見出し画像

モビリティ勉強会~経路探索編~の裏側で

ヴァル研究所とナビタイムジャパンによる合同勉強会

こんにちは。「メタルは全てを解決する」です。去る2021年12月15日(水) 、ヴァル研究所さんをゲストにお迎えして「モビリティ勉強会~経路探索編~」を開催しました。今回のnoteはその舞台裏の視点からお届けします。

なお、ヴァル研究所の福井さんからもモビリティ勉強会について発信いただいています!イベントの映像・音声配信を支えた技術・取り組みについて解説されており、こちらも必見の内容となっています。


ヴァル研究所さんとナビタイムジャパン

日本で最初に発売された乗り換え案内サービス「駅すぱあと」を開発している株式会社ヴァル研究所。
あらゆる交通手段におけるナビゲーションサービスを提供する株式会社ナビタイムジャパン。

この二社が共演するのは今回が初めてではなく、2018年には「共演:公共交通ナビサービスの開発現場のリアル」という開発者・組織目線でのイベントを開催しています。

そして今回、ナビタイムジャパンのMaaS事業部長である森がヴァル研究所CTO見川さんとイベントでご一緒させていただいたご縁から、ふたたび合同での勉強会を開催する運びとなりました。

インタラクティブな場を作りたい

MaaSを実現するための経路探索技術の提供者として切磋琢磨している両社による勉強会。それぞれ個別に話していたのでは生まれない視点や議論が生まれるようなインタラクティブな場にしたい、という点はイベントを開催するということが決まってからそう時間をおかずに決定しました。

では、どうしたらインタラクティブな場になるだろう?この点について登壇者であるナビタイムジャパン森、ヴァル研究所の見川さん、そして司会を担当するナビタイムジャパン小田中で話し合い、以下の方針が決まりました。

  • 参加いただいた方からの質問に答える時間をできるだけ長くとる

  • モデレーターとパネリスト間でのコミュニケーション密度を上げる

全体の半分ほどを質疑応答にあて、我々登壇側のみならず参加者のみなさんをも巻き込んでいこう。そのために、モデレーターとパネリストがコミュニケーションを取りやすい状況をつくろう。ということになりました。

と、いうわけで。

左:モデレーターを担当した小田中 右:パネリストの森

行ってきました高円寺。

実は、ナビタイムジャパン主催のモビリティ勉強会で他社のオフィスをお借りするのは今回が初めてでした。(リアル開催のときは自社オフィス、オンライン開催のときは各社のオフィスもしくは自宅から…という登壇形式)

当日の様子

当日は以下のプログラムに沿って進行しました。

  • 各社の紹介

  • トークショー

    • 日本におけるMaaSの課題や可能性

    • 経路探索事業者の悩みや要望

    • IT側がもっと頑張らないといけないところ

  • リアルタイムの質疑応答

今回は、イベント全体のうち約半分の時間をリアルタイムの質疑応答にあてていました。
これまで開催してきたモビリティ勉強会でリアルタイムでの質疑応答をもっと長くとってほしいとご要望いただいていたこと、そして応募段階でいただく質問の数がいつもより多かったことからそのような時間配分でいこうと決定しました。

なお、今回のイベントは両社が発信したいことを発信するというよりも、参加いただく方が両社に聞きたいことを話すということを重視していました。
ですので、事前にいただいた質問に関してはトークショーのテーマに沿う形で見川さん、森さんに答えてもらいました。

それでも、運営側の想像を遥かに超えて質疑応答が盛り上がったため、残念ながら全ての質問に対して回答するお時間はありませんでした。せっかく質問いただいたのに回答できなかった方、申し訳ありません。またご一緒させていただく機会がございましたら、その際によろしくお願いいたします。

なお、ありがたいことに当日の様子をニュース記事として取り上げていただきました。ぜひそちらもご確認ください。

左:ナビタイムジャパン小田中 中央:ナビタイムジャパン森 右:ヴァル研究所見川さん

イベントへの反響

イベントに対しては、アンケートを通して様々なコメントをいただきました。いくつか紹介させていただきます。

  • 実態に即して、率直なところをお聞かせいただいたので、どのあたりがポイントなのかが良く理解できました。ありがとうございました。

  • 質疑において、するどい質問もありましたが、真摯にお答えいただけたと思います。

  • MaaSの全体像を示した上で、経路検索の果たす役割を示していただくと、さらに経路検索の役割がわかりやすいのではないかと思いました。

  • 仕方がないことは承知しつつ、無難なやりとりが多かった印象があったので、もう少し突っ込んだ話があると面白かったように思います。

  • IT側がもっと頑張らないといけないところの裏返しは事業者がもっとがんばらないといけないところかと思っております。いただいた情報をもとに、今後もみなさまと連携して、お客さまによりよいサービスを提供していきたいと思います。

いただいたコメントをもとに今後のイベントを改善していきますので、ぜひご期待ください。

むすび

年末の忙しい時期、それも平日昼間の時間帯にご参加いただいた皆様にはあらためてお礼申し上げたいと存じます。

また、今回イベントへの登壇および会場の提供を快諾いただいたヴァル研究所様にも感謝、感謝です。競合という関係ではありますが、小さいパイを奪いあうのではなく一緒にパイを大きくして分け合う、そういう関係性がつくれるといいな、と感じています。

最後に、MaaS事業部長森からのコメントを紹介して、むすびとさせていただきます。

ご参加いただいたみなさま、見川さんはじめヴァル研究所のみなさま、ありがとうございました。
ナビタイムジャパンのMaaS事業は、誰もが自由に行きたいところに行ける社会の実現と持続を目指して、日々活動しています。お気軽にお声かけください!!