子供の授業参観に参加したら、親のほうが勉強になりました
子供は小学生の高学年になります。
そんななか、先日授業参観に参加しました。
すると45分間、親の方が唸りっぱなしとなりました。
授業の進め方が、仕事に参考になる
これまでも毎年授業参観に参加してきましたが、昨年は音楽の授業をみたので、いわゆる机に座っての授業風景を見るのは2年ぶりでした。
そこで見たのは、学年が上がってることを考慮しても「自分の時ってこんなんやったっけ?」と驚きの連続でした。
全体像を伝える
授業参観をした教科は国語で、その日から新たな単元が始まるようです。
そこで先生がまず伝えたことが、
スケジュール・・・時間ごとに何をするのか
ゴール・・・最終的に何を達成するのか
目的・・・何のためにするのか
こうして書くと「そんなのあたりまえやん」と言われそうですが、
「そもそも自分の時にそんなのあったっけ?」
「大人でもできてないんやない?」
と、妙に感心してしましました。
やはり、教える、伝えるの基本は同じなんだなと勉強させてもらいました。
相手のことを考える
国語の授業でしたが、その狙いは「相手のことを考える」でした。
はじめは文章に書いてあるものを読んで、作者の気持ちや主人公の気持ちを考えるのかなと思ってたのですが、先生はそんな教え方しません。
その内容とは
「インタビューをお互いにするので、インタビューをする人は、インタビューを受ける人のことについて、あらかじめ相手のことを考えて準備する」
でした。
相手のことを考えるってことを教えるために、インタビューをしあうってところがなかなかステキに思います。
最近の学校は、ディスカッションやコミュニケーションに力を入れてるなぁとなんとなく思ってましたが、やはりそうなんですね。
人のこと言えませんが、大人でもできてないこと多いんじゃないかなと思いながら、
「営業マンでコレができている人ってどれくらいいるんやろうか?」
「相手の事を考えるって、マーケティングでも大事だよね」
など、考えてました。
しかも、
そのインタビュー風景を、動画で撮影する
今どきの小学生ってスゴイ・・・
またまた、勉強させてもらいました。
情報の整理にはロジックツリーを使う
相手の事を考え、どんなことをインタビューするのかをあらかじめ考えるのですが、その方法にロジックツリーを取入れてました。
単に箇条書きやメモでなく、しっかりと一つの事柄から発想を広げて色んな切り口を見つけるためにロジックツリーを活用している風景を見て、
「中小企業だとやってない人ほとんどちゃうの?」
「ツールを適切に使うこと大事やなぁ」
などと感心しながら、
またまたまた、勉強させてもらいました。
時間で区切る
小学生の高学年とは言え、いきなり相手のことへの切り口を次々出る訳はありません。
そこで先生は、「インタビュー相手のことを、別の人に聞いて相談してもいいよ」と伝えました。
みんな慣れているのか、席を立ってあちこち聞くのですが、収集を付けるためにも制限時間を設けています。
「5分で話し合って」と言った後は、タイマーをセットして「あと1分」とか先生が伝えます。
状況をみながら時間も追加していきます。
日本人は「始まりの時間には厳格に守らせる割には、終わりの時間に無頓着」と言います。
ダラダラと時間を使う会議やダラダラした残業がその象徴と言われます。
集中してもらうには、終わりの時間を決めることはやはり効果的です。
またまたまたまた、勉強させてもらいました。
こんな感じで授業参観をさせてもらったので、45分があっという間に過ぎました。
下手なセミナーに参加するよりも、確実に勉強になりました。
先生もプロフェッショナル
ニュースとかでは学校や先生の不祥事的なことを目にすることが多いですし、自分の時の記憶しかないので、「学校はもっとキチキチとさせる場所で、進歩もそんなにしていない」、などと入学させる前は正直思ってました。
ですが、ずっと見せてもらった感じでは、想像以上に考え方や教え方も進んでいるし、社会に出たときに大事なことを小学生のうちから教えてもらっているんだなと改めて思います。
同じ市の公立学校でも場所によっては違うようなので、その学校の校長先生や教職員の方の方針によっても違うのでしょうが、自分の時とは明らかに違うなと感じることが多いです。
親としては「いい先生に当たること」を願うしかないですが、これまでの先生方は保育園の時も含めて皆さん素晴らしい方々で感謝しています。
デジタルネイティブな子供達とIT化が進んでいない中小企業
このように、授業一つをとってもかなり実社会で役に立つことを学んでいることを知り驚きます。
さらに、デジタルへの対応が当たり前な子供達にも驚きます。
昨年は、授業で発表するのに「パワーポイント」をつかってプレゼンする、と聞いた時には心底驚きました。
小学生で当たり前のように、学校でMicrosoftのチームスを使い、パワーポイントを駆使する。当然、表計算ソフトも使いこなしていくんでしょう。
うちの子供をみていると、何やら動画編集とかして遊んでいます。
それが、みんなするそうで、これまた驚きです。
このようなデジタルネイティブで、教育を受けている子供達が大人になったときに、中小企業は選んでもらえるようにしなければいけないのですが、IT化が進んでいない会社を選ぶでしょうか。
これだけ後押しがあったにもかかわらず、IT・デジタルツールの利用環境整備・導入をしている会社は33.7%と全体の1/3です。
回答してくれている会社の1/3なので、実態はもっとひどいかもしれません。
今回は中小企業診断士としても、授業参観を通じて色々と学ばせてもらいましたし、いろいろと考えさせてもらえました。
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