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美術館で会った人だろ、アンタ。 3

Re:スタートライン 1962-1970/2023
現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係

いやすまないね。
また京都に行ってきてね。
タイトルは長いから上を参照してもらえれば幸いだ。
国立近代ね。

なんでわざわざかっていうと
キューレターさんのご見解を承ろうかな、と思ったんだ。

美術展をするだろ。
我々善男善女は、よくわかんないけど立派なartを見せてくれるらしい
とかで、わらわらと集まってくるだろ。
それはそれでいい。
でね勧進元のナカの人がいるのだね。
キューレーター(とか学芸員)とかいう人たちなんだね。
タイトルの2行目でいっている「美術館」という存在だね。

その人たちは、
今回のテーマはこれで行こう。
でどんな作品が集められる?
これとこれはイケる。こっちはどうだ。要交渉だね。
これは入れとかんとマズい、イロイロ。
じゃ、見せ方どうする。
ハコと相談になるね。
とか大変なことをされているのだよ。

つまり、本当のテーマは何か、
どう見せるかというやり方のもとになった判断
に興味があったということなのだね。

1963年からということは、
もとになった展覧会シリーズが63年から始まったと
単にそーゆーことなんだろうね。
1970年てのは万博の年か。まっ、いっか。
1年ごとに区切るというパート分けは理解できる。
その年度の展覧会のダイジェストなのだね。

で年度ごとに冒頭のメッセージが提示される。
毎年、
既存の素材にとらわれない素材の導入、
絵画と彫刻の枠にとらわれない表現、
抽象表現の探求、
ある意味ブレないメッセージが並んでいた。

そして作品の展示に移るのであります。

岡本信次郎:東方三賢王の礼拝(ふつーにPOPだった)
菊畑茂久馬:ルーレット A(このデザイン好き)
中西夏之;洗濯バサミは攪拌行動を主張する(具体的だね)
中馬泰文:65×8コマ02(ミロの和風だし仕立て)
今井祝雄:作品2-白のセレモニー-(カワイイ)
吉村益信:Queen Semiramis II(レトロフューチャー)

これらの作品を観れただけでモトは取れました。

ただ1970年の展示が物足りないというか
大人の事情とかあったんだろうか。解せぬ。

あっ

本当のテーマとかいったの触れてなかったね。

「なにせ60年台というのは未熟な時代であった。
 ヨーロッパの最近の技法を一生懸命導入したんだよ。」

わたしはここで誤読の権利を主張するのであります。

E.N.D.


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