読書記録:THE TEAM 5つの法則
チームワークはリーダーのセンスだけで決まるものではない。
最強のチームには法則がある。
というメッセージのもと、チームビルディングにおける5つの法則をまとめているのが本書である。5つの法則は以下の通り。
①Aim:目標設定
②Boarding:人員選定
③Communication:意思疎通
④Decision:意思決定
⑤Engagement:共感創造
今回は記録として、①目標設定について少し深ぼっておく。
目標には3つの種類がある
筆者によると、目標には以下の3つの種類がある。
①意義目標
②成果目標
③行動目標
①意義目標は、3つのうち最も抽象度が高いもので、例えば「技術で社会に貢献する」とか「安心・安全なサービスで多くの人を幸せにする」といった内容が該当する。
②成果目標は、主に数値で管理できるような成果を定める目標で、例えば「上半期は〇〇円売り上げる」とか「フォロワー○人を達成する」といったものである。
③行動目標は、3つのうち最も具体度が高いもので、例えば「サービスの情報をまとめたウェブサイトを作る」とか「SNSで〇〇に関する投稿をする」などである。
3つの中で最もメンバーの主体性が発揮されるものは①意義目標である。
目標達成のためにとれる行動に幅があり、個人がそれぞれの判断で動くことができるためである。
逆に、3つの中で最もメンバーが実行に移しやすいのは③行動目標である。
目標達成のためにとるべき行動がハッキリと示されており、「どうやって達成しよう?」と迷う余地が少ないためである。
①意義目標はメンバーの高い主体性が求められるため、具体的にどのような行動に移すかという落とし込みができず、なかなか行動に結びつかない可能性がある。
逆に、②成果目標や③行動目標は、メンバーにとってわかりやすい一方、追求しすぎると「数字の奴隷」「作業の奴隷」を生んでしまうリスクも孕んでいる。
そして、これら3つの目標はどれか一つしか掲げられないというものではない。
近年のビジネスにおいては、まず①意義目標を定め、それを達成するために逆算して②成果目標や③行動目標を定めていくという考え方が流行りつつあるようだ。
あなたのチームにはどんな目標がありますか?
さて、あなたのチームはどのような目標を立てているだろうか。
そして、その目標はメンバーの達成意欲をくすぐるものであるだろうか。
同じ目標のために力を合わせるのがチームであり、目標設定を適切に行うことができれば、一人ひとりの実力の総和より大きな成果を挙げることもできる。
目標を立てる際には、先に述べた3つの枠組みを意識したい。
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