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世界陸上オレゴン大会から学ぶホームの歓声

大学が近くにあることもあり、機会あって先日世界陸上のオレゴン大会へ行ってきました!その中でさまざまな学びがあったのでレポートしていきます

アメリカ開催ということもあってアメリカの選手が出てきた時の声援の大きさがとてつもなくが大きく、会場が感情の渦で蠢いているというか、地響きが鳴っているような迫力満点の会場でした。
陸上専用の競技場ということもあり、観客席と競技者が近い位置にあるということもあり、より声援が伝わりやすいというのもあったかもしれません。

その声援の力を受けて地元の選手のみならず、多くの選手が力を発揮するということが感じられました。

最近よく考えるのですが、感情というものを感じることができるというとてつもない能力を持っています。感情を発しているときに、微弱な電気信号を発していて、それを無意識的に感知して。。。 (この辺は詳しい人に任せます笑)

無観客で行われている競技と、有観客で行われている競技で違うのは、現場レベルでの感情を感じられるかどうかの違い、そしてその感情によって造られた空気感というのが選手にとってプラスにもマイナスにも効果を発揮することになります。


感情的にものすごく昂っていて、声援の後押しによっていつも以上の力を発揮して、パーソナルベストを更新したり、世界記録を出したり、下馬評ではあまり期待されていなくても、金メダルを勝ち取ったりということがありました。

代表的なのは、今大会の女子4×100mリレー

間違いなくジャマイカが圧倒するだろうと言われていました。100mのレースでも1〜3位までジャマイカ勢で独占していて、まず負けることはないと。しかしながらリレーというのは面白い競技で、チームであること、加速が入ること、バトンパスがあることで全く個人の力量以上に状況が変わってきます。

声援を力にしたアメリカ代表は観客の声援を力にして、見事ジャマイカに勝ち金メダルを獲得しました!



一方のジャマイカは、声援の影響と事前の優勝候補というプレッシャーにより少しずつずれてしまい、力を発揮できずということになってしまいました。


声援による感情の力は、より大きな結果をもたらすこと、そしてそのまた逆もあるんだということが切り取れたシーンでした。

これについて、感情を昂らせる、覚醒させることによっていつも以上に力が発揮される一方で、その期待や興奮が高まりすぎてしまって、うまくコントロールができない、覚醒しすぎて早まってしまうことによって力を出しきれず、負けてしまうということだろうと。


事件はその直後の男子のリレーでした。
こちらは状況が逆で100mも200mもアメリカが1〜3位で独占していて、圧倒的な実力さを持って、優勝するだろうと、思われていました。
会場も直前に女子が勝ち切ったことでボルテージは最高潮でした。

アメリカの余裕の勝利だろうっていうプレっシャーと、個人たちも優勝して当たり前というメンタリティから、ちょこちょこバトンでのロスをして、少しずつ遅れて行って、
選手たちもあれ?余裕じゃないという気持ちから早まって、飛び出しが早くなっていき、ずるずると順位を落としていきました。最終走者に渡った時点で、トップで入ることができず、最後の最後までいいところなしで、カナダに優勝を許してしまいました。

一言で完全にメンタリティで負けることが決まっていた感じを受けてしまいました。
勝って当たり前という勝手に自分達でハードルを上げることによって、想定していた状況が変わった時に焦りとなって如実に結果として現れてしまいました。

会場のトーンダウンがえげつないことになっていました。最低クラスにシーンとしていました。この感情の動き、一体となったものって本当に面白いなって感じていました。
この時私はカナダ!カナダ!アメリカ負けた!って隣のフランス人の人と抱き合ってました笑(彼はアメリカが好きではないみたいです笑) 

こんなに天と地が両方味わえることはなかなかないですし、本当に楽しすぎました!

過度な期待、プレッシャー、勝たなければならないという思い込み

環境が生み出した感情をまざまざとうけてこういった余計な自分自身に対しての捉え方によって、一瞬で結果が変わってしまう。
メンタリティって本当に面白いなということと、感情と一緒にしっかりと認識、分析することが大事で、トップアスリートだからこそ大事なことなんだと感じた次第でした。

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