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美術館で会った人だろ、アンタ。 4

こないだね、暑いんだけど大阪にね
ふらっと出かけてみたんだ。

国立国際美術館にね。
中之島にあるんだ。
大阪駅からフェスティバルホールの手前まで地下街なんで
まぁまぁな距離だったね。

Thema1.ホーム・スイート・ホーム

コロナの影響でホームということに再注目してみたんだって。
主題は別に異議はないんだけど、
あのさ、今のアートの業界は手法が拡散しちまってるだろう。
つまりは受け取る側にも、
いろんな受け取り方を要求されちゃうんだよ。
それがひとつの展覧会に詰め込まれてるもんで
なんだか難しかったね。
ノリ切れなかったということだ。

インスタレーションがあるとするだろう。
つまり作成者はそこにひとつの世界を作りたい訳だ。
展覧会でインスタレーションを展示するとき
世界の切り替えとか、並びの変化とか、
順路の設定とか、
こりゃナカの人の仕事だろう。
ノリのイイ仕事を期待したかったね。

竹村京のインスタレーションは結構好きな世界だった。
でもなんか物足りなかった。
料理を一口食べてみて、おおこれは、と思ったところで
食べ終わってしまってもうありません、て感じ。

ああ、マリア・ファーラの絵画作品はみんな面白かった。
2次元作品てのは個別の結界を作ってくれるのかね。
とってもわかりやすく作品世界に招いてくれた。

映像を使ったものはあまり感じなかった。なにも。
これは、あたしの、感性の問題かもしれない。
今後の検討課題だね。

Thema2.コレクション1 80/90/00/10

これはそれぞれの年代に美術館が所蔵した作品の
コレクション展なわけだ。
つまり、これイイよねと美術館が思って
うまいこと手に入れたぜ、てやつだ。
展示も分かり易いね。
リヒテンシュタイン、ウォーホール、ときて
マイク・ケリーをおいて村上隆。
こういうのを、ツカミはOKっていうんだろうね。
POPアートに対するスタンスが表明されてる。
有名どころをしっかりと抑えてあった。

福田美蘭はやっぱイイよね。
西山美なコは初めて知った。これもイイ。
束芋の映像作品はスクリーンの工夫が面白かった。
でも、
無惨様の無限城のほうがもっとすごいと
思ったのはここだけの話だ。

ふたつ見て回ると
なかなかにおなか一杯の経験になったのですよ。
そこで第1ビルの愉快酒場に寄り道して
愉快にほろ酔いになって帰宅した1日でありました

E.N.D.


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