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売り手市場でもサラリーマン&就活生にとって不利?!【ポテンシャル採用・通年採用とは?】

サムネール:Photo by Daria Shatova on Unsplash

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・転職しやすい時代って言うけど、ホントかな・・

・転職したいけど不安・・

・将来、転職を考えているけど、有効に活用したい

・面接に自信がない

・”ポテンシャル採用”について知りたい

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今回はこのような悩みを持った方にとって、参考になる内容です。

では、まず結論を書きます。

結論:転職、就職しやすい時代といわれていますが、くれぐれも慎重に!

こんにちはワダなおです。

現在、転職する側にとって有利な時代といわれています。

少子高齢化などで、企業側は慢性的な人材不足です。

人材は、会社にとって大切な経営資源です。

近年、企業側は採用方法、採用基準を変え、求めている人材のスキル・能力も急速に変化しています。

今回は、その辺りも含めて深掘りしてみます。


”売り手市場”と”買い手市場”

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Image by Keshav Naidu from Pixabay 


転職・就職市場で、”売り手市場””買い手市場”ということばを使います。

現在は売り手市場といわれています。

どのような状況を指すのか、少しおさらいしてみましょう。

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〈”売り手市場””買い手市場”とは?〉

・売り手市場:採用企業より転職希望者の方が少なく、転職希望者が優位に立っている状況

・買い手市場:採用企業より転職希望者の方が多く、企業が優位に立っている状況

転職市場を全体で見たとき、好景気のときが売り手市場、不景気のときは買い手市場です。

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とはいえ、「今が転職のタイミングだ!」と思うのは早合点。

同じタイミングでも、ある職種では売り手市場で、別の職種では買い手市場など、実態は混在しています。

ですから、自分の業種・職種の状況を見極めることが重要です。

自身の業種・職種が、いま、売り手市場か買い手市場かは、”有効求人倍率”から読み解けます。

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〈有効求人倍率とは〉

分かりやすく言うと「仕事の数」を「仕事をしたい人の数」で割った数値。

「月間有効求人数」÷「月間有効求職者数」

月間有効求人数は、前月から繰越された有効求人数(前月末日現在において、求人票の有効期限が翌月以降にまたがっている未充足の求人数)と、当月の新規求人数の合計数をいいます。

1人の求職者に対して、求人が何件あるかを示す数値。

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つまり、有効求人倍率が「 1 」以上なら、求職者に対して1件以上の求人がある状態です。

ですから、1以上ならば仕事が選べる状態になります。

さて、有効求人倍率は、業種・職種・地域ごとに異なります。

厚生労働省のサイトで算出結果が見られますので、ぜひ覗いてみてください。

参考サイト→ 一般職業紹介状況(職業安定業務統計)

当たり前ですが、人気のある業種、職種、さらにエリアは求職者が集まりますからね。

自分の業種、職種が”売り手市場””買い手市場”か把握することが重要です。


売り手市場の業界・職種を見極めるコツ

有効求人倍率を見ると、1を下回る業種、職種、エリアもチラホラ見られます。

これは”買い手市場で企業側が有利な状況”です。

しかし、ここ数年全国での統計上では、有効求人倍率は1を越えています。

つまり就職者、転職者が優位の売り手市場です。

近年、こうした状況が続いています。

ですので、企業側としては、優秀な社員に限らず、とにかく人材そのものの確保に走るわけです。

そこで登場した採用方法が、”ポテンシャル採用””通年採用”です。

それぞれ解説します。

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Image by Michal Jarmoluk from Pixabay 

ポテンシャル採用とは?


転職サイト、企業のリクルートページなどで、”ポテンシャル採用”という用語を見かけるようになりました。

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〈ポテンシャル採用とは?〉

・採用する対象は、職種に必要なスキルがない人

・必要な能力・スキルは入社後に育成することを前提

・採用条件は、現状の能力・スキルより将来性を重視

・対象は20代の第二新卒がメインの企業が多い(30歳まで)

関連note:変化に強い人材を目指そう【ポテンシャル採用とは?】

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さて、私のケースをご紹介します。

私は東京の企業で管理職をしています。

現在、部下は50人ほど、ほぼ全員が中途採用です。

各種ディレクター、エンジニア、バックヤードのデスク、分析系など、近年に新たに生まれた職種については、入社時にはスキルを有していない方も多く、その方は入社後に取得させています。

つまり、ポテンシャル採用です。

専門的な技術や知識が求められる職種については、入社後に時間を掛けて必要な能力を身につけてもらう方が、人材費に掛けるコストが見合うからです。

分かりやすい事例としてはITエンジニアですかね。

現在、ITエンジニアはニーズが高く人材不足ですので、最初からスキルを有した方を入れようとすると給料が高過ぎて、会社の規定に納まらない。

入社後に能力をつけてもらう方が、転職者にも企業側にもメリットがあります。

また専門職以外に、幹部候補の育成として、ポテンシャル採用を導入している企業もあるようです。

■採用官は将来を見ます!

