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バツイチ男性とデートして感じたこと

私はお相手が初婚であるかどうかは気にしないタイプなので、バツイチ男性でもいいなと思った人はどんどんお会いするようにしています。むしろ、一度結婚経験がある方が「女性」がどんな生き物かを理解していることが多く安定感もありますし、辛い経験をした分人として成長しているパターンも多いのです。

■SEのユタカさん35歳の場合

某コンビニ大手企業勤務の35歳SE。離婚して10ヶ月が経ち、そろそろ前を向うと婚活を始めたユタカさん。2歳のお子さんがいらっしゃるそうです。子供がいるのは正直少しハードルが高いですが、感じのいい人だったので一度お会いしてみることにしました。

私が出やすい街でお店を予約してくれたユタカさん。雰囲気の良いレストランで週末の夜にお食事をすることになりました。ユタカさんは飄々とした雰囲気で、お話好き。私もプライベートはよく喋るタイプですが、職業柄聞き役に徹することが多いため、今回のデートでもよく喋るユタカさんのお話を聞いていました。

■デートがカウンセリングに?!?!

最初は仕事の話や趣味の話をしていましたが、お酒も入りだんだんプライベートな話題に。私は初対面のお相手に対して、離婚した理由や経緯などは正直あまり興味がありません。仲良くなったら興味が湧いて聞くかもしれませんが、最初から込み入った話は必要ないかなと思うタイプです。

しかし、ユタカさんは自分から離婚についての話を振ってきました。お相手が話したいなら聞くのは構わないので、私が質問を挟みながらユタカさんの過去について話を聞いていくと・・・

「実はある日突然、妻から家を出て行けと言われちゃって。訳が分からないんですよ。子供も可愛い盛りですし、僕は離婚なんかしたくなかったんです。でも妻がもう一緒にいるのは無理の一点張りで、僕はどうすることもできなかった。僕はむしろ被害者なんです。」

そんな話の流れで、感極まったユタカさんが泣き出してしまいました。

(えっ、わたし、どうしたらいいの・・・?!?!)

初対面の男性にレストランで泣かれ困惑しましたが、私も鬼ではありません。とりあえずユタカさんの気が済むまで話を聞き、慰め、励ましました。レストランを出る頃には、良く分からない師弟関係のような雰囲気になり、

「ありがとうございました!ナヲ子さんに聞いていただいて、だいぶスッキリしました。まだ精神的に不安定なところがあって、すみません。でも頑張れるような気がしてきました。またお願いします!!!」

と妙に清々しいユタカさん。私も「頑張ってくださいね!大丈夫ですよ」などと励まして、患者さんの相談に乗ったカウンセラーのような気分でした。

■ユタカさんがダメだった理由

その後ユタカさんに「結婚を前提にお付き合いしてください」と言われましたが、お断りさせていただきました。この人とはこれ以上深入りしない方がいい、と私の直感が叫んでいたからです。

一番気になったのは「理由もわからず突然出て行けと言われ、自分は可哀想な被害者である」というユタカさんの主張です。小さい子供もいるのに、女性が理由もなく「出て行け!」なんて言うはずがありません。きっとユタカさんも何らかの問題があったはずですが、それについて自らを省みる姿勢が全く感じられず、ひたすら「自分は被害者」をアピールしていたところに違和感を感じたのです。

私が年上だったせいもあるかもしれませんが、少し依存的な印象で「こんな可哀想な僕を何とかしてください!」というニュアンスも重々しく、嫌だなと感じました。

恋愛や結婚は相手あってのことですから、一方的にどちらかが悪いと言うことはないと思います。すれ違いや喧嘩になった時、どれだけ相手を理解しようとお互いが歩み寄り、コミュニケーションを取る努力をするかが不可欠なのです。

離婚したことはNGではありませんが、そこから何を学び次にどう活かすかが大切ですね。バツイチ男性とお付き合いする際には、離婚した理由を彼がどう語るのかに注目してみてください。そこに彼の思考や人間性が現れます。


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