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文トレDAY93 61-恋愛編(10)決断その後

1999年11月。私は起業した。その時は「意欲」だけでスタートを切った。それもよかったと思っている。あの時は「勢い」が漲っていた。得たいものをなんとか獲得するための努力や姿勢があった。無いものは無いでなんとかしよう。物事を建設的に前向きに考える知恵があった。

再三仕事の苦い失敗を経験したので脳みそが腐っていたのだ。「失敗したらどうしよう」成功前提では無く、失敗前提で物事を考える思考の癖がついてしまっていた。

だから籍を入れることに対しても前向きに捉えることができなくなってしまっていた。


結婚のことなんやけど、籍を入れずに一緒に暮らす方が真澄さんのためにもいいと思う。籍が入っていることで自分の会社のことで迷惑をかけたくない。

悩んだ末、はっきり言葉で伝えることが苦手な私は少し結婚を伸ばすことを真澄さんに言う。

真澄さんは、私と離れて暮らすことが辛いので息子と二人で横浜に越してきて近くで住みたいと言う。

熱意は真澄さんの方が強かった。

こんなにも私のことを愛してくれる女性がいままで世の中にいただろうか。

結婚しよう。

私はこの一瞬で覚悟を決めた。

ネガティブな感情は無くなっていた。






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