都内で1万箇所以上。意外と多い「土砂災害特別警戒区域」
🎄この記事はNAVITIME JAPAN Advent Calendar 2023の7日目の記事です。
導入
こんにちは、猫はすべてを解決する です。
ナビタイムジャパンで「道路に関するデータ開発」を担当しています。
「土砂災害」と聞くと台風のイメージがありますが、冬型の気圧配置となるこの時期も寒気の影響で大気の状態が不安定になることがあります。
実際12/1には石川県に大雨警報が発令され、土砂災害への警戒が呼びかけられました。
「土砂災害」と言うと山間で起こるイメージですが、都内にも14,082箇所、「土砂災害特別警戒区域」に指定されている場所があるとご存知でしょうか?
記事では都内にフォーカスしますが、都内に限らず自宅近くの「土砂災害特別警戒区域」を確認する方法も記載しているので、よろしければ最後までお読みください(早く知りたい方は記事の最後をお読みください)
「土砂災害特別警戒区域」とは?
そもそも「土砂災害特別警戒区域」とは何でしょうか。
東京都建設局では以下のように解説しています。
土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)
土砂災害警戒区域(通称:イエローゾーン)
国土数値情報ダウンロードサイトから東京都のデータをダウンロードし、地図上に表示してみます。
赤が「土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)」、黄色が「土砂災害警戒区域(通称:イエローゾーン)」です。
都心でも土砂災害特別警戒区域に指定されている箇所があることがわかります。
都内の土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)… 14,082件
都内の土砂災害警戒区域(通称:イエローゾーン)… 15,559件
どんな場所が都心の「土砂災害特別警戒区域」なのか?
都心の駅前や住宅街などを含め、1万件以上の「土砂災害特別警戒区域」が指定されていることを意外に思われた方も多いのではないでしょうか。
どういった場所が都心で「土砂災害特別警戒区域」に指定されているのか確認したところ
切土(きりど)をして切り開かれた道の横の法面(のりめん)
盛土(もりど)をした住宅の周囲
などが含まれていました。
住宅の盛土まで調査して「土砂災害特別警戒区域」「土砂災害警戒区域」の指定をしているのは驚きです。
毎日通っているあの道も「土砂災害特別警戒区域」かもしれない?
ナビタイムジャパンの乗用車向けアプリのある月の走行ログを、地図にプロットしてみました。
(個人が特定できない形で、ある程度の走行量のある道のみ表示しています)
白背景に黒文字の数字がその道を通ったユニークユーザー数、「<」「>」が進行方向になります
「土砂災害特別警戒区域」に含まれている道も日常的に使われているということがわかります。
近所の「土砂災害特別警戒区域」を確認する方法
「うちの近所はどうだろう?」「あの道はどうだろう?」と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「土砂災害特別警戒区域」は、『カーナビタイム』の『ハザードマップ』機能で簡単に確認できます。
また、『カーナビタイム』では「冠水注意地点迂回ルート」という役立つ機能も提供しています。
上記機能に関するnote記事はこちら。
家の近所や通勤・通学路など、ぜひ確認して日々の防災意識の向上にお役立
てください。