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Image by Gerd Altmann from Pixabay 

では、ポテンシャル採用で、どんな点が採用基準になるのでしょうか。

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〈ポテンシャル採用の採用ポイントは?〉

行動特性を評価基準として重視している会社が増加してます。

・主体性があるか?

・コミュニケーション力が高いか?

・計画的に物事をやり遂げることができるか? など

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参考として、ヤフーの求人サイトを紹介しておきます。

参考サイト →ヤフー「ポテンシャル採用」

ちなみに、一応、私も管理職をしているので、自部門で採用する場合、人事部とともに面接に立ち合うことがあります。

その際、重要視しているのは以下のような項目です。

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〈ポテンシャル採用の面接時に重要視している点〉

・仕事に対する意欲

・会社にとって有益な人材になるかどうか

・社会人としてのマナーやコミュニケーションのマナーは必須

・自分の将来に希望を持っている!

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あと、面接、面談の場で絶対にしてはいけないことも付け加えておきます。

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〈面接、面談の場で絶対にしてはいけないこと〉

・前の職場への愚痴

・社会への不満

・自分ではどうにもならないことに対しての評論

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すべて当たり前の項目ばかりですね。

潜在能力を重視した選考ですので、その見極めは難しいです。

それでも、”誠実さ”は重要ですね。

私の場合。キャリアのスタートは出版社でした。

入社後、「なぜ、私を採ったのか聞いたことがあります。

答えは、「骨太だったから」でした。

ホントとも、ウソとも取れない回答ですが、その会社の社長の方針だったそうです。

過去の経験から、「延びる社員は骨太が多い」、まあ「無事之名馬(ぶじこれめいば)」という、ことわざもありますからね。

どんな仕事にも共通していえることとして、誠実な人は、”他人の教えを素直に聞く””自分に足りないスキルや知識を伸ばすための努力を惜しまない”といった傾向が強くあります。

ポジティブな思考で、自分磨きに励む人を企業側は求めています。

通年採用とは?

ポテンシャル採用とともに、近年、登場した採用方法を、もう一つ紹介します。

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〈通年採用とは〉

企業が必要な人材を必要な時期に、自由に採用活動を行うこと。

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単純ですね。

簡単に言うと、1年中いつでも好きなタイミングで採用活動することですね。

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〈”通年採用”を導入している企業〉

ソフトバンク/ネスレ日本/ユニリーバ/ユニクロ/ヤフー/メルカリ/ボーダレス・ジャパン/ユーグレナ/チームラボ/GMO TECH/リクルート/サイバーエージェント/ソニー/クックパッド/スカイライトコンサルティング/ビービット/ガイアックス/ファインデックス/富士通/PwCコンサルティング/PwCアドバイザリー/KDDI/TDK/日立製作所/コンドーテック/oriri/アイリスオーヤマ/パナソニック/アーサー・ディ・リトル・ジャパン(ADL)

ほか

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先進的な企業が多く採用しています。

参考として、採用サイトを紹介しておきます。

参考サイト→ ファーストリテイリング(ユニクロ)の通年採用
参考サイト→ ソフトバンク「通年採用」(ユニバーサル採用)

基本的には、通年採用の対象者は、新卒になります。

そして導入している企業名を見ると、「人気がある会社ばかりじゃん・・・」と気づかされます。

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〈通年採用による、企業側のメリット〉

・留学経験者など多様性のある人材を採用できる

・慎重に選ぶ時間があるので、自社にマッチした人材を採用できる

・内定の辞退者がいても、時期に左右されずに補完できる

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たとえ”売り手市場”といっても、企業側は優秀な人材の採用にこだわっています。


最後にまとめ

繰り返しになりますが、どんなに売り手市場になろうとも、会社側は「有益な人材になるかどうか」を見極めています。

さらに現代は、身につけたナレッジやスキルの価値が、数年で下がってしまう時代・・。

ポテンシャル採用や通年採用が導入されている背景には、 ”変化を受け入れる、変化に強い人材" を求める企業側の思惑があります。

時代の変化に対応するには、”学び続け学び直す”ことです。

今回は以上になります。ありがとうございました。

関連note:デキるビジネスパーソンは学び直し、学び続ける!
ワダ なお【インスタ読書日記】読書:週3冊ペースで読んでいます。オススメを紹介します。


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