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曖昧な態度はやめてください

「連休中1日だけでいい。2人の時間が取れたらいいな。」

上手く調整をつけて、2人きりで過ごしたかった。2人の中で少し前にあった出来事についてゆっくり話がしたかったし、それ以上に、とにかく明るい太陽の下をのんびり歩きたかった。昼間のデートは健康的で肯定的な感じがする。わたし達が会うのは夜が多いから、明るい光の中を一緒に過ごす時間は滅多にない。誰に認められなくても、太陽の光に照らされて、自分自身の中で2人の関係を肯定したいと思った。

1年前の連休は一緒に並んでカレーを食べた。
2年前の連休はめちゃくちゃ歩いてパフェを食べた。
1年前も、2年前も、とにかく相手に没頭して、他のことは一切何も考えずに過ごせた時間だった。今思い出しても、甘酸っぱくて胸が締めつけられる、大切な思い出。

今年もそう過ごしたかった。
でも、叶わなかった。

今年も1日時間がほしいから調整しておいてほしいなと、かなり前もって彼に伝えてはいた。それに対して彼も前向きな返事をくれていた。でも上手く都合がつかないとか、機嫌が悪いとかで、結果的には2日あった調整バッファ、どちらもどうにもならなかった。

落ちこむわ。

何よりわたしを悲しい気持ちにさせたのは2日目の方、当日の朝になっても可否の連絡が無かったことだった。ダメならダメで早めに連絡をくれれば、諦めもつくし他の予定を入れられるのに。いつもは朝にある「おはよう」もこず、9時半を回っても音沙汰は無く、ようやく11時くらいに「ごめん」の謝りのメッセージが届いた。

なんだそりゃ。

ほんとなんだそりゃって感じだった。メッセージには状況報告が切々と綴られていた。思わぬトラブルが発生した。大変だった。だから連絡できなかった。
でも「今日の約束が無理」とは書かれてなかった。

で?
わたしはこのメッセージから「今日は無しで」を汲みとらなきゃいけないのかな?
腹立たしい気持ちでいっぱいになった。どれだけ自分都合なんだよ。

約束の白黒をつけないことは、人の時間を預かっているのと一緒だ。彼が曖昧に保留している間は、わたしは他の予定を立てられない。もし前日に「やっぱり無理だ」と言ってくれていたら。当日早朝でもいいから、キャンセル連絡してくれていたら。わたしも切り替えてその日1日を他の予定を入れ充実させられたかもしれないのだ。
人の時間に対してあまりにも無頓着な態度にガッカリした。

少し時間が経った今改めて考えると、やっぱり元々気が乗らなかったのかな、と思ったりする。ズルズルと回答を先送りしたのはただただ面倒だと感じたからなのか、それともわたしがシュンと落ち込むのを見たくなかったからなのか。いずれにせよ、この連休に1日時間を調整するの難しいことは早くからわかっていて、ただ言い出せずにいたんじゃないだろうか。

それにしても、ドタキャンは罪深い。
もう何だか全部嫌になった。
暫くメッセージは未読のまま返信せず、放置。
その後、わざわざ見ないようにしてる事すら馬鹿らしく感じて、彼がわたしに求めるだろう回答を求められるがままに返した。

大切にしてもらえない相手は、早々に見切りをつけるべき。その分を他の大切な人や物事に時間やパワーを使う方が前向きで建設的。今回の彼の行動は明らかに彼自身の価値を下げる行動だったし、明らかにわたしを軽視してるんだなという感じが伝わって残念な気持ちになった。
これがわたしとの約束じゃなく、仕事のアポイントだったとしても同じ行動をとるの?このルーズさはわたしに対して「甘えてる」のではなくて、わたしを「軽んじてる」んだよ。

とは言え「ひどいよ、こういう中途半端なドタキャンはやめてほしい。」などと相手に伝えるのにメッセージというツールは向いていない。次にゆっくり話す時間があれば(わたしが会って話したいと思えば)彼に対して言うかもしれないし、もう言わないかもしれない。

この穴埋めは、必ずしてね!
というメッセージだけ送って、連休のデート計画は無かった事にした。パフェもカレーも楽しかった記憶だけ。いつも通り"理解のあるサブ"の顔をしたら、彼がホッとした様子がiPhoneの画面に並んだ字面から伝わってくるようだった。

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