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リンパと血液の違い

リンパ液は体内のどこでも流れていて、出発点を特定するのは難しい液体です。

指先や足先から流れ始めて、血液が循環している場所で生成されているいます。

具体的に言うと、
「指の爪をつまんでみると、瞬間的に白くなって、しばらくするとピンク色に戻ります。」

これは血液の流れが一時的に止まり、心臓のポンプ作用によって送り出され色が回復する現象です。

血液は毛細血管から細胞に酸素や栄養を供給するのが役割です。

栄養素が細胞に行き渡り、皮膚や爪に影響を与えます。

その後、細胞が使った老廃物や余った栄養の一部は静脈から心臓に戻ります。

微量の間質液がのがリンパ管に流れ込みます。

この流れは血液のほんの数パーセントです。

そして流れる速度も非常にゆっくりで、血液の流れとは比べ物にならないほどゆっくりです。

鎖骨下リンパ管で約1分間に約10cm程度で、体感温度や疲労度合いによって速度が違ってきます。

この遅さもあり、ゆっくりの流れは浮腫みを生み出すことも事実です。

疲れている時は、リンパの流れも鈍くなり、回復に時間がかかります。

これが休息と睡眠が重要な理由です。

リンパの排出には、筋肉の動きと睡眠が関与していて、

筋肉の収縮と伸張(曲げ・伸ばす)によって、疲労物質や老廃物が送り出されます。

リンパ管にはポンプがありません。筋肉の収縮と脈動が運搬に必要です。

疲れた筋肉に新しい栄養や酸素が浸透できることができるようになります。

これが「のび」と「あくび」です。疲れを示す指標です。

身体の疲労はストレッチで排出できますが、脳の疲労は睡眠が必要です。

脳には筋肉がなく、ポンプ効果がないため、体のポンプ効果のない時間に排出が進むことになります。

極度のストレス・悩み、記憶の疲労は、睡眠中に排出されます。

脳は首から体につながっているため、体の活動中は筋肉疲労の排出が優先され、

脳からの排出は筋肉運動の行われない睡眠時間に行われます。

疲れても軽い運動が筋肉運動を与えて、その後しっかり休むことで、頭がすっきりするメカニズムです。

排出が進むと栄養素が行き渡り、疲労回復が行われます。

筋肉運動と睡眠が健康の条件です。

血液だけでなく、疲労の排出にリンパが重要な役割を果たしています。

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