「永住(えいじゅう)の住処(すみか)」の決め方とは
今回は「永住の住処」について書きたいと思います。
私は現在、東京の企業で働いています。
出身は長野です。
生まれ育った場所を離れ、土地勘もないところで暮らしはじめたわけですが、賃貸で暮らしているうちは気軽なモンでした。
それが東京で働こうと決め、「そろそろ、家を買おうかな」となったとき、完全に迷宮に落ちましたね。
「永住の住処」をどう決めたら良いか分からなかったからです。
そんな私が、最終的に「ここで暮らそう!」と、決断しyたのには当然、理由があります。
まずその理由を紹介します。
それは、”そこにジブリがあった”からです。
とはいえ、私は熱狂的なファンだったわけでも、ファンタジーが好きでもありません。
ではなぜジブリがあったから家を買ったのか、体験談を書きつつ、「永住の住処」について説明します。
■”終(つい)の住処を決める”と考えたのが敗因
家を買うとき、物件は数多く見て回りました。
おそらく30件近くは内覧したと思います。
あまりにも多く見過ぎてしまい、何を決め手にすれば良いか分からなくなるほでした。
近年、「持ち家はムダ! 一生借家暮らしが経済的!」という意見もあります。
家の購入は、人生最大の買い物ともいわれますから、ますます慎重になります。
「自分にとって、ここでいいのか? ここは永住の住処なのか・・」
内覧会の度に毎回、自問自答です。
しかし決め手は、意外にあっけないものでした。
建物の内覧をした日の夜、再度、家を見に行ってみました。
悩みつつ近所を散策していると、変わった建物があるのが目につきました。
深夜だというのに、蔦に覆われた3階建ての建物に、電気が煌々(こうこう)と点いています。
中では若い人たちが忙しなく働いているのが見えます。
暗闇の中でその建物だけが、すごいエネルギー発していました。
私はその様子をしばらく眺めていました。
それが、スタジオジブリでした。
■ここが「永住の住処」と確信!
私はクリエイティブ関連の仕事をしています。
当時は、毎晩、終電まで働き、すでに10年ほど経っていたので仕事にも慣れ、日々の生活が安定し始めていました。
しかし、何か新しい刺激を求めている頃でもありました。
そんな状態だったせいか、ジブリが発していた熱に素直に感動しました。
同業種という親近感とともに、ライバル心のようなものが芽生えてきました。
「ココで暮らそう!」
そう決めました。
きっとこの先、自分が働くモチベーションになるだろう!と確信しました。
引っ越し後は、毎晩、帰宅する度に、スタジオの前を通りながら、明かりが点いているかどうか確認し、「今日は勝った!」「今日は負けた・・・」と、勝手に励みにしてきました。
これが私の人生最大の買い物、”永住の住処”の決め方です。
しかし今にして思えば、大したことではなかったと思えます。
「イベントとして楽しむぐらいの余裕が必要だった」と、つくづく思います。
あれから10年が経ち、ジブリは働くスタイルを変えてようです。
深夜残業も、休日の稼働も減ったように感じます。
徐々に新作を産み出すペースも落ちているようです。
そして自分も歳を重ね、会社での立場が変わり、最近また”新たな永住の住処”を探しています。
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