紺色のボールペン

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最近の記事

アルカイクスマイル

    • ある日

      久々に予定がなくて暇だったのでお弁当を持って近所を散歩することにした。 近所にある、わたしの通っていた中学校は廃校になってしまって(小学校も)、インターナショナルスクールに変わった。 校舎が青い縞々になっていて見るたびにちょびっとだけ鳥肌が立つ。 長い階段を登って久々に、サークル入ったばかりのころよく歌の練習をしていた神社に行った。全部の狛犬が檻に入っている。 あまりにも人気がなくてちょっと不気味な感じがしたからお参りだけしてすぐ帰った。よくこんなところで練習してたな。

      • あらいくらいぐらい

        環状線いっしゅうぶんの睡眠 明け方とは違うざわめき 夕方とは違うささやき 人類は冗長的 励ますために秘密にしておこう a lie 位 ぐらい 家族4人分の白米 押し付けではないやさしさ 肩こりよりの悲しさ 人類はつたないまま 励ますために教えてあげよう alike 来 ぐらい あらいくらいぐらい

          点々

          毎日点々と格闘している お金も時間もない あるのは点々 点々を作り 点々を見つめ 点々を測る 夢かと思ったが 未だ点々はそこに 文字の羅列にする前に ごはんを食べたいが まだか 点々を追い 点々に追われ 点々は世界を変えるらしい ほんとうかな? 今日もわたしは 点々を作り 点々を見つめ 点々を測り 点々とする 点々は 点々らしく 点々する 点々である てんてんてんてんてん…

          湯冷めポタージュ

          何も言わずに頷いて 雨宿りの朝 風がきれいってどういうこと? 何も言わずに頷いて 濃度を高めて 面白みがない 時間をかけても 味がしてこない 湯冷めポタージュ 気配に飲み込まれる前に 喉元ゆるく 染み込んでいくのは つよいつよい憧憬 何も聞かずに 何も知らずに 消えて行くのは 面影 わたしの要素 からだの全体が好き それはほんとう 自分に優しくと 強いるのはやめて 湯冷めポタージュ 結露が絵を結ぶなら 足元とおく 沁み込んでいくのは 弱い弱い焦燥

          湯冷めポタージュ

          わかんない

          なにも悪いことをしていなくても 自分の知らないところで傷つく人がいるならごめんさないって言う 悲しいときに理解しなくていいよって言う代わりに 近づいたり遠ざかったり それでゆるむならうれしいし だめだったら長めの瞬きをする 自分の頭はいつでも好きなときに撫でてあげられる 意味はなくても

          洗濯物2

          眠たくて気持ちが 気持ちが気持ち悪くて 食べてもお腹がふくれないとき 太陽に当たれなかったらわたしはどうしよう 晴れ女でよかったね

          洗濯物

          気分の良くなる 怒りの沈め方 晴れ ゆらゆら〜 戦争より嫌いって言わない

          口角にはさんだ手紙

          昨日くちの奥に火傷してしあわせ ほどよく成功して ほどなく過ぎていくことの さみしさ 嘘がきらいって言ったらいやかな 手紙がへたくそでもいいかな

          口角にはさんだ手紙

          袖の端っこごろ

          小さい時は車の中で月と追いかけっこ いつまで経ってもついてきてくれるから安心だった 知らなかったからよかったなにも 旅行の帰りのインターチェンジで食べるごはん なんだか好きですセンチメンタル 余韻のふりかけごはんです 電車でゆられてガタンゴトンする毎朝は座席に座れてお勉強 単語帳をひとかじり あの日遅刻しようと思ったのはなんとなく 触れて冷たくもなかったのはまだ一緒だったから どうでもいいことで時間を使う日はなんでだかいやになるいやになる好きになる 帰り道はいつだって

          袖の端っこごろ