すのを心がける

3. 要点だけを伝える

4. 相手が理解できているか確認しながら説明を続ける

5. 自分の話しを、録音してみる

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では、ひとつずつ解説してみます。


■1. 話す前に内容をまとめる

これは王道ですね。

話し上手に関する書籍には、ほぼ書かれていると思います。

参考書籍:『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』(岩田松雄著 2012年 サンマーク出版 1400円)

説明したい内容や主張したいことをまとめておく。

これは克服方法としては効果的ですね。

プレゼン、会議、商談、演説、ディスカッションなどでは、誰でも緊張や不安が強くなります。

例えば、学校の校長や大企業の社長でも、伝えたいポイントを事前にまとめているものです。

準備することで不安は払拭されます。


■2. ゆっくり丁寧に話すのを心がける

話し相手が理解しているか意識する。

ゆっくりと丁寧な口調で話すことで、相手に分かってもらいたい気持ちや配慮が伝わり、しっかりと耳を傾けてもらいやすくなります。

1対1であれば目を見て話す。

ときにはジェスチャーを交えることで、より理解しやすくなります。

もし疑問点があれば質問しやすいように、適度な間合いを取りつつ、相手の表情や返事を確認しながら説明をするようにしましょう。

説明上手な人というのは、相手の理解や疑問を把握しながら、相手の視点に立って丁寧に話を進められるものです。

参考書籍:『新しい時代を切り開く「リーダー力」の鍛え方』(大野祥江 著 2020年 小学館 1500円)


■3. 要点だけを伝えるのを心がける

シンプルイズベストです。

同じ内容を繰り返す話や、長々とした説明は、相手を疲れさせてしまいます。

説明下手を改善するためには、要点と結論を簡潔に伝えることが重要。

まずは結論、次に要点をいくつか伝えるだけで大体のことは理解してもらえますよ。

例えば、上司へ説明や報告をする場合、「開発の承諾が得られました。来月からスタートで責任者は〇〇です」と、結論と要点を絞れば無駄がありません。

参考書籍:『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 人々を惹きつける18の法則』(カーマイン・ガロ 著   井口耕二 訳 2010年 日経BP社 1800円)


■4. 相手が理解できているか確認しながら説明を続ける

話の途中で、「ここまでで、何か疑問点がありますか」と、はさむ人がいます。

説明をする時は相手の目や表情を見て、理解してもらえているかどうかを確認しながら進めるのが大切です。

何か考えているような様子や不思議そうな表情をしていれば、と声をかけるようにしましょう。

疑問点を丁寧に解説しながら、相手の理解の度合いに寄り添って説明をすることで、説明下手は改善されていきます。

参考書籍:『人を動かす』(デール・カーネギー著 1937年 創元社)


■5. 自分の話し声を、録音して聞いてみる

衆議院議員の小泉進次郎さんが初めて出馬した際、自分の街頭演説を録音して聞いて勉強したという話を聞いたことがあります

参考YouTube動画:GLOBIS知見録『小泉進次郎氏が語る「ビジョンを伝える言葉の力」とは?』

この動画の中で、「自分の話を録音してみる。それが最高の教材」ということを話しています。

私も録画した自分のプレゼンを試しに視聴してみました。

落ち込みました。

と同時に、反面教師で良い教材になりましたね。

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Photo by Jason Rosewell on Unsplash


最後にまとめ

今回は話し上手になる方法として、一番にメンタルモデルを紹介しました。

しかし、コミュニケーションで、もっとも大切なのは相手の立場に立って伝えることです。

早口で話す、主語を省略しすぎる、専門用語を使う、結論がない・・・。

こちらが伝えたいことだけ考えず、相手に理解してもらうことに徹することが、本当は一番大切だと思います。

今回は以上です。ありがとうございました。

参考書籍:『スーパー・ラーニングシリーズ 書く技術・伝える技術 仕事の効率をグンと上げるビジネス・ライティング』(ロジカルスキル研究所 倉島保美 著 2019年 あさ出版 1800円)
ワダ なお【インスタ読書日記】:ビジネス書を中心にオススメ本を紹介します。


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