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こんにちは。20世紀の日本について研究している元映画少年です。現在、博士課程の大学院生…

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こんにちは。20世紀の日本について研究している元映画少年です。現在、博士課程の大学院生、大学の非常勤講師、某スーパーの店員の3足のわらじを履いて、生活しています。日々の雑感などを記していく予定です。

最近の記事

西部邁『論士歴問:大衆社会をこえていく綱渡り』(プレジデント社、1984年):面白い本を読もう⑴

属性柄、職業柄、古本(学術的には古書というべきか)を頻繁に購入するし、いわば湯水のように使う(これは「水と安全はタダ」という神話を反映した慣用句か)。 今回は、最近読んだ古本のなかから面白かった1冊をご紹介する。 概要本書『論士歴問』は、様々な雑誌に掲載された対談・鼎談(注:2人での対話は対談、3人だと鼎談)をまとめた対談集である。西部と対談・鼎談した人物は、今日の視点から考えると、かなり豪華な面々といえる。 吉本隆明「大衆をどう捉えるか」:初出『エコノミスト』1984

    • 【私訳】アラン・ライトマン「公共知識人の役割」(Alan Lightman, “The Public Intellectual”, MIT Forum (1999))

      アラン・ライトマン(マサチューセッツ工科大学ジョン・バーチャード人文学部教授) 【以下は、1999年12月2日、MIT Communications Forum “Public Intellectuals and the Academy”でのライトマン教授の発言をもとに、訳者による小見出しをつけたものである。】 知識人の役割とは何か? 車に乗っているとき、あるいは娘が話しているのを聞いているとき、あるいは私自身が話しているとき、私の顔は溶け、目は曇り、私は消えてしまい、父

      • 資料紹介:【私訳】社説「アメリカは、日本の軍事的正当化の動きを支持するべきだ」『ワシントン・ポスト』(2022年7月11日(月))

        安倍晋三元首相が金曜日に狙撃され、日本中に衝撃が走ったことを表現するのは難しい。あらゆる種類の銃撃がほとんどないこの社会で、ましてや大物政治家が巻き込まれた致命的な銃撃であれば、なおさらである。また、別の意味で表現しがたいのは、日本の民主主義がいかに見事に回復してきたかということだ。悲劇からまだ立ち直れない有権者が、日曜日、参議院の新議員を選出するために大勢集まった。安倍氏が持病のために2020年後半に退任した後、その後継者として首相に就任した岸田文雄氏は、「選挙を実施したこ

      西部邁『論士歴問:大衆社会をこえていく綱渡り』(プレジデント社、1984年):面白い本を読もう⑴

      • 【私訳】アラン・ライトマン「公共知識人の役割」(Alan Lightman, “The Public Intellectual”, MIT Forum (1999))

      • 資料紹介:【私訳】社説「アメリカは、日本の軍事的正当化の動きを支持するべきだ」『ワシントン・ポスト』(2022年7月11日(月))