バーテンダーに学ぶ人財育成
こんにちわ、ギタリストコーチの山口淳平です。
会社員になって数年間、カクテルバーのバイトをしていました。
ツアーミュージシャンがライブするバーだったのでミュージシャンとして多くの貴重な経験をさせていただきました。
そこのバーで学んだこと。
マスターは優しくて厳しい人です。
マスターは言います。
「グラスを洗う時は、外側をしっかり洗え。ドリンクは水で溶けるものだが、外側の人が触った箇所は皮脂やから、洗剤でしか落ちない。」
これは視点を変える大きな衝撃でした。
何も考えなければ、お酒が入っていたグラスの内側がキレイになればいいと思うでしょう。
実は本当に対処すべき違う面に存在しているんですね。
様々な視点で物事を考えるという学びになりました。
また、
「シンクの水滴は常に拭いておくこと。」
これは身だしなみ的な部分で、仕事に対する姿勢にもつながります。
もしお客さんがベチャベチャで汚いシンクを見たらどう思うでしょう?
バーテンダーとしての姿勢や態度を教えていただきました。
工場では3Sや5Sの話です。整理整頓。
怒られたのは、
「おい、これ自分の家ちゃうど」
です。
開店準備の間に、テーブルに自分のカバンを置き、チャックを開けっ放しで放置してたんです。
今思うと、それはみっともない行為でした。
バイト先を自分の所有物のようにしておくと、勘違いがおきます。
会社でもそうで、パソコンやデスクは借り物です。会社に用意してもらっているのを忘れて自分の力量のように言い出すメンバーがいます。
これは、まずいですね。
マスターはこういったことを通して、メンバーの人間的成長をしていたのではないでしょうか?
そんな私は今、
・仕事で使うガラス器具(三角フラスコやビーカーみたいな実験器具)は、内も外もしっかり洗うように教育しています。
・職場のシンクは自分がこまめに拭いて見本になるようにしてます。
・だらしないメンバーには、「自分の家ちゃうど!」と声かけしています。
いかがでしょうか?
マネジメントをしているみなさま、こういった声がけができるでしょうか?
できていなければ、まずはメンバーのことを好きになってください。
好きな人には損得なしで全力で怒ったりできるはずです。
ありがとうございました。
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