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ドイツ ”付き合い文化”と一歩下がる日本人

私ごとですが、12月3日に誕生日を迎えました。年齢はただの数字、と思っていますが、改めて言葉にすると重みがある年齢になりました。これからも年齢なんて気にせず、何事にも柔軟に、興味があるものにはとことん手を出していきたいと思います。

ここ数日でありがたいことにnoteのフォロワー様も増え、自分は書くことが好きだなと再度、感じていたりもします。フォローしてくださっている方々、読んでくださっている方々、ありがとうございます^^
日々の日常の中で気づいたことや思ったことを自分の言葉で書くことで記録として残したい気持ちと自分の発見や体験が誰かの、何かの、きっかけになっていたら、そんなに嬉しいことはないなという気持ちでnoteをこれからも続けていきたいです。
「書く」というのは頭の中が整理される感じで気持ちいいし、何よりnoteで他の方々の記事を読むのが楽しい。

さて、今回のタイトルでもある日本の”付き合い文化”について、私の誕生日会で友人と食卓を囲んでいた時の話を共有したいと思う。

日本の"付き合い文化”

まず、ここでの”付き合い文化”とは、恋愛の付き合うではなく、日本で働く人たち(今でもサラリーマンという言葉は使うのだろうか?)が会社の飲み会、新年会、忘年会などのイベントで上司・部下との”付き合い”のために飲み会に参加すること、もしくは、"付き合い”のために一緒にタバコを吸うなどの状況のことを話している。
(コロナのせいでこういった飲み会文化も消えつつあるのかもしれないが)

"付き合い文化”というよりは、"飲み会文化”と言うのだろうか。日本では、仕事の後に上司に誘われて、飲みに行くことも仕事の延長という考え方がある。(すでにその風習はなくなりつつあるだろうが、あえてここではその考え方がまだある会社や人もいるだろうという過程)
実際、私が日本の会社で働いていたときも、上司に誘われて、飲みに行くことはあった。でも、それは私が一緒に行きたかったからであり、強制的ではなかった。もちろん、飲みに行く気分でなければ、断る日もあった。幸いにもそういう意味では風通しのいい働きやすい会社であったと思う。

誘いを断れず、行きたくないのに"付き合い"のために一緒に行く、という人もいるかもしれない。仕事関係だけでなく、友人同士でも、普段はお酒も飲まないし、タバコも吸わないのに、"付き合い"のために飲み会に行くタバコを吸う友人と一緒にいる時だけ一緒に吸う、など、日本の”付き合い"という考え方はドイツでも通用するのか。

”付き合い”と自分の意思

ドイツでの初めての誕生日。友人が自宅に招待してくれた。一緒に夜ご飯を作り、プレゼントのシャンパンを開け、みんなで楽しい夜を過ごした。
そんな楽しい食卓での会話で、彼氏(夫)の喫煙についての話になった。

私も私の彼もお酒は飲むがタバコは吸わない。お酒を飲む頻度も毎日ではなく、レストランに出かけたときや何か特別な日、美味しそうなクラフトビールを見つけた時だけ。

一緒に食卓を囲んでいた友人は、結婚をしており奥さんは妊娠中。もともとはワインを飲むそう。旦那さんの方は、ビールが大好きでビールのアドベントカレンダーも見せてくれた。
こちらのカップルもお酒は飲むが、タバコは吸わない。

ここで、”付き合い”の話になった。
私はもし、彼が友人との”付き合い”でタバコを吸う、お酒を飲む、という状況になったら、その彼の状況を理解してあげられる方だ。タバコはできれば吸ってほしくないが(健康面で)、彼にもその友人との思い出や共有したい時間があるのならば、口出しはしない。
もっとも私が彼の”付き合い”にどうこう言う筋合いはない、と思っている。

友人カップルの彼女が私の発言を聞いて、

「私は全く理解できないわ」

とバッサリ(笑)

ちなみに友人カップルは、旦那さんがドイツの方、奥さんはカナダの方。
彼女の意見としては、付き合いだろうがなんだろうが、喫煙をするかしないかは本人の意思次第。いくら飲み会の席で周囲の友人が吸っていようと、本人に吸わないという固い意思があれば、吸わないはずだ、と。
そんな”付き合い”なんて必要ない、と。

全くのその通りだと思う、と同時に、ここでも日本と海外の違いに考えを巡らせた。

”一歩も下がらない” 海外の女性

日本には”不思議な言葉”がたくさんあるなと思う。
その中の一つに、「女性は男より三歩下がって歩くべし」とか「女は一歩下がって男を立てる」とか。
前者はもともと、女性を守るためだとかなんだとか。後者は、男を立派に見せておいて折り合いをつけるとかなんだとか。

確かに日本の女性は大和撫子テキな、おしとやかな女性像が一般的にあるかもしれない。海外の男性から見た日本人女性も清楚で物静かなイメージがある人が多いかもしれない。
これは個人的な意見だが、日本人男性も意見をバンバン、ハッキリと言ってくる強い女性よりも、守ってあげたい系女子の方が好きではないだろうか。
(Z世代の若者たちとざっくばらんに話してみたいなと思う)
いろんな国を旅して、宗教的な違いも、お国柄的な違いも、もちろん個人差も、より多く見てきたからそう感じるのかもしれない。


海外の女性は一歩も下がらない
なんなら、彼女たちが率先して前を歩いているかもしれない。
彼女たちは自分の意思を言葉にして伝えるのが日本人より少し上手だと思う。
(もちろん日本人も意思をハッキリ言うことができる人、上手な人はたくさんいると思う。ちなみに私自身はまだまだ弱い方だと思う。)

一歩も下がらない彼女たちを見て、少し羨ましく思うのは、私も日本で育ち、自分でも気づかないうちに日本人的一歩下がる精神が身についていたことに気付かされたからかもしれない。


それでも飲むのは好きなドイツ人

日本人の”付き合い”文化の話を彼にすると、不思議な文化だね、と言っていた。公私混同せず、残業もしないドイツ人にとっては確かに不思議なんだろう。私も説明していて、不思議な文化だなと思った(笑)

そんなドイツでも会社の人たちと飲み会(自宅パーティーが多い)を行ったり、フードカーを呼んで会社で飲み会をしている様子をよく見かける。
”付き合い”ではなく、同僚やご近所さんと仲を深めるために、楽しい時間を共有するために集まっているのを見ると、ああ、素敵だな、と思う。

ドイツでは通用しない日本の”付き合い文化”。
行きたくなければ、行かなくていいし、飲みたくなければ、飲まなくていい。吸いたくなければ、吸わなくていい。
そもそも、誰かと無理に一緒に時間を過ごす必要はないのだ。
表面上の、建前の、”付き合い”は必要なく、本音での”付き合い”があればいい
さすがドイツ、合理的だ。


女性だって、もし彼(夫)にしてほしくないことがあれば、ハッキリ伝えてもいい。一歩も下がる必要なんてない。関係をただ長続きさせるための建前の”付き合い”は結局、また二人の関係を築いていく上で解決しなければいけない問題として浮上してくるのだから。





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