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いつもよあけにもどってくるきみ

そんなところにすわっていないで
このふとんにおはいりよ
へんなことはしないよ
ただもういないきみの
たましいのかたちをたしかめたいんだよ

いないけど
いるきみよ

なのにきみはまた
まどをとおりぬけ
きょういちにちにとけてしまう
べらんだのぜらにゅうむや
きぎでなくひよどりや
あさの 
あのうつくしいひざしのなかへと

わたしのなかにもとけているね
しょなのかのあさ
ゆめにあらわれたきみをだきしめると
すっと、わたしのなかにおさまった

いらい きみはわたしを
でたりはいったりして 
そらにあるいていっては
かぜになり
くもになり
ときどきはたかいとうのうえにいき
このまちをながめていたりする

そして いつも
よあけにもどってくるきみよ
そんなところにすわっていないで
このふとんにおはいりよ
そしたらまただきしめるから

そのはだかの
たましいのまま

はやく
わたしにおさまりなさい

